今回、GoogleがPixel 8シリーズの発表時に明らかにした7回のOSアップデート保証。
これで事実上、OSアップデートのサポート期間はiPhoneを抜き、Googleが本気でiPhoneに勝負を挑んて来た、という印象を受けた方もいるのではないでしょうか。
もちろん、Googleが率先してOSアップデートのサポートを拡大した、というのはPixelユーザーだけでなく、Androidユーザー全体にとって良いニュースだと思います。
ただ、これまで多くて3〜4年のOSアップデートがデフォルトだったAndroidユーザーにとってPixel 8シリーズでAndroid 21/2039年までアップデートの提供を受けることがきる、と聞いてもピンとこない部分も。
というわけで、今回はこのGoogleが宣言した「7回OSアプデ」を過去のPixel以外のAndroid機種、具体的にはXperiaとGalaxyに置き換えて考えてみます。
Xperia XZやGalaxy S7がAndroid 13へアップデート!?
今日突然、ソニーやサムスンがXperiaやGalaxyスマホに7回のOSアップデート提供保証を宣言したらどうでしょう。
Xperia 1 V/5VやGalaxy S23シリーズ、Z Flip/Fold 5がAndroid 20までアップデートされるということになります。
これでもやはりピンときません。
が、これを過去モデルで考えると一気に実感は湧きますが。
例えば、Xperiaが大昔から7回のOSアップデートを提供していたとします。
もしそうであれば、2016年にAndroid 6.0搭載でリリースされたXperia XZがAndroid 13までアップデートされて現役バリバリ、ということに。
もちろんこれは実現していませんが、現行モデルに7回のOSアップデートを提供する、ということは、7年後にその機種を使い続けているユーザーは同じ感覚になるという事。
ちなみにXperia XZに搭載されていたチップセットはSnapdragon 820でGeekbenchスコアは以下のような感じ:
SD8Gen2搭載の最新のXperia 1 Vや5 Vと比べるとベンチマーク性能は1/4程度です。
これ、現実的に考えてみてどうでしょう?
いくらOSが最新でも、7年後に今でいうXperia XZと同等の性能の機種を使い続けるとが可能でしょうか?
実際には現在もXperia XZユーザーが皆無とは言いません。
が、かなりレアで、ほとんど大半は処分されているか引き出しに眠っているのではないでしょうか?(家用でサブ機で使っている方は結構いるかも)
また、仮にパフォーマンス面をクリアしたとしても、7年と言わず、4〜5年もたてばスマホはバッテリー膨張によるパネルの浮きなど、ソフトウェアの状態は別にしてもハードが持たない可能性がかなり高そう。
そう考えると7回のOSアップデートというのは「理想」ではありますが、実際にその恩恵を受けるユーザーというのはごく一部に限られる可能性が高そうです。