昨日、今日と国内向けの新型スマートフォンを発表した中国のシャオミとOppo。
偶然だとは思いますが、両者が国内で1日違いで新機種発表というのはかなり珍しく、シャオミは昨日、Redmi 12 5G、Xiaomi 13T、Xiaomi 13T Proの3機種を、Oppoは本日Oppo Reno10 Pro 5G。
そしてそれぞれの搭載チップは、というと:
- Redmi 12 5G: Qualcomm Snapdragon 4 Gen 2
- Xiaomi 13T: Mediatek Dimensity 8200-Ultra
- Xiaomi 13T Pro: Mediatek Dimensity 9200+
- Oppo Reno10 Pro 5G: Qualcomm Snapdragon 778
一方、今のところ価格が判明しているのはRedmi 12 5Gの29,800円とReno10 Pro 5Gの86,800円だけすが(いずれも公式ストア価格)、欧州での価格から予測するにXiaomi 13Tは10万円程度、13T Proは12万円前後にはなると思われます。
ただ、4機種が一気に発表された、ということもあり、それぞれの機種の性能がよくわからない、という方もいると思います。
というわけで今回はこのRedmi 12 5G、Xiaomi 13T、Xiaomi 13T Pro、Oppo Reno10 Pro 5Gの4機種のベンチマークスコア比較をしてみたいと思います。
Redmi 12 5G、Xiaomi 13T、Xiaomi 13T Pro、Oppo Reno10 Pro 5Gの性能比較
Xiaomi 13T Proに搭載のDimensity 9200+の性能は一部ではSnapdragon 8 Gen 2以上とも言われており、ベンチマークスコアでもダントツです。
Reno10 Pro 5Gはかなり割高
一方、個人的に気になるのはReno10 Pro 5Gで、Geekbenchのマルチコアスコアは2700程度。
これ、62,700円のPixel 7aと比べても大きくベンチマーク性能で劣っています。
先述のように、Oppo Reno10 Pro 5Gの公式ストア価格は86,800円。
Pixel 7aより約2.4万円も高いのにもかかわらず、ベンチマーク性能で大きく劣るというのはかなり不利です。
シャオミとOppoはファーウェイが事実上日本撤退後、中華スマホNo.1の地位をめぐって熾烈なシェア争いを続けているという印象ですが、Oppoはここ最近、ターゲット層がはっきりしないいまいちな機種展開をしているという批判的な声もチラホラ。
ここ1~2年の展開機種を見ている限りではシャオミが一歩(いや2~3歩?)優勢といった感じではないでしょうか。
Oppo Reno10 Pro 5Gはアッパーミドル向けチップセットとは言え、3年前のチップセット。それでいて価格は8万円以上、というのはやはり少し「強気すぎ」という印象がぬぐえません。