arrowsシリーズやらくらくスマートフォンなどを展開するFCNT(元富士通)。
本日、1200億円の債務超過で民事再生手続き開始の申し立てをし、事実上の経営破綻となりました。
arrows Nの異様に高い価格設定など「おかしい」とは思っていましたが、「やはり」といった感じもしなくはありません。
一方、最新の調査では、FCNTのスマートフォンの国内出荷台数は実はXperiaなどよりも多く、Android市場では2位3と意外と「大手」。
また、同社の展開する「らくらくスマートフォン」やarrowsシリーズは年配層を中心に根強いユーザー層がかなりいることも確かで、今後、FCNTが少なくともしばらく新型arrowsなどを展開しないとすると、この「約1割」のユーザーがどこに流れるのかは気になるところ。
一方、FCNTユーザーは富士通時代からの流れもあって「国産モデル」「国内ブランド」に拘る傾向が強いという印象を受け、そういったarrowsユーザーがGalaxyやXiaomi、Oppo、Motorolaといった韓国・中国系メーカーに流れるとは考えにくい部分も。
そう考えると、京セラも事実上スマホ市場から撤退したところで、FCNTスマホのユーザーの多くはソニーのXperiaやシャープ(実際は台湾企業ですが)のAQUOSに流れるのではないかと予想されます。
なお、今回はあくまで民事再生法の適用なので、今後復活、どこかに買収、あるいは他メーカーの1ブランドとして復活する可能性も十分にあるとは思います。
ただ、せめて約束したarrows Nへの3回OSアップデートなどは実行して欲しいものです。