ソニーが昨日発表した2022年度の決算。
この決算で同社のモバイル部門が「再び」不調サイクルに入った可能性がでてきました。
以下はソニーが公開していた2022年度の決算短信の一部:
Xperiaスマートフォンの売上が大半を占めるモバイルコミュニケーションの売上高は約3568億円で前年度比で91億円程度の減少。前年度比では2.5%減となりました。
ただ、この売上高は円建てで、為替レートは考慮されていません。
つまり、為替変動を考慮すると売上高はさらに10~20%も少ない、ということになるので、少なめに見積もってもXperiaの2022年度の実質的な売上高は12%前後は減った、ということに。
また、今回の売上高はこれまで過去最低だった2020年度の3586億円をさらに下回っており、2022年度のXperiaの売上は過去最低記録を更新、ということに。
ちなみに過去10年近く連続で減少していたXperiaの売上ですが、2021年度は増加に転じ、ソニーのモバイル部門復活の兆しとも言われていました。
が、今回再び売上高減少、さらに過去最低を更新してしまったという事になります。
スマートフォン市場全体が減速サイクルに入っているとも言われているので、ある程度は仕方のないことだとは思いますが、せっかく黒字化に成功してこれから「反攻」というところで売り上げ減、というのは痛いですね。