ゴリラ
iPhone SE(第3世代)を買おうと思ってるんだけど「不人気」「あんまり売れてない」みたいな話を聞いて、少し不安になってるお
2022年3月に発売したiPhone SE(第3世代)には、一部でそんな噂が流れているようですが、果たして、本当なのでしょうか。
今回は実際に不人気なのか、ネガティブな声が集まる理由を考えてみます。
- iPhone SE(第3世代)が発売当初に、予想よりも売れなかったことは事実だが、不人気だから売れなかったわけではない
- 当時の社会環境(ウクライナ危機、原料価格の高騰に伴う世界的なインフレや、新型コロナウイルスによる中国のロックダウンなど)が影響したと言われている
- 現に日本では売れている
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iPhone SE(第3世代)は不人気なの?
確かにネット上では「iPhone SE(第3世代)は不人気」「売れてない」「微妙」という情報や口コミを目にすることはあります。
例えば今作が発売した10日後の3月28日、日経新聞の国際版「NIKKEI ASIA」は、予想よりも需要が少ないことを理由に、次の四半期の生産台数を20%減産することにしたと報道しています。
参照:Apple to cut iPhone, AirPods output amid Ukraine war uncertainty – Nikkei Asia
ウクライナ危機、原料価格の高騰に伴う世界的なインフレや、新型コロナウイルスによる中国のロックダウンなどが影響していると説明されています。
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発売後の初速が微妙だったことは事実のようですが、理由が理由なだけに、不人気だから売れていない、ということではなさそうです。
実際はそこまで「不人気」なわけじゃなさそう
日本国内に目を移してみると、かなり状況が違うことがわかります。
株式会社BCNが公開している「スマートフォンの週間売れ筋ランキング」の、執筆時点の順位を抜粋してみます。
▼スマートフォン売上(iPhone関連を抜粋)▼
- 1位:iPhone 12 64GB(au)
- 2位:iPhone 12 64GB(ドコモ)
- 3位:iPhone SE 64GB(ソフトバンク)
- 4位:iPhone SE 64GB(au)
- 5位:iPhone 12 64GB(ソフトバンク)
- 7位:iPhone SE 64GB(ドコモ)
参照:スマートフォン 週間売れ筋ランキング – BCN+R(2022年5月9日〜15日)
ゴリラ
Androidスマホを含めたスマホの売上の上位7機種の中に、3キャリアのiPhone SE(第3世代)がランクインしています。
2024年4月現在も全スマホ中20位、24位にiPhone SE(第3世代)がランクインしています。
日本は異常にiPhoneが売れている国であり、かつ、物価の上昇で家計の負担が大きくなっている現状では、廉価モデルのiPhone SE(第3世代)や型落ちモデルが上位に入るのも納得できます。
iPhone SE(第3世代)にネガティブな声が集まる理由
「売れていない」ことからは一旦離れて、iPhone SE(第3世代)に対してネガティブな口コミが上がる理由を考察してみました。
先代と見た目の代わり映えがしない
左が第3世代、右が第2世代。外観はiPhone 8からほぼ変わらず、最新のスマホと言うのには、少し古めかしい感じは否めません。
また変わっていないのは見た目だけではありません。
もっとも進化したポイントは、最新のチップ(A15 Bionicチップ)を搭載したこと、5Gに対応したことです。
逆に言えば、それ以外は2年前の機種から、ほとんど変更がありません。
スクロールできます→
iPhone SE (第3世代) | iPhone SE (第2世代) |
|
---|---|---|
容量 | 64GB 128GB 256GB | 64GB 128GB |
サイズ | 横:67.3mm 縦:138.4mm 厚さ:7.3mm | 横:67.3mm 縦:138.4mm 厚さ:7.3mm |
重量 | 144g | 148g |
ディスプレイ 解像度 | 4.7インチ Retina HD 1,334 x 750 326ppi | 4.7インチ Retina HD 1,334 x 750 326ppi |
最大輝度 | 625ニト | 625ニト |
リフレッシュ レート | 非公開 | 非公開 |
CPU | A15 Bionicチップ | A13 Bionicチップ |
GPU | 新しい4コア | 4コア |
防水/防塵 | IP67 (水深1メートルで最大30分間) | IP67 (水深1メートルで最大30分間) |
生体認証 | Touch ID (指紋認証) | Touch ID (指紋認証) |
バッテリー容量 (ビデオ/音楽) | 最大15時間/ 最大50時間 | 最大13時間/ 最大40時間 |
通信 | 5G | 4G |
SIM | デュアルSIM (nano-SIMとeSIM) | デュアルSIM (nano-SIMとeSIM) |
スクロールできます→
iPhone SE (第3世代) | iPhone SE (第2世代) |
|
---|---|---|
カメラ種類 ƒ値 | 広角:ƒ/1.8 | 広角:ƒ/1.8 |
画素数 | 1,200万画素 | 1,200万画素 |
光学ズーム | ー | ー |
デジタルズーム | 最大5倍 | 最大5倍 |
手ブレ補正 | 光学式 手ぶれ補正(広角) | 光学式 手ぶれ補正(広角) |
マクロ撮影 | ー | ー |
Apple ProRAW | ー | ー |
ビデオ フレームレート | ・4K(24fps/25fps/30fps/60fps) ・1080p(25fps/30fps/60fps) ・720p(30fps) | ・4K(24fps/25fps/30fps/60fps) ・1080p(25fps/30fps/60fps) ・720p(30fps) |
ビデオ 光学ズーム | ー | ー |
ビデオ デジタルズーム | 最大3倍 | 最大3倍 |
インカメラ | ・700万画素 ・ƒ/2.2 | ・700万画素 ・ƒ/2.2 |
その他 | ・Deep Fusion ・スマートHDR 4 ・フォトグラフスタイル ・ナイトモードのタイムラプス | ・スマートHDR |
思ったよりも安くなかった
iPhone SEはiPhoneシリーズの「廉価モデル」という位置づけですが、第3世代は円安の影響もあり、前作から値上げされました。
さらに、2022年7月にはApple製品全体が値上げされています。最新の価格は以下のとおり。
スクロールできます→
iPhone SE (第3世代) | 64GB | 128GB | 256GB |
---|---|---|---|
ドコモ 24年1月改定 | 73,370円 (22,154円) | 82,280円 (42,680円) | 104,500円 (53,020円) |
au 23年12月改定 | 70,935円 (22,047円) | 82,190円 (26,600円) | 103,415円 (55,775円) |
ソフトバンク | 73,440円 (22,008円) | 81,360円 (26,784円) | 99,360円 (52,560円) |
楽天モバイル | 62,800円 | 69,800円 | 84,800円 |
UQモバイル | 70,935円 | 82,190円 | 103,415円 |
ワイモバイル | 73,440円 | 81,360円 | 99,360円 |
Apple公式 | 62,800円 | 69,800円 | 84,800円 |
先代は4万円台から購入できましたが、6万円台に乗ってくると、気軽に買える感覚ではなくなってきますね。
2024年現在はGoogle Pixelシリーズ(aシリーズなど)がこの価格帯に進出してきており、iPhone SE(第3世代)の価格優位性がさらに小さくなっています。
「SEで良い人」にはオーバースペック
そもそもiPhone SEを選ぶのは、スマホにスペックを求めない人です。
そんな人に「iPhone 13と同じ最新のチップを積んでいます!」と伝えたところで、「お、おう……」という感じかと。
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と考える人も、少なくなさそうです。
例えばイオシスなら、執筆時点で未使用品が3.8万円程度で購入できます。
2024年4月現在は1万円台前半から購入できます……!
指紋認証の優位性が下がった
iPhone SEは指紋認証が利用できることを大きなウリにしています。
外出先ではマスクを外せない日々が続く中、顔認証よりも指紋認証の方が便利で確実だと感じるユーザーは多いでしょう。
しかし、2022年3月の「iOS 15.4」へのアップデートによって、iPhone 13などでもマスクを付けた状態で顔認証ができるようになりました。
結果、指紋認証ができることの優位性が低くなってしまったのは事実です。
レビュワーが心から感動できない製品だから
iPhoneを紹介しているYouTuberやブロガーなどのインフルエンサーは、日々、最新の端末を触っています。
そのため、廉価モデルのiPhone SEをレビューしてもなかなか熱が乗らず「こだわりがない人におすすめです〜」というような、当たり障りない評価に落ち着きがち
ただ、これはしょうがないことかもしれませんね。
それでもおすすめできる理由
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上で説明したようなこの機種の特徴、立ち位置を理解して「それでも欲しい」と思ったなら、買って後悔することはないでしょう。
最大のメリットはとにかく長く使えること
先に「端末にこだわりがない層にとって、最新のチップはオーバースペック」とお伝えしました。
確かに短期的な視点、今使うことを考えればそのとおりです。
しかし、4年、5年と、少しでも長く使いたいと考えているのであれば、最新のチップを積んだスマホを買っておくに、越したことはありません。
当たり前かもしれませんが、長く使えば使うほど、iPhone SEのコスパは高くなります。
iPhone SEは長く使う人が、最も恩恵を受けられる端末と言えるかもしれません。
仮に2年で買い替えたとしてもリセールバリューが期待できる
ゴリラ
なんだかんだで、今もiPhoneのリセールバリューは高いです。
仮に今買って2年くらいで新しいiPhoneに買い替えたとしても、数年後にはまだ、購入価格の3、4割程度の下取り額がつくと予想されます。
2024年現在、iPhone SE(第3世代)64GBの買い取り相場は4万円〜3.2万円程度です。今後、1年で1万円くらいのペースで下がっていくと予想されます。
最近では各キャリアが「Certifiedシリーズ」として、中古スマホを販売するなど、中古スマホのニーズはこれからも高まっていくと予想されます。
そんな中、今後数年内に、iPhoneの価値が劇的に下がることは考えにくいのが現実です。
iPhone SEはロングセラーが約束されている
iPhone SEは何か真新しい機能が付いているわけではありませんので、今後も爆発的なヒットで売上を伸ばすことはないでしょう。
しかし、先代も2020年の発売から2年間、第3世代に世代交代するまで地味に売れ続けた経緯があります。
iPhone SE(第3世代)も、次の世代が発売するまで、じわじわと地味に売れ続けると予想されます。
今、買ったからといって、数年後に「あ、iPhone SE(第3世代)使ってる」と指を差されるようなことはないので、安心してください。
iPhone SE(第3世代)を安く買うには
- 買い切りたいなら楽天モバイルかApple公式
- 2年後に買い替え予定なら他のキャリアで購入プログラムに加入
がおすすめです。
長く使う予定の方など、iPhoneを自分のものにしたいならApple公式か、Appleと同額でさらにポイント還元もある楽天モバイルでの購入がおすすめです。
一方で2年程度での買い替えを考えているなら、その他の大手3キャリアの購入プログラムを利用するのも良いでしょう。
2年後に端末を返却することで、端末代金の支払い免除(実質的な下取り)を受けられます。
- ドコモ:いつでもカエドキプログラム
- au:スマホトクするプログラム
- ソフトバンク:新トクするサポート
まとめ:iPhone SE(第3世代)は決して不人気なわけではない
iPhone SE(第3世代)は発売当初は、予想よりも売れなかったことは間違いなさそうです。
しかしそれには、抗えない社会情勢などが絡んでおり、決してiPhone SE(第3世代)に魅力がなかったわけではありません。
現に、日本国内では、先代から値上げがあったものの、iPhone SE(第3世代)が売上げランキングの上位を占めています。
端末の特徴を理解して買えば、後悔することは少ないはずです。
ちなみに「こんな人は買わない方がいい」という視点でもまとめているので、よろしければ参考にしてください。
ちなみに:契約するならオンラインショップがお得です
契約を検討しているのであれば、オンラインショップがお得なので、最後にそれだけ簡単に説明しておきます。
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