【シミュレーションあり】「新トクするサポート（プレミアム）」のメリット・デメリット

2024年4月18日から、ソフトバンクの「新トクするサポート」に新しいプログラム「プレミアム」が追加されます。

複雑でわかりづらいプログラムのポイントをサクッとチェック。実際にお得なのか見ていきましょう。

新トクするサポート（プレミアム）とは

ソフトバンクの新トクするサポートは48回分割で端末を購入し、2年後、または1年後に返却すると、それ以降の支払いが免除されるプログラムです。

これまでにも

• 新トクするサポート（スタンダード）：2年後返却
• 新トクするサポート（バリュー）：1年後返却

が提供されており、今回、新たに「新トクするサポート（プレミアム）」が追加されました。

以下の記事で「新トクするサポート」の概要を理解しておくと、この後の内容がスッと入ってくると思います。

新トクするサポート（プレミアム）は「高額端末」の「1年返却」

これまでにも1年返却の「バリュー」がありました。

今回の「プレミアム」は、比較的高価格の端末が対象になるとのこと。

iPhoneやPixelのProモデル、Xperiaのフラッグシップなどが、当初の対象端末としてラインナップされています。

▼サービス開始当初の「プレミアム」対象機種▼

• iPhone 15 Pro
• iPhone 15 Pro Max
• iPhone 15 Plus
• Google Pixel 8 Pro
• AQUOS R8 pro
• Xperia 1 V
• LEITZ PHONE 3

最新の対象端末を見る

対象の端末を1年で返却することで、安価に利用できるとしていますが、以下でお伝えする追加料金の支払いが必要になるのが「バリュー」と異なる部分です。

新トクするサポート（プレミアム）の条件

新トクするサポート（プレミアム）の特典を利用するための条件は以下のとおり。既存のプログラムよりも、かなり複雑です。

1. 48回分割払いで購入。1年後（12回支払い後）に返却で、最大36回分の支払い免除
2. 契約時に「あんしん保証パック（最大1,740円/月）」に加入し、1年後の特典申し込みまで継続する
3. 1年後の特典申し込み時に「早トクオプション利用料（最大12,100円）」を支払う
4. 1年後に端末を返却（故障などの場合2.2万円（不課税）を支払う）

「スタンダード」と「バリュー」とは異なり、保証オプション料と特典利用料が別途かかります。

ソフトバンクの思惑は……

今回の背景について、ソフトバンクは

現在高価格機種の多くは同プログラムではなく「新トクするサポート（スタンダード）」の対象機種として販売されており、機種代金の支払いが最短でも2年間（24回分）必要です。こうした中、短期間でお得に高価格機種へ買い替えたいというお客さまのニーズを踏まえ、「新トクするサポート（プレミアム）」を提供することになりました。

参照：「新トクするサポート（プレミアム）」を4月18日に“ソフトバンク”で提供開始

と説明しています。

個人的にはソフトバンクには以下のような思惑があると推察します。

• 売れていない高額な端末を販促したい
• そのために安くしたい（安く見せたい）
• でも実際に安くすると利益が減っちゃうから、保証サービスや手数料でしっかり補てんしたい

ハイエンド端末の価格の高騰、23年12月の割引規制により、これまで以上に高額な端末が売れにくくなっているみたいです。

（例えばヨドバシの売上ランキングを参考にすると、トップ10はお求めやすい端末が独占しています……）

また割引規制によって、根拠のない高額な下取りができなくなったことも、今回の「プレミアム」の導入の一因になっていると予想できます。

ざっくり「ルールの中で、少しでも負担額が少ないように見せるため」に導入されたプログラムと言えそうです。

新トクするサポート（プレミアム）はお得なのか？シミュレーション

一番気になるのは「で、特典を使った方がお得なのか」ということです。

ここでは一例として「iPhone 15 Pro（256GB）」と「AQUOS R8 pro」で、

• 「プレミアム」で1年で返却
• 「保証未加入」「早トクオプション利用料」を払わず2年で返却

それぞれのケースを比較してみます。

iPhone

▼iPhone 15 Pro（256GB）▼

スクロールできます→

iPhoneのProモデルは「あんしん保証パック」の月額料金がバカになりませんね……。

2年返却との差額が約1.3万円しかなく、1年返却の「プレミアム」にかなり割高感があります。

保証に入るつもりがなかったなら、2年後に返却、もしくは最初からソフトバンクで購入しない方が良いでしょう。

Android

▼AQUOS R8 pro▼

スクロールできます→

得てしてAndroidは1年でリセールバリューが急激に下がりがちです。

Androidも1年と2年返却とでは、そこまで大きな差額にならなさそうなので、1年返却（プレミアム）のコスパは微妙ですね。

新トクするサポート（プレミアム）の注意点

加入を検討する際にお伝えしておきたい注意点をまとめておきます。

• 1円/月などの表記には「あんしん保証パックの月額料金」「早トクオプション利用料」が含まれていない
• 「あんしん保証パック月額料金」「早トクオプション利用料」は端末によって異なる
• 「あんしん保証パック」は段階的に値上げされており、今後もその可能性がある

最も注意したいのが、保証や手数料を含めずに「1年間12円（1円/月）で使える！」と謳われることがある点です（これ、ソフトバンクさん怒られないのかしら）。

その他、新トクするサポート（プレミアム）で気になること

個人的に気になったことをまとめておきます。

「プレミアム」対象端末で、これまでの「バリュー」「スタンダード」特典は使える？

結論、各端末で加入できるのは「プレミアム」「バリュー」「スタンダード」いずれか指定されたもののみですが、プレミアム対象端末でも2年返却（スタンダード相当）の特典を受けられます。

プレミアムの対象端末で、あんしん保証パックに加入しないと、25ヶ月目以降の返却で支払いが免除されます。

途中であんしん保証パックを解約したらどうなる？

プレミアムの特典を受けられなくなりますが、上記のとおり2年返却の特典を使う権利が残ります。

ソフトバンク回線を契約してなくても利用できる？

できます。

まとめ

新トクするサポート（プレミアム）の概要は以下のとおり。

• 新トクするサポート（プレミアム）は高価格帯の端末が対象
• 12回支払い後（1年後）に端末を返却すると、最大36回分の支払いが免除
• 別途「あんしん保証パックへの加入」「早トクオプション利用料」の支払いが必要
• 「1年で返却」のコスパは悪く、特別なお得感はない

高価格の端末が売れにくい中での、ソフトバンクの「苦肉の策」です。

正直、1年返却時のコスパがかなり悪いので、正直スマホ的には、少なくとも2年返却をおすすめします。

ちなみに：契約するならソフトバンクオンラインショップがお得です

ソフトバンクを検討しているのであれば、店舗よりも公式オンラインショップがお得です！

1. 自宅受け取りなら手数料がかからない（3,850円お得）
2. 頭金がかからない（3,000〜1万円くらいお得）
3. オプションやしつこい営業がない
4. 待ち時間なし・24時間契約できる

金銭的メリット（10,000円以上お得になることも！）も大きいのですが、精神的メリット（待ち時間なし、営業なし）も無視できず、普通にオススメです。

これから契約する人はぜひ使ってみてください！

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