ゴリラ
最近のスマホって2年で返すのがふつうになってる感あるよね……。僕、返したくないんだよね。2年で返すのって、デメリットしかなくない??
ここ数年、スマホの価格が高騰してきたこともあり、各社とも、端末を2年後に返却することを条件に安く使える「購入プログラム」が一般的になりました。
この記事では4キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)の購入プログラムをすべて使った筆者が、使ってわかった本当のデメリット、そしてメリットをお伝えします。
- 2年返却のリアルなデメリットは「残価が高い端末の実質しばり」「iPhoneの旨味が少ない」「知識が必要」など
- 「将来の買取額が保証される」「買取先を探さなくても良い」「ユーザー側にリスクがほとんどない」といったメリットも大きい
※ 正直スマホはアフィリエイトプログラムに参加しています(メディアポリシー)。
※この記事の更新日は冒頭に記載のとおりです。最新の情報は各社公式サイトおよびオンラインショップでご確認ください。
スマホの機種変更・契約は、頭金なし、来店なし、待ち時間なし、勧誘なしのオンラインショップがお得で便利です。
「スマホの2年返却」の基本
スマホの2年返却・2年レンタルとは、各キャリアが提供している「購入プログラム」のことを指します。
- ドコモ:いつでもカエドキプログラム+・いつでもカエドキプログラム
- au:スマホトクするプログラム
- ソフトバンク:新トクするサポート
- 楽天モバイル:買い替え超トクプログラム
各社、微妙に条件は違いますが、
- 購入時に2年後の「残価」が設定される
- 契約から2年後にスマホを返すと、残りの支払い(=残価)が免除される
- 2年経ったときに、返しても、返さなくても(使い続けても)いい
といった点は同じです。
モデルにしているのは車の「残クレ」
各社の購入プログラムのモデルになっていると言われるのが、カーローンの「残クレ」です。
車の場合、スマホの何十倍も高い買い物ですので、毎月の支払いが安くなる「残クレ」は多くのユーザーに受け入れられてきました。
ここ数年はスマホの価格が高騰し、気軽に買えるものではなくなってきたことから、キャリアの賢い人たちが、残クレをスマホ業界にも導入しました。
スマホの2年返却の一般的なデメリット
2年間は負担が軽くなる返却プログラムには、一般的に以下のようなデメリットがあると言われます。
- 2年間支払ってもスマホは自分のものにならない
- 2年以上使うと割高になる
- スマホに傷・故障があると、返すときに手数料(約2.2万円)がかかる
- そもそも、キャリアが販売する端末はメーカー直販(SIMフリー)よりも高い
特に「スマホは購入するもの」という考えが定着してしまっている人にとって、スマホが自分のものにならないことには不快感・不満を覚えるかもしれません。
【使ってわかった】2年返却の正直なデメリット
筆者は4キャリアの購入プログラムをすべて使ってスマホを購入(レンタル)したことがあります(現在も加入中です)。
そして実際に使ったことで見えてきたデメリットもありました。ここでは3つに絞って紹介します。
- 残価が異常に高い端末は、実質2年しばられる
- iPhoneはそんなに旨味がないこともある
- 端末によってお得なもの・そうでないものを見極める知識がいる
1. 残価が異常に高い端末は、実質2年しばられる
2年返却プログラムは残価(2年後に免除になる金額)が高い方がお得です。
例えば10万円のスマホで、残価が8万円と5万円の端末とでは、前者の方がお得なのは分かりやすいですよね。
23年12月以降、現実離れした残価設定は禁止されていますが、各キャリアとも、販促したい端末の残価を高めに設定する傾向にあります。
高い残価に釣られた筆者は、2023年9月にソフトバンクでXperia 5 IVを「新トクするサポート」で購入しました。
- 端末価格:115,200円
- 残価:93,192円
→2年間の負担額=22,008円
今回のケースでは、2年間、きっちり使うのであれば、かなりお得です。一方で、2年以内に機種変更するために早期で買い取り、他で売ろうとしても、ほぼ確実に損をしてしまいます。
2024年4月現在のXperia 5 IVの市場買取額(参考:イオシス)は3.7万円です。
今、ソフトバンクで残債(約11万円)を精算して買い取り、他で売ろうとすると、約7万円の損失になります……。
こんな感じで、特に残価が高めに設定されている端末を買う場合は、2年間、使い切る覚悟が必要です。
2. iPhoneはそんなに旨味がないことも
一般的にAndroidよりもiPhoneの方がリセールバリュー(数年後の買取額)が高いです。
なんで、iPhoneは
- キャリアでプログラムに加入して、2年後に返却
- Apple公式などで一括購入して、2年後に売却
とで、それほど差が開かないこともあります。
3. 端末によってお得なもの・そうでないものを見極める知識がいる
先述の通り、一般的には価格に対する残価の割合が高いものほど「お得に使える」と言えます。
ただし中には、キャリアが在庫を捌けたい場合など、「お得に見せかけている」こともゼロではありません。
本当にその残価が妥当なのかを判断するには、相応の知識が必要になります。
【使ってわかった】2年返却の正直なメリット
4キャリアすべての購入プログラムに加入することで、実際に感じたメリットも紹介しておきます。
2年後の買取額が保証されることへの安心感
将来のスマホの正確な買取相場は誰にもわかりません。
発売時には予想できなかった需給のギャップ、環境の変化によって、2年後の相場が大きく下がる可能性も十分ありえます。
しかし例え相場が暴落していたとしても、当初の決められた残価で下取ってもらえる2年返却プログラムは、ユーザー側に有利と言えます。
逆に2年後になって、残価より相場の方が高い場合は、キャリアから買い取って他社へ売却することもできます。
2年後に買い取り先を探さなくても良い(労力の節約)
2年返却プログラムを使えば、その都度、買取先を探す必要がなくなります。
相場のチェックや買取業者への見積もり依頼など、けっこうな労力がかかる下取り作業を簡単に済ませられるのは、プログラムのメリットと言えます。
キャリアの査定は買取店より厳しくない印象
あまり大きな声では言えませんが、体感として、市中の買取店よりも、キャリアの下取りの査定は厳しくない印象があります。
ボディに少しでもスレや傷があれば減額される買取店に対して、キャリアの下取りでは、通常の使用の範囲で付く傷は問題ないことが多いです。
もちろん、ケースや保護フィルムを装着して利用することが前提です。
よく「キャリアのプログラムは故障していたら2万円追加でかかる。明らかに罠だろ」みたいな反論を聞きますが、故障で減額されるのはどこも同じです。
車の残クレよりリスクが低い
「カーローンの残クレが嫌い」という理由で、スマホの2年返却プログラムを使わない人も、一定数います。
しかしスマホの場合、
- 車と比べて価格が低い
- 無利息で分割が組める
といった点が異なり、ユーザーにリスクがほとんどありません。
そもそもキャリアは通信サービスで儲けたいと考えています。
いわば、端末は「おとり」に使われているので、ユーザー視点で言うなら、お得な端末だけキャリアで購入するのも、全然アリです。
(筆者は4キャリアすべて、端末のみで購入しました。あまり良いお客さんじゃありませんね笑)。
スマホの2年返却はどんな人におすすめなのか
- 特にAndroidユーザー
- 今後も2年サイクルで機種変更する
- スマホの所有にこだわりがない
- リスクを抑えたい
こんな人には、スマホの2年返却プログラムのデメリットよりメリットが上回ると言えます。
正直、今のキャリアのプログラムは、以前よりも、かなり柔軟で、使いやすくなっています。メリットとデメリットを理解して、賢く立ち回ってくださいね。
ちなみに:契約するならオンラインショップがお得です
契約を検討しているのであれば、オンラインショップがお得なので、最後にそれだけ簡単に説明しておきます。
- 事務手数料、頭金がかからない(auは手数料かかります)
- オンライン限定キャンペーンがある
- オプション不要・しつこい営業がない
- 来店不要・待ち時間がない
金銭的メリット(事務手数料、頭金)だけでなく精神的なメリット(待ち時間・勧誘なし)も大きく、おすすめ。
また、各社が直営する公式オンラインショップなので安心して契約できます。
少しでもお得にかしこく契約したいと思っている人は、ぜひオンラインショップを使ってみてください。