【全部使ってみた】スマホ2年返却の正直なデメリット。どんな人がお得なのか

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ゴリラ

最近のスマホって2年で返すのがふつうになってる感あるよね……。僕、返したくないんだよね。2年で返すのって、デメリットしかなくない??

ここ数年、スマホの価格が高騰してきたこともあり、各社とも、端末を2年後に返却することを条件に安く使える「購入プログラム」が一般的になりました。

この記事では4キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)の購入プログラムをすべて使った筆者が、使ってわかった本当のデメリット、そしてメリットをお伝えします。

正直な結論
  • 2年返却のリアルなデメリットは「残価が高い端末の実質しばり」「iPhoneの旨味が少ない」「知識が必要」など
  • 「将来の買取額が保証される」「買取先を探さなくても良い」「ユーザー側にリスクがほとんどない」といったメリットも大きい

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「スマホの2年返却」の基本

スマホの2年返却・2年レンタルとは、各キャリアが提供している「購入プログラム」のことを指します。

各社、微妙に条件は違いますが、

  • 購入時に2年後の「残価」が設定される
  • 契約から2年後にスマホを返すと、残りの支払い(=残価)が免除される
  • 2年経ったときに、返しても、返さなくても(使い続けても)いい

といった点は同じです。

モデルにしているのは車の「残クレ」

残クレ

参照:What’s Honda 残クレ – YouTube

各社の購入プログラムのモデルになっていると言われるのが、カーローンの「残クレ」です。

車の場合、スマホの何十倍も高い買い物ですので、毎月の支払いが安くなる「残クレ」は多くのユーザーに受け入れられてきました。

ここ数年はスマホの価格が高騰し、気軽に買えるものではなくなってきたことから、キャリアの賢い人たちが、残クレをスマホ業界にも導入しました。

スマホの2年返却の一般的なデメリット

2年間は負担が軽くなる返却プログラムには、一般的に以下のようなデメリットがあると言われます。

  • 2年間支払ってもスマホは自分のものにならない
  • 2年以上使うと割高になる
  • スマホに傷・故障があると、返すときに手数料(約2.2万円)がかかる
  • そもそも、キャリアが販売する端末はメーカー直販(SIMフリー)よりも高い

特に「スマホは購入するもの」という考えが定着してしまっている人にとって、スマホが自分のものにならないことには不快感・不満を覚えるかもしれません。

【使ってわかった】2年返却の正直なデメリット

筆者は4キャリアの購入プログラムをすべて使ってスマホを購入(レンタル)したことがあります(現在も加入中です)。

そして実際に使ったことで見えてきたデメリットもありました。ここでは3つに絞って紹介します。

  • 残価が異常に高い端末は、実質2年しばられる
  • iPhoneはそんなに旨味がないこともある
  • 端末によってお得なもの・そうでないものを見極める知識がいる

1. 残価が異常に高い端末は、実質2年しばられる

2年返却プログラムは残価(2年後に免除になる金額)が高い方がお得です。

例えば10万円のスマホで、残価が8万円と5万円の端末とでは、前者の方がお得なのは分かりやすいですよね。

23年12月以降、現実離れした残価設定は禁止されていますが、各キャリアとも、販促したい端末の残価を高めに設定する傾向にあります。

高い残価に釣られた筆者は、2023年9月にソフトバンクでXperia 5 IVを「新トクするサポート」で購入しました。

  • 端末価格:115,200円
  • 残価:93,192円
    →2年間の負担額=22,008円

今回のケースでは、2年間、きっちり使うのであれば、かなりお得です。一方で、2年以内に機種変更するために早期で買い取り、他で売ろうとしても、ほぼ確実に損をしてしまいます。

MEMO

2024年4月現在のXperia 5 IVの市場買取額(参考:イオシス)は3.7万円です。

 

今、ソフトバンクで残債(約11万円)を精算して買い取り、他で売ろうとすると、約7万円の損失になります……。

こんな感じで、特に残価が高めに設定されている端末を買う場合は、2年間、使い切る覚悟が必要です。

2. iPhoneはそんなに旨味がないことも

一般的にAndroidよりもiPhoneの方がリセールバリュー(数年後の買取額)が高いです。

なんで、iPhoneは

  • キャリアでプログラムに加入して、2年後に返却
  • Apple公式などで一括購入して、2年後に売却

とで、それほど差が開かないこともあります。

3. 端末によってお得なもの・そうでないものを見極める知識がいる

先述の通り、一般的には価格に対する残価の割合が高いものほど「お得に使える」と言えます。

ただし中には、キャリアが在庫を捌けたい場合など「お得に見せかけている」こともゼロではありません。

本当にその残価が妥当なのかを判断するには、相応の知識が必要になります。

【使ってわかった】2年返却の正直なメリット

4キャリアすべての購入プログラムに加入することで、実際に感じたメリットも紹介しておきます。

2年後の買取額が保証されることへの安心感

将来のスマホの正確な買取相場は誰にもわかりません。

発売時には予想できなかった需給のギャップ、環境の変化によって、2年後の相場が大きく下がる可能性も十分ありえます。

しかし例え相場が暴落していたとしても、当初の決められた残価で下取ってもらえる2年返却プログラムは、ユーザー側に有利と言えます。

MEMO

逆に2年後になって、残価より相場の方が高い場合は、キャリアから買い取って他社へ売却することもできます。

2年後に買い取り先を探さなくても良い(労力の節約)

見積もり

2年返却プログラムを使えば、その都度、買取先を探す必要がなくなります。

相場のチェックや買取業者への見積もり依頼など、けっこうな労力がかかる下取り作業を簡単に済ませられるのは、プログラムのメリットと言えます。

キャリアの査定は買取店より厳しくない印象

あまり大きな声では言えませんが、体感として、市中の買取店よりも、キャリアの下取りの査定は厳しくない印象があります。

ボディに少しでもスレや傷があれば減額される買取店に対して、キャリアの下取りでは、通常の使用の範囲で付く傷は問題ないことが多いです。

もちろん、ケースや保護フィルムを装着して利用することが前提です。

MEMO

よく「キャリアのプログラムは故障していたら2万円追加でかかる。明らかに罠だろ」みたいな反論を聞きますが、故障で減額されるのはどこも同じです。

車の残クレよりリスクが低い

「カーローンの残クレが嫌い」という理由で、スマホの2年返却プログラムを使わない人も、一定数います。

しかしスマホの場合、

  • 車と比べて価格が低い
  • 無利息で分割が組める

といった点が異なり、ユーザーにリスクがほとんどありません。

そもそもキャリアは通信サービスで儲けたいと考えています。

いわば、端末は「おとり」に使われているので、ユーザー視点で言うなら、お得な端末だけキャリアで購入するのも、全然アリです。

(筆者は4キャリアすべて、端末のみで購入しました。あまり良いお客さんじゃありませんね笑)。

スマホの2年返却はどんな人におすすめなのか

  • 特にAndroidユーザー
  • 今後も2年サイクルで機種変更する
  • スマホの所有にこだわりがない
  • リスクを抑えたい

こんな人には、スマホの2年返却プログラムのデメリットよりメリットが上回ると言えます。

正直、今のキャリアのプログラムは、以前よりも、かなり柔軟で、使いやすくなっています。メリットとデメリットを理解して、賢く立ち回ってくださいね。

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