ソニーの既存最新モデル、Xperia 5 V。
同モデルの過去モデルからの最大の変更点、と言えば望遠カメラが廃止され、デュアルカメラ仕様となったことを挙げる方が大半ではないでしょうか。
この望遠カメラの廃止に関しては当初「生産コスト削減」が主な理由ともいわれていましたが、今回、これとは別の説が浮上しました。
ESATO上のユーザーが指摘していたもので、Xperia 5 Vで望遠カメラが非搭載となった理由は内部スペースが理由とのこと。
具体的には、メインカメラに新型の大型化したExmor-Tセンサーを搭載したことにより、内部スペースが足りなくなり、望遠カメラを配置できなくなった、というのが廃止の背景にあるとのことです。
前モデル、Xperia 5 IVの分解動画はないようなので、残念ながら2世代前のXperia 5 IIIとの比較になりますが、それでもXperia 5 Vではメインカメラのモジュールが一回り大きくなっているのが分かります。
そのため、このメインカメラの下部にさらに望遠カメラモジュールを配置するのは難しいように見えます。
つまり、Xperia Vシリーズから搭載された2層トランジスタ構造の48MP、Exmor-Tが従来のメインセンサーよりも場所をとるため、望遠カメラのためのスペース確保が難しくなった、ということ。
一方、望遠カメラ廃止だけでなく、ディスプレイもダウングレードされている可能性が高いXperia 5 Vですが、その価格は海外のほとんどの国・地域では前モデルから据え置き、国内では値上げでした。
これについては国内外でも不満の声が多く、同モデルが従来の5シリーズモデルと比べて不人気である一因ともなっています。
そう考えると、やはりこの望遠カメラ廃止の背景にはスペース上の問題だけでなく、利ザヤを増やすためのコストカットという「両方」がある可能性が高いように思えます。