Xperia 1 Vと5 Vのベンチマーク性能比較「安定性」に意外な違い

Xperia 5 V

ソニーモバイルの2023年Xperiaフラッグシップ、「Xperia 1 V」と「Xperia 5 V」。

両機種に搭載されているチップセット。Snapdragon 8 Gen 2はここ最近のSnapdragon 8/800シリーズの中では「名機」と言われており、1Vも5Vも前世代モデルのような発熱問題や、その副作用と思われる極端な性能低下といった報告はかなり少なくなっています。

そんなXperia 1 VとXperia 5 Vですが、ベンチマーク性能を比較してみると意外な違いがあることが判明しました。

Xperia 1 Vと5 Vのベンチマーク性能比較

以下はGeekbench 6におけるXperia 1 VとXperia 5 V (国内SIMフリー版)のベンチマークスコア期近50回分の平均値と標準偏差を算出したもの。

シングルコアのスコアについては誤差の範囲内ですが、マルチコアでは、Xperia 5 VよりもXperia 1 Vの方が4%ほどスコアが高くなっています

性能よりも安定性の違いが気になる

ただ、スコア差よりも気になるのは「標準偏差」

これは計測毎のスコアのブレ(平均値からの乖離幅)を表しており、大きければ大きいほど計測する度の上下が大きいということになります。

そしてシングルコアでもマルチコアでもXperia 5 Vの標準偏差はXperia 1 Vのものより大きくなっています

特にマルチコアの標準偏差ではXperia 5 VはXperia 1 Vの2倍以上となっており、これはXperia 5 Vの方が発熱などが原因と考えられる一時的な性能低下(スロットリング)が起きやすい事を示しています。

この違いの原因についてはっきりとしてことはわかりません。

ただ、ボディーが小さい分、放熱性能が劣っているという可能性がありそうです。

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