2023年初夏にリリースされたPixel 7a。
そして同年秋にリリースされたPixel 8。
前者はTensor G2搭載、後者は1世代新しいTensor G3搭載ですが、両者のGeekbench 6におけるベンチマークを比較すると少し意外なことが判明しました。
Pixel 7aとPixel 8、シングルコアのベンチマーク性能ではほとんど違いなし
ご覧のように、シングルコアのスコアではTensor G2搭載ののPixel 7aの方がTensor G3搭載のPixel 8よりも若干平均スコアが高い、という結果に。
もちろん、この程度の差は誤差の範囲とも言えますが、それを勘案しても異なる世代のチップセットを搭載したPixel 8とPixel 7aのシングルコアベンチマークにおける性能にほとんど違いがない、というのは意外です。
一方、マルチコアの平均スコアではさすがにPixel 8の方が高くなっていますが、それでもスコア差は1割程度。これは1世代異なるチップセットを異なる機種の性能差としてはかなり小さいと言えます。
Pixel 7aとPixel 8では性能の「安定性」にも違い
さらに気になるのはスコアの標準偏差。
Pixel 8のシングルコアでの標準偏差はPixel 7aの3倍以上、マルチコアでも2倍近くになっており、これはPixel 8はPixel 7aよりも測定毎のスコアのばらつきが大きい、つまり性能が不安定ということなります。
もちろん、カメラ性能など、Pixel 8の方がPixel 7aよりも優れている部分が多々あるのは事実ですが、少なくともベンチマーク上の性能、という点では高い値段を払ってPixel 8を購入するメリットというのはあまりないかもしれません。