先日、auが発売をしたGalaxy S23の廉価版モデル、Galaxy S23 FE。
同モデル、機種名には「S23」を冠してはいますが、搭載チップセットは1世代前のS22シリーズと同じSnapdragon 8 Gen 1です。
しかし今回、このGalaxy S23 FEとGalaxy S22では、同一チップセットを搭載しながらもベンチマーク性能において有意な違いがあることが明らかになりました。
Galaxy S23 FEとGalaxy S22では性能に大きな違い
一見しただけでも、Galaxy S22のスコアは3000ポイント台後半なのに対し、Galaxy S23 FEは4000ポイント台を安定的に出しているのが分かります。
平均を出しても:
シングルコアでは10数パーセント、マルチコアでは約2割もスコアに違いがあるのが分かります。
サムスンが製造したSnapdragon 8 Gen 1は2022年の多くのフラッグシップに搭載されましたが、同チップを搭載した機種が出始めた当初から発熱問題やそれに伴うスロットリングといった問題が多く発生。
そのため、メーカーを問わず、同チップセットを搭載した世代の機種は全体的に「ハズレ」といった印象が広がっているのも事実。
また、この無印のSD8Gen1の出来栄えがいまいちだったためか、同年の後半モデルの大半機種にはファウンドリがサムスン→TSMCに変更されたSnapdragon 8+ Gen1が採用されました。
しかし、今回のGalaxy S23 FEのベンチマークスコアを見る限りでは、同モデルに搭載されているSD8Gen1はかなり安定しており、少なくとも発熱による大きなスロットリングなどはなさそうです。
先日、このauのGalaxy S23 FEよりもS22の方が安いため、こちらを購入した方がお得かも、という件についてお伝えしましたが、性能面でS23 FEの方が上・より安定しているという点を考慮すると、必ずしも価格だけでは判断しない方がよさそうです。