ゴリラ
povo2.0とIIJmioは、いずれも格安で運用できる通信サービスです。
この記事では「povo2.0」と「IIJmio」をデュアルSIM運用している筆者が、実体験からこの組み合わせのメリットとデメリットを解説します。
- povo2.0は「0円運用」、IIJmioは「最安440円」で使える
- IIJmioは格安端末が購入できる
povo2.0とIIJmioを併用するメリット
povo2.0とIIJmio併用のメリットは「とにかく安く使える」かつ「不便な事態にも対応できる」点です。
0円で回線維持が可能なpovo2.0と、ほぼ最安のIIJmioを使うからこそ得られるメリットを6つお伝えします。
メリット① 最安月440円で維持できる
povo2.0とIIJmioの2キャリアを併用しても、月440円という格安で運用できます。以下に2キャリアの料金プランです。
▼povo2.0の料金プラン(トッピング)▼
- 基本料金:0円
- データ追加1GB(7日間):390円
- データ追加3GB(30日間):990円
- データ追加20GB(30日間):2,700円
- データ追加60GB(90日間):6,490円
- データ追加150GB(180日間):12,980円
- データ使い放題(24時間):330円
povo2.0は回線を維持するだけなら料金が全くかかりません。音声通話は30秒あたり22円の料金がかかります。
▼IIJmioの料金プラン(音声SIM/データeSIM)▼
- 2GBプラン:850円/440円
- 5GBプラン:990円/660円
- 10GBプラン:1,500円/1,100円
- 15GBプラン:1,800円/1,430円
- 20GBプラン:2,000円/1,650円
IIJmioの料金は「データ通信専用eSIM」で契約することで、さらに数百円安くなります。
povo2.0とIIJmioを併用すると、以下のような最安運用ができます。
- povo2.0:0円〜
- IIJmio:データ通信専用2GBプラン 440円
→合計:440円/月+通話料金
IIJmioの音声通話つき2GBプランの場合は850円〜なので、毎月約400円(年間約5,000円)節約できます。
メリット② povo2.0の「データ使い放題(24時間)」が超便利
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2GBはさすがにデータが足りない……
IIJmioは1GBあたり220円で追加購入することができますが、それと合わせて使いたいのがpovo2.0のデータ使い放題(24時間):330円です。
このトッピングを購入すれば、24時間(厳密には翌日23:59までなので、最大丸々2日間)はデータ通信が使い放題になります。
- 旅行や出張で、一時的にたくさんの通信をする
- カフェでパソコン作業
- 出先でYouTubeや映画サイトを一気見したい
このように、「今日一日だけたくさんネットを使いたい」という場面に対応してくれます。
メリット③ povo2.0の大容量トッピングも活用できる
povo2.0にはいくつかの「長期間」向けのトッピングがあります。
- データ追加60GB(90日間):6,490円
- データ追加150GB(180日間):12,980円
例えば「150GB/12,980円」のトッピングは、半年間、1ヶ月あたり30GB/2,163円という驚異的な安さで使えます。
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これだけたくさんのギガが手元にあると、半年も持たずに使ってしまいそう……
確かに半年の有効期限があるのに、一気に使ってしまっては前払いをするメリットがなくなってしまいます。
まずはIIJmioのギガから使うことを意識することで、povo2.0のギガ消費にも余裕が生まれます。
メリット④ 回線を分けて緊急時も安心
povo2.0はau回線、IIJmioは「ドコモ、au、ソフトバンク」の3社の回線から選んで契約できます。
なのでpovo2.0とIIJmioを併用するなら、IIJmioはドコモかソフトバンク回線を契約することをおすすめします。
なんらかの通信障害が発生した場合でも、2種類の回線が使えれば安心です。
メリット⑤ 「ギガ活」が440円運用の味方になる
「ギガ活」とは、povo2.0で利用できる、日常の買い物でデータ容量(ギガ)をゲットできるサービスです。
コンビニや飲食店など、対象店舗でau PAY決済をすると、300MBや1GBなどのデータ容量がもらえます。
例えばIIJmioとの併用で2GB/440円での運用をしている場合、1GBがもらえるとかなり助かりますね。
メリット⑥ IIJmio契約と同時に格安でスマホが買える
IIJmioでは常時、乗り換えと同時に格安でスマホを購入できるセールが実施されています。
IIJmioはそもそもの月額料金が安い上に、これほど安く端末が買えてしまうのは激アツ。
これを機にpovo2.0とIIJmioでデュアルSIM運用する端末を購入しても良いですね。
povo2.0とIIJmio併用のデメリット、微妙なところ
ここまでpovo2.0とIIJmioを併用するメリットを解説してきましたが、注意点とデメリットをお伝えしておきます。
念の為、チェックしておいてくださいね。
デメリット① 人によってはIIJmioだけでも十分(povo2.0を有効活用できない)
povo2.0もIIJmioも、単体で十分に不便なく使えるキャリアなので、いざ2回線をスマホに設定したところで、片方しか使わなくなることもあります。
例えばIIJmioには「音声SIM 10GB/1,500円」などの魅力的なプランがあり「povo2.0の出る幕がない」となる可能性もあります。
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デメリット② povo2.0は「180日無課金」で利用停止
povo2.0は180日間、何も課金しないと、何度か警告の連絡が来た後、自動的に解約となります。
デメリット③ 完全無料で音声通話することはできない
povo2.0とIIJmioの併用の場合、通話料金はどちらのキャリアでも30秒あたり22円かかります。
例えばIIJmioの代わりに楽天モバイルを契約すれば、通話料金を完全タダにできます。
音声通話(電話番号での通話)をわりと使う人は、楽天モバイルとの併用も検討してみてください。
デメリット④ 2回線の契約、管理がめんどくさい
povo2.0とIIJmioの2回線を契約し、2回線分の支払いをし、回線を管理するのはシンプルにめんどくさいです。
ここまで読んでも2回線併用するメリットを感じられないなら、1回線の運用でも全く問題ありません。
povo2.0とIIJmioをデュアルSIMで併用する手順
以下の3ステップで解説します。
- DSDV対応のSIMフリーのスマホを用意する
- povo2.0を契約する
- IIJmioを契約する
1. DSDV対応のSIMフリーのスマホを用意する
「DSDV対応」とは「1台のスマホに2社のSIMを挿入でき、かつ同時に電話の待ち受けができるスマホ」のことです。
参照:SIM、デュアルSIM(DSSS、DSDS、DSDV、DSDA)とはなんですか? | お客様サポート | 楽天モバイル
現在、国内で手に入るデュアルSIM対応スマホの多くがDSDV対応スマホです。
↓IIJmio の各端末ページの仕様に「対応SIM:nanoSIM / eSIM」と記載のあるものはデュアルSIMで利用できます。
ちなみにiPhoneは、2018年発売の「iPhone XS」「iPhone XR」より新しければ、全てDSDV対応しています。
IIJmioで販売しているiPhoneは、すべて対応しています。
2. povo2.0を契約する
povo2.0(au、UQモバイル、povo1.0からの移行はこちらから)を契約します。
申し込みにはpovo2.0アプリが必要です。
ちなみにIIJmioの最安プランが「データ通信専用eSIM」なため、先述した440円運用をするにはpovo2.0は物理SIMで契約するのが無難です。
eSIMとeSIMを併用できる端末もあります。
iPhoneは13以降、Pixelは7以降でeSIMとeSIMを併用できます。
3. IIJmioを契約する
IIJmioの申し込みを行います。最安運用をするならeSIMで契約します。
申し込み後に送られてくるメールに従って開通手続きを完了させましょう。
またpovo2.0では端末の販売がないため、これを機にIIJmioのセールでお得に端末をゲットしておくのも良いですね。