ソニーの2022年フラッグシップ、Xperia 1 IV。
au版の同モデルが今月初めの機種価格の一斉に値下げによってかなりお得な価格となっている、という件についてはご存じの方も多いと思います。
一方、昨年の既存最新ミッドレンジモデル、Xperia 10 Vに関しては値下げが行われず、価格は据え置き。
その結果、このXperia 1 IVとXperia 10 Vの価格で珍しい逆転現象が起きていることが判明しました。
au版Xperia 1 IVが値下げによりXperia 10 Vより安く購入可能に
まず、以下はauのXperia 1 IVとXperia 10 Vの機種単体価格:
Xperia 1 IVの機種代金(端末単体価格)は74,400円。
Xperia 10 Vの機種代金は69,550円となっています。
世代が異なるとはいえ、1世代しか違わないハイエンドXperiaとミッドレンジXperiaの価格差が5,000円にも満たない、という時点でかなりレア。
さらに2年後の端末返却を前提とした「スマホトクするプログラム」をMNPで利用した場合の実質負担額は:
Xperia 1 IVが47円。
Xperia 10 Vが17,790円となっており、Xperia 1 IVの方が1.8万円近く安い、という珍現象が起きています。
確かにXperia 10 Vは既存「最新」モデルですが、搭載チップセットはSD8Gen1と同世代のSD695を搭載しています。
つまり、2022年のハイエンド向けチップセットを搭載したフラッグシップXperiaが同世代チップセットを搭載した2023年のミッドレンジモデルよりも安く入手出来てしまう、という状態になっています。
また、74,400円というau版Xperia 1 IVの端末単体価格はドコモ版Xperia 10 Vよりも5千円以上安くなっています。
Xperia 1 IVとXperia 10 Vのベンチマーク性能差は2倍
ちなみに以下はXperia 1 IVとXperia 10 Vのベンチマークスコア比較:
同世代のハイエンド向けチップセットとミッドレンジ向けチップセットなので、当然ではありますが、ベンチマーク上の性能差は約2倍。
この「珍現象」。au版Xperia 1 IVの値下げがかなり太っ腹、という点だけでなく、Xperia 10 Vの価格が異常に高く設定されているという部分もあると思います。
それでも性能が2倍近く、カメラ性能も圧倒的なXperia 1 IVがXperia 10 Vよりも安く入手出来てしまう、というのはなかなか興味深い状態です。