Pixel 8シリーズへの搭載で3世代目となったGoogleの自社製チップ「Tensor」。
初代からは着実に進歩している一方で、クアルコムのハイエンド向けチップセット、Snapdragon 8シリーズと比べると性能的にはまだ1~2世代遅れているという印象です。
一方、このTensorチップの性能・品質がいまいちな理由としてよく話題となるのが同チップのファウンドリーがサムスンである、という点。
これが事実なのかは正直分かりませんが、今回、このTensorチップの生産移行に向けた前兆と思われる動きがあったようです。
台湾の大手メディア「經濟日報」が伝えたもので、LSIテストエンジニアリングサービスなどを提供する台湾企業「京元電子」が今後のGoogleの自社製チップ「Tensor」のテストサービスを請け負ったとのこと。
2025年のPixel 10シリーズで搭載される「Tensor G5」チップセットのファウンドリーは以前からサムスンからTSMCに変更される、というのはほぼ確実な情報として知られています。
そして今回のチップセットのテスト請負企業を台湾企業にした、というのは生産自体を台湾(TSMC)に移すための準備段階ともいえそうです。
同サイトによると、これまでのTensorチップは生産も製品テストも一貫してサムスンが行っていたとのこと。
しかし、今年のPixel 9シリーズに搭載されるTensor G3もファウンドリー自体はサムスンですが、テストをするのはこの台湾企業という可能性が高そうです。