Googleの次世代スマートフォン、と言えば、Pixel 9やPixle 9 ProのPixel 9シリーズ。
例年通りであれば今年10月頃に発表・リリースとなり、同シリーズにはGoogle製チップセットとしては4世代目となるTensor G4が搭載されることになります。
そんな中、このPixel 9シリーズのシステム言語に関して、ちょっとマニアックながら興味深い情報がリークされていました。
Android PoliceやAndroid Authorityといった複数の海外の有名ガジェット系サイトのコントリビューターとして知られるMishaal Rahman氏がAOSPファイル内から見つけた情報として伝えたもの。
これによると、Android V (つまりAndroid 15)ではまず、いくつかのPixelスマートフォンがLinux 5.15にアップグレードされ、さらにその後Linux 6.1にアップグレードされる、とのこと。
なお、Tensor G1とG2搭載のPixelsは現在Linux 5.10で動作しており、Tensor G3のPixelsはLinux 5.15で動作してる模様で、今のところ、どのPixelまでが6.1へのアップグレード対象となるのかは不明。
ただ、少なくとも次世代のPixel 9シリーズはLinux 5.15でリリースされるものの、のちに6.1へアップグレードされる模様です。
なお、同氏いわく、Androidスマートフォンにおいて大規模なカーネルアップグレードが行われることはGoogleのスマートフォンですらめったにない、とのこと。
プログラミングに関する知識はほぼゼロの私には、Linuxカーネル6.1へのアップグレードで具体的にどういった変化がもたらされるのかはよく分かりません。
一方、ZDnetやwikipediaからの受け売りですが、Linuxカーネル6.1では「C言語、C++に代わり、Rust(ラスト)と呼ばれる、性能、メモリ安全性、安全な並行性を目指して設計されたマルチパラダイムのプログラミング言語が導入される」とあり、少なくともセキュリティ面での性能がアップすることは間違いなさそうです。
また、Rahman氏によると、メジャー・カーネル・バージョンのアップグレードを行うことの大きなメリットの1つとして、将来的な長期サポートが可能になるという点とのこと。
ご存じのようにGoogleはPixel 8以降の機種で7回・7年間のOSおよびソフトウェアアップデートのサポートを約束しています。
ひょっとして、このカーネルのアップグレードがそれを可能にするのかもしれませんね。