ソニーの2023年プレミアムフラッグシップ、Xperia 1 V。かなり不名誉なテスト結果
標準カメラのセンサーを一新したことで、一般的にはカメラ性能に関しては過去のXperia 1シリーズから大きく進化したと言われています。
しかし今回「世界最大」とっても過言ではない一般ユーザーによるブラインドテストにおいてこのXperia 1 Vがかなり不名誉な最下位評価を得ていたことが明らかになりました。
Xperia 1 Vのカメラ評価、2023年スマホ20機種中ダントツの最下位に
以下は1800万人を超えるフォロワーを抱える超有名ユーチューバー、MKBHDことMarques Brownleeが年末に行っていた2023年モデル20機種のスマホカメラのブラインドテストの結果。
以前もお伝えしましたが、他の高級機種を押しのけてトップを獲得したのは廉価版Pixel、Pixel 7aという意外な結果。
一方、今回はトップ3以外の機種と順位も公開されており、唯一の国内勢、Xperia 1 Vの結果はダントツの最下位ということに。
ELOレーティングでトップとは400以上の差。
また、ワースト2のXiaomi 13 Ultraからも100以上の差をつけられており、一つ上の機種とここまで大きく差をつけられている機種は他にありません。
ちなみに今回のブラインドテストで使われているELO rating(イロレーティング)は、もともと対戦型の競技(2人のプレイヤーまたは2つのチームが対戦して勝敗を決めるタイプの競技)において、チェスなど相対評価で実力を表すために使われる指標の一つ。(詳しくはWekipediaが分かりやすくておすすめです)
そしてレーティングの差を見ることで、直接対決した際の勝率が分かるようになっています。
つまり、トップのPixel 7aと最下位のXperia 1 V(レーティングで200以上の差)のそれぞれで撮影した画像を見せられたユーザーのうち、10人中9人はPixel 7aを選んでいる、ということ。
また、ブービー賞のXiaomi 13 Ultraと比べてもXperia 1 Vはレーティング100以上差あるので、両者のカメラで撮影した画像でも2/3以上のユーザーがXiaomi 13 Ultraを選んでいる、ということになります。
なお、Xperia 1 Vが他機種と大きく引き離されたのがポートレート撮影。
ご覧のように、一覧の小さな画像でも右下のXperia 1 Vで撮影したものだけがかなり白飛びしているのがわかります。
これについては動画内で「何かの間違い」といった辛辣な言葉で批判されています。
一方、今回のものと比べると小規模ですが、Xperia 1 Vのカメラは別のブラインドテストでは16機種中ベスト3に入る健闘を見せており、これは今回の結果とは対照的ともいえます。
こういった事実を見ると、スマホのカメラ評価は画像が撮られた環境や被写体など、偶然的な要素による部分が大きく、それぞれの機種のカメラ性能の違いというのは僅差になりつつあるともいえるのかもしれません。