シャオミが秋にリリースしたRedmi 12 5G。
国内でもau版およびSIMフリー版が展開されています。
端末単体の「定価」ではおそらく2023年モデルのでは最も安価な機種ですが、搭載チップセットは一応最新のSnapodragon 4 Gen 2。
Geekbechでのベンチマーク上でのCPU性能に関してはSnapdragon 695と同等で、1世代前のミッドレンジ機種並みの性能にもかかわらず、価格的にはSD695よりも安価。
そのため「割安感」が強く、それに惹かれるユーザーも多いという印象です。
Redmi 12 5Gに搭載のSD4Gen2、GPU性能に難あり?
ただ、このSD4Gen2搭載のRedmi 12 5Gのベンチマーク性能を詳しく見てみたところ、一部では旧型チップよりも低性能な部分などあることが判明しました。
以下はRedmi 12 5Gと2世代前のチップセット、Snapdragon 480を搭載したXperia ACE IIIとのGeekbenchにおけるベンチマークスコアの比較:
ご覧のようにCPU性能を見るGeekbench 6.1におけるスコアでは2世代新しいSnapdragon 4 Gen 2を搭載したRedmi 12 5Gのスコアが平均で1割前後上回っているのが分かります。
ただ、通常チップセットのベンチマーク性能は世代ごとに1~2割はアップするので、この差は2世代の違いがあるチップセットの性能差としてはかなり小さめ、と言えそう。
SD4Gen2のGPU性能は2世代前のチップセット以下…
それでも一応、CPU性能は進化しているのでいいとしましょう。
しかし、ちょっとこれは…といった感じなのがGPU性能で、以下はGeekbenchでGPU性能を測定するGeekbench Computeの比較:
なんと、このベンチマーク上ではRedmi 12 5GのGPU性能は2世代前のチップセットを搭載したXperia ACE IIIと比べても半分以下。
ちなみに、今回なぜこういった比較をしたかというと、きっかけは、Redmi 12 5Gを購入した知人が、ちょっとしたアプリ操作で端末の動作がかくつき、SD695搭載のXperia 10 IVと比べてもはるかにパフォーマンスが悪い、という報告を受けたこと。
やはりこのRedmi 12 5G、安いのにはそれなりの理由があるのかもしれませんね。