クアルコムのアッパーミドル機向けのチップセット、と言えば、Snapdragon 7シリーズ。
少し前に最新のSnapdragon 7 Gen 3が発表され、今後同チップの搭載機が順次リリースされることが予想されています。
しかし今回、このSD7Gen3のアップグレードモデルの存在がリークされていました。
スナドラ7シリーズ最高性能のSnapdragon 7+ Gen 3がリリースへ
有名リーカー、Digital Chat Station氏によると、クアルコムがSnapdragon 7+ Gen 2の後継機である、Snapdragon 7+ Gen 3(SM7675)をリリース予定とのこと。
ご存じの方も多いとは思いますが、このSnapdragon 7シリーズのネーミングとタイミング、そして各チップの性能は非常に分かりにくく、これまでのチップセットのリリース時期とGeekbenchでのシングルコア/マルチコアのスコアをまとめると:
- Snapdragon 7 Gen 1: 2022年5月、962/2751ポイント
- Snapdragon 7+ Gen 2: 2023年3月、1687/4380ポイント
- Snapdragon 7s Gen 2: 2023年9月、1004/2914ポイント
- Snapdragon 7 Gen 3: 2023年月、1133/3341ポイント
ご覧のように、これまででリリースされたSD7シリーズで最も高性能なのはSD7sG2や最新のSD7Gen3よりも先にリリースされたSD7+Gen2というおかしな状況に。
また、「Snapdragon 7 Gen 2」といういわゆる2世代目の無印モデルも存在しません。
ただ、同氏いわく、このSnapdragon 7+ Gen 3はSnapdragon 7+ Gen 2の後継機となので、おそらくこれまでのSnapdragon 7シリーズの中では最高性能になることが予想されます。
Snapdragon 8 Gen 3の下位チップも?
また、今回の情報によると、クアルコムはSD7+Gen3の他にもう一つ、「SM8635」もリリース予定とのこと。
このチップセットの正式名称は不明ですが型番からSnapdragon 8シリーズとなることは確実。
また、Snapdragon 8 Gen 3の型番が「SM8650」であることから、「SM8635」はその下位チップということに。
よって、おそらく性能的にはSnapdragon 8 Gen 2とGen 3の間くらいといったところでしょうか。