本日12月8日にソフトバンクバンク版、そしてSIMフリー版(公開市場版)が発売となったシャオミの最新ハイエンドモデル、Xiaomi 13T Pro。
Xiaomiの「T」を関する派生モデルを「フラッグシップ」と呼ぶかは微妙なところですが、Mediatekの最上位チップセット、Dimensity 9200+を搭載し、対Snapdragon 8 Gen 3搭載のフラッグシップキラー的な存在であることは確か。
というわけで今回はこのDimensity 9300+搭載のXiaomi 13T Proと、Snapdragon 8 Gen 3搭載の正統派フラッグシップとの間で、どの程度の性能差があるのか、という比較をしてみたいと思います。
Xiaomi 13T ProとSnapdragon 8 Gen 3搭載機の性能比較
Dimensity 9200+搭載のXiaomi 13 Proとの比較対象は同じシャオミ製の2023年フラッグシップモデル、Xiaomi 13 Pro。
まずはCPU性能の比較のため、Geekbench 6.0のスコアをみてみます。
Xiaomi 13T ProのGeekbenchにおけるマルチコアのスコアは5000ポイントを超えるものもありますが、大半は3000ポイント台で平均は4000ポイントといったところでしょうか。
一方のXiaomi 13 Proのマルチコアのスコア平均は約5000ポイントといったところ。
つまり、D9200+搭載のXiaomi 13T ProとSD8Gen2搭載のXiaomi 13 Proの間にはベンチマーク上では2割以上の性能差があるということになります。
また、スコアの差だけではなく、注目すべきはその「ばらつき」。
Xiaomi 13T Proのマルチコアのスコアは13 Proと比べると偏差が大きく、性能がかなり不安定であることがわかります。
そして次はGeekbench Compute 6.0で、GPU性能の比較してみます:
OpenCLのスコアのみを見てみると、13T Proの平均は8000ポイント前後で安定しています。
一方、13 Proも平均値では大きな違いはなさそうですが、スコアのばらつきが大きく、これはCPU性能の比較とは逆の結果となっています。
ベンチマークスコアはあくまで一つの目安であって、必ずしも実仕様での性能を正確に反映しているとは限りません。
ただ、今回のベンチマークの測定結果を比べると、少なくとも理論上はCPU性能ではSD8Gen2搭載機のほうが「二回りほど上」で安定性も高い。一方で、GPU性能においてはD9200+搭載のXiaomi 13T Proの方が少なくとも安定性という点では優れている、と言えそうです。