モバライフが抜粋した光回線に関する10の質問を監修者の牧村 和慶さんに回答していただきました。
メリット・デメリットや光回線の注意点を詳しく解説してもらっています。併せて監修者おすすめの光回線も紹介しているので、参考にしてみてください。
また、当メディアでは監修者の専門的知識に基づいた光回線コンテンツを掲載しています。さらに光回線について知りたい方は以下の記事もチェックしてみると、より理解が深まるでしょう。
監修者紹介
Q1.光回線とホームルーターの違いはなんですか?
最大の違いは通信方法と回線工事の有無です。
光回線は光ファイバーによる物理的なケーブルを用いた通信回線で、近く電柱から自宅までケーブルを引き込み、ONUと呼ばれる電気信号に変換する機器を設置するなど工事が必要となります。
一方、ホームルーターは携帯電話キャリアの電波を使ってデータを送受信する形で通信を行います。ホームルーターはケーブル不要で電源を入れるだけで通信ができるため光回線のような工事は不要です。
Q2.光回線のメリット、デメリットを教えてください
光回線のメリット
光回線のメリットは高速通信(下り速度1Gbpsや10Gbps)が可能で、通信品質も安定している点です。
また、光回線はIP電話やテレビの利用もオプションで利用することが可能です。
光回線のデメリット
デメリットは工事が必要な場合がある点・地域やマンションの設備問題により利用できない場所もある点・自宅のみでの利用に限られる点です。
光回線を自宅ではじめて利用する場合は、電柱から自宅までケーブルを引き込む工事が必要となります。
また、利用できない地域やマンションの設備の問題で特定のインターネット回線を指定(ケーブルテレビなど)される場合もあります。
Q3.光回線のプロバイダとはなんですか?
プロバイダーとは回線事業者が用意した通信回線とインターネット網とを接続させる事業者のことをいいます。
例えばフレッツ光を展開するNTT東日本や西日本が回線事業者で、プロバイダーはビッグローブ・OCN・ニフティなどがあります。
Q4.光コラボとはなんですか?
光コラボレーションとは回線事業者とプロバイダーをセットで契約、利用できる光回線サービスです。
以前、インターネットサービスを利用するためには、回線事業者とプロバイダー別々に契約する必要がありました。
光コラボレーションを展開するプロバイダーは独自の料金、キャンペーンを展開できるようになったことで競争が生まれ、市場の活性化にも繋がっています。
Q5.光回線やプロバイダを選ぶ時のポイントを教えてください
光回線やプロバイダーを選ぶポイントは大きく分けて3つあります。
- 料金やキャンペーン
- 通信速度やエリア
- スマホ料金の割引適用
料金やキャンペーン
光コラボレーションを展開するプロバイダーでは独自の料金設定、キャンペーンを展開していますので、よりお得なプロバイダーを比較して選ぶことが重要です。
キャンペーンについてはキャッシュバックや出張サービス、無線LANルーターの提供など、より充実した特典を用意しているプロバイダーがおすすめです。
通信速度やエリア
通信速度に関しては下り速度最大1Gbps以上であるかは最低限の確認ポイントになります。
エリアについてはNTTのフレッツ回線を使った光コラボレーションであれば全国で利用できますが、KDDI回線のauひかりやケーブルテレビ回線の場合は利用可能か確認が必要です。
スマホ料金の割引適用
スマホ料金が光回線とセットで割引になるかどうかも選ぶポイントになります。
ご自身のスマホと検討するプロバイダーでセット割の対象となるか必ず確認してください。
Q6.戸建て住まいにおすすめの光回線はどこですか?
戸建ての場合は基本的にどの光回線でも開設が可能なので速度または料金・キャンペーンで選ぶのが良いでしょう。
料金の安さやキャンペーンで選ぶなら、とくとくBB光やビッグローブ光などのフレッツ回線を採用した光コラボレーションサービスがおすすめです。
Q7.マンション住まいにおすすめの光回線はどこですか?
マンションなら速度と料金のコスパからNURO光 for マンションがおすすめです。
料金も比較的安価に設定されていますが、エリアが限定されるためそこだけ注意が必要です。
Q8.通信速度の速い(通信品質が良い)光回線のおすすめはどこですか?
通信速度を重視するなら混雑が発生しづらいNURO光やauひかりなどの光回線がおすすめです。
注意点としてエリアが限定されますので利用可能か確認が必要になります。
Q9.光回線を設置するには工事が必須ですか?
はじめて光回線を設置する場合には工事が必要です。特に新築など戸建てへの設置にはほぼ必須と考えて良いでしょう。
「光配線方式」や「LAN配線方式」などどういった設備が導入されているかで異なるため、マンションの管理会社や大家さんに確認するようにしてください。
なお、光コラボレーション方式でプロバイダーを乗り換えるような場合には工事は不要です。
光コラボレーションの場合、工事は事業側のみで行われ、接続できない期間が発生しないようシームレスにプロバイダーの切り替えが可能です。
Q10.光回線を契約するときはどこに注意すれば良いですか?
- 光回線の利用可否
- 工事費と工事のタイミング
- スマホとのセット割
光回線の利用可否
戸建てとマンションで注意するポイントは異なります。
共用部まで光回線が通っているのか、回線が完備されており指定の事業者と契約するだけなのか、もしくは完全に新規で利用できるか自分で調整が必要になるのか、そのような利用可否や現在の状況を確認してください。
工事費と工事のタイミング
これはマンションと戸建て両方に共通する部分です。新規に契約する場合は基本的に工事が必要になるため工事費が発生します。
光コラボの乗り換えや現在フレッツ光とプロバイダーを別々に契約しているような場合は事業者変更または転用となり、工事の立会いや工事費は最低限に抑えることができます。
なお、工事のタイミングは通常申込から1ヶ月以上かかる場合が多く、特に繁忙期は工事日程を抑えるのが難しくなります。光回線を利用したい日から逆算して早めの契約をおすすめします。
スマホとのセット割
多くの光回線は何かしらのスマホ料金が安くなるセット割を展開しています。
永年で毎月1,100円、年間の通信費を大きく抑えることが可能になりますので、セット割が適用できるかも重視しておくと賢明でしょう。