米政府による禁輸制裁発動以降、Googleサービス、アプリが使用できなくなり「Googleなし」となってしまったファーウェイのスマートフォン。
これにより日本市場からは事実上撤退してしまっている同社ですが、中国本土では着々と「内製化」を進め、最新モデルの「Huawei Mate 60 Pro」は中国国内でかなり好調な模様。
そんなファーウェイの最新モデルの「パーツ」の供給元に関してNikkei Asiaが非常に興味深い情報を提供していました。
Mate 60 Proに占める日本製部品の割合は1%となり、Mate 40 Proの19%から縮小した。ファーウェイはカメライメージセンサーのサプライヤーをソニーグループからサムスンに変更した。韓国製部品のシェアは5ポイント増の36%となった。
なんと、Huawei Mate 60 Proに使われている部品の内、日本製のものの割合は1%とのこと。
つまり、99%は日本国外のメーカーから調達されている、ということになります。
ちなみに、2世代前のHuaweoi Mate 40 Proの時点では、日本製パーツの割合は19%だっとのことで、今回のMate 60 Proでは47%が中国製の部品とのこと。
そういえば、同社はチップセットの内製化も着々と進めており、一部ではカメラセンサーの自社製造も視野に入れているとか。
昔、まだファーウェイが米政府の制裁対象となる前、国内市場でも順調にシェアを拡大していた頃、同社の幹部が自社のスマートフォンは「日本メーカーからのパーツ供給なしには成り立たない」といった趣旨の発言をしていたことを記憶しています。
が、どうやら時代は変わり、ファーウェイも確実に「日本メーカーなし」でスマートフォンの製造が可能になってきたようですね。
また、グローバル市場ではすっかりマイナープレイヤーとなってしまった国内スマホメーカーですが、多くの海外スマートフォンも部品供給という点ではまだまだ日本のメーカーに依存しているとも言われています。
が、今回のファーウェイの状況からしても、いずれは同社以外の海外メーカーのスマートフォンからも日本製部品の比率、というのは徐々に低下していくのかもしれませんね。