私は今まで先代のiPhone 7、iPhone 8、iPhone X、iPhone 11 Pro、iPhone 12、そしてiPhone 14 Pro MAXではずっとアップルケアに加入して使い続けてきました。
平均的にAppleCare+の2年間の費用を2万円として計算しても歴代のiPhone 5台に対しざっと合計で10万円の別費用をiPhone本体以外の出費として支払っている事になります。
その5台を使用してきた期間の間に一度だけ背面ガラスを破損して11,800円のエクスプレス交換を行ったので、この費用を合わせ合計で11万円を払っている計算です。
11万円あれば新しいiPhone1台を購入できる値段ですし、もっと補償サービスの費用が安くできないか悩みながらも「手厚いサポートだから万が一のために」と言い聞かせながら今までは支払い続けていました。
ようやくアップルケアとおさらば
2023年現在ではスマホの保険サービスがあちこちで提供されており、iPhoneの修理に何度もお世話になることがない私のようなiPhoneユーザーにとってアップルケアのコスパの悪さ(正直高すぎる)にようやく気づき、補償サービスを乗り換える決心をしました。
現在はiPhone 14 Pro MAXを使っおり、購入当初から月額のAppleCare+(月1,600円)に加入していましたが、その代わりになる補償サービスに加入後にアップルケアは解約しました。
ここではアップルケアの代わりとなった補償サービスの解説とアップルケアとの内容を比較しているので、これからアップルケアを加入するか検討している方、すでに加入しており月々高いと感じている方に、この乗り換えに対してメリットがあるかを判断してみてください。
アップルケアの代わりとなる「モバイル保険」
私が実際にアップルケアから乗り換えた補償サービスは「モバイル保険」という補償サービスでさくら少額短期保険株式会社が運営している通信端末向けの保険サービスです。
このモバイル保険は月額費用はiPhone、Androidどのシリーズ端末であっても一律700円。そして年間最大10万円まで保険金が出るコスパに優れたスマホの保険です。
アップルケアの場合は2年一括払いもしくは月額が1,300〜1,740円の支払いをしつつも、万が一の故障の場合は+アルファで追加費用を払った上で修理をしなければなりませんが、モバイル保険は修理費が10万円以内に収まれば追加費用の支払いは必要ありません。
モバイル保険は月700円で年間最大10万円まで補償
モバイル保険は月額700円のみで万が一の故障は追加費用はなく、10万円以内の修理であれば年間無償で補償をしてくれるという手厚い内容となっています。
アップルケアは新品購入かつ、30日以内でなければ加入できない厳しい条件がありますが、モバイル保険はiPhone購入時から1年以内であれば加入ができます。
アップルケアとモバイル保険の修理時の料金を比較
iPhoneのスマホの画面・背面ガラスの修理代金
(正面画面、背面ガラス破損時) | アップルケア未加入で修理する場合アップルケア加入時 | モバイル保険加入時 | |
iPhone 15シリーズ iPhone 14シリーズ | 42,800〜56,800円 | 3,700円 | 無料 (10万円まで) |
iPhone 13シリーズ iPhone 12シリーズ | 34,800〜50,800円 | ||
iPhone 11シリーズ iPhone X/XS/XR | 28,800〜50,800円 | ||
iPhone 8シリーズ iPhone 7シリーズ | 21,800〜24,400円 | ||
iPhone SEシリーズ | 19,400円 |
アップルケアは年額もしくは月額で補償サービス費用を払いつつ、実際に画面の修理が発生した場合は一律で3,700円を追加で支払う必要があります。
ただしモバイル保険はこのようにアップルケア未加入でも現在のiPhoneの大半の修理費が10万円以内に収まるので修理時における負担は0円です。
iPhoneのその他修理による料金
(破損以外のその他修理となる場合) | アップルケア未加入で修理する場合アップルケア加入時 | モバイル保険加入時 | |
iPhone 15 Pro MAX iPhone 14 Pro MAX | 114,800円 | 12,900円 | 14,800円 |
iPhone 15 Pro iPhone 14 Pro | 105,800円 | 5,800円 | |
iPhone 15/Plus iPhone 14/Plus iPhone 13 Pro/MAX iPhone 12 Pro/MAX iPhone 11 Pro/MAX iPhone XS/MAX iPhone X/XR | 87,800〜96,800円 | 無料 (10万円まで) | |
iPhone 13/mini iPhone 12/mini iPhone 11 iPhone 8 Plus | 59,400〜68,800円 | ||
iPhone 8 iPhone 7/Plus | 42,800〜48,200円 | ||
iPhone SEシリーズ | 37,400〜44,000円 |
通常の画面割れ以外となる、本体交換などになる修理の場合、10万円を超えるのは現時点ではiPhone 15/14 Proシリーズのみとなっており、それ以下のiPhoneは10万円以下となるのでモバイル保険の保険金で賄える計算となります。
iPhone 15を2年使い3年目に画面を割って修理を行った場合
アップルケア加入の場合 | モバイル保険加入の場合 | |
2年間の総費用 | 補償サービスの32,160円 (1,340円×24ヶ月) | 16,800円 (700円×24ヶ月) |
2年後に | 画面を割って修理3,700円 | 0円 (補償で-42,800円) |
総費用合計 | 35,860円 | 16,800円 |
このように画面割れ、背面ガラス割れ等で修理を行った場合、利用年数が増えれば増えるほど実際にはアップルケア加入者の負担額は増えていることが分かるかと思います。
アップルケア加入者は修理時の支払いにおいては負担が少なく一見手厚く見えるかもしれませんが、それを維持するための年額や月払いの費用が非常に高額なので、結果的にトラブルが起きて修理対応した場合でもモバイル保険が安くなる計算となります。
モバイル保険加入後のマイページ
モバイル保険の補償における金額請求はマイページの「保険金請求」からいつでも行なえます。
年間10万円までの補償となるので、もしも画面割れが5万円以下であれば、残りの5万円の補償の余裕があるという事になります。
これらの計算を行った結果から、iPhone購入から早々の故障や本体落下などによる補償をすぐに受けないままアップルケアを払い続けるよりも、長く見据えて補償を続けられるモバイル保険に乗り換えたほうが断然よいと私は判断しました。
iPhone購入から1年以上経過している場合、補償サービスに加入しているiPhoneでなければモバイル保険に登録できないため、アップルケアを解約する前にモバイル保険に加入その後にアップルケアの解約をする手順で行いましょう。
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モバイル保険は最大3台まで補償対象にできる
アップルケアの場合、iPhone以外のApple製品にも補償サービスを適用させたい場合はそれぞれにアップルケアを加入させる必要があります。
例)アップル製品3台それぞれアップルケアに加入した場合の費用
アップルケア | 月額費用|
iPhone 15 | 1,340円 |
---|---|
AirPods | 191円 (4600円÷24ヶ月で計算) AirPodsシリーズは4,600円 ※2年分一括払いのみ |
Apple Watch 9 | 580円 |
合計の月々の実質費用 | 2,111円 |
もしもアップル製品の3台すべてをそれぞれのアップルケアに加入させようとすると毎月2,000円ほどの補償サービス費用が発生してしまい、かなりの出費になってしまいます。
モバイル保険ならiPhone/Apple Watch/AirPods、3台合計で月700円
ただしモバイル保険の場合はiPhoneを主端末とし、それ以外に2つの副端末(通信可能なデバイス)を更に追加することができ合計3台までの補償を受けることが可能です。それでも月額は700円のモバイル保険の1アカウントでOKです。
例えばiPhoneの他にApple Watch、iPadを所有している場合にそれぞれアップルケアを加入した場合とモバイル保険を比較すると以下の費用の差となります。
iPhone+Apple Watch+iPad 合計3台を補償サービスに加入した場合
AppleCare+加入時 | モバイル保険加入時 | |
iPhone 15 | 1,340円 | 700円 |
(Series 9の場合) | Apple Watch 580円 | |
(第10世代/9世代/miniの場合) | iPad550円 | |
月額費用合計 | 2,470円 | 700円 (1台あたり233円の月額) |
1年継続した場合の負担額 | 29,640円 | 8,400円 |
このようにiPhoneのアクセサリや他のアップル製品でも補償を受けさせたい場合でもモバイル保険の方が圧倒的に負担が少なくて済むというメリットもあります。
注意なのは追加する副端末は最大10万円のうち、最大でも年間3万円までの保険金しかおりません。
補償金額(年間合計最大10万円) | ||
修理となった場合 | 修理不可能な場合 | |
主端末 | 最大10万円 | 最大25,000円 |
(最大2台) | 副端末最大3万円 (合計2台) | 最大7,500円 |
ですので主端末に故障時に高額な修理費用がかかる端末を登録しておき、副端末はあまり損害が少ない通信可能な(AirPodsやApple Watch等)アクセサリー端末等を登録するのが良いでしょう。
ちなみにAirPods Proは片耳の損傷で14,400円
最もバランスのよいアップル製品の登録方法として、
- 主端末にiPhone
- 副端末1台目にApple Watch
- 副端末2台目にAirPods
で合計3台をモバイル保険に加入させるのが良いと感じています。
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ちなみに私の場合は2台目の副端末に家族のiPhoneを追加しました
副端末に家族のiPhone等を追加する場合でも副端末は年間最大3万円までの補償となるのでその点を予め理解しておく必要があります。
アップルケアがモバイル保険と比較して有利な点
やはりアップルケアはApple純正の補償・サポートサービスということもあり、モバイル保険と比べるといくつか有利な点があります。
紛失でも対応してくれる
アップルケアにおいてはiPhone本体の紛失により、アップルケア加入者であれば12,900円で新しい本体を用意してくれます。
※ただし紛失でも補償ができる条件として紛失したiPhoneが「iPhoneを探す」が有効になっていることと、AppleCare+加入のApple IDと紐づいていることが重要です。それが確認できなければアップルケアに加入していても紛失対応に応じれません。iPhoneの盗難・紛失に対する保証
上記の条件をクリアしていれば紛失・盗難でも新品iPhoneを追加費用がかかりますが、それで用意してくれるサポートの手厚さがあります。
逆にモバイル保険の場合は盗難には対応していますが、紛失には対応していないので、iPhone置き忘れなどによる紛失の場合は補償金がおりることがないので注意が必要です。
バッテリーの修理補償
バッテリーの修理補償が0円で受けられるのはアップルケア加入者の特権です。
モバイル保険ではバッテリー交換による費用が発生した場合はそれを補償する規約がないため、Appleへ直接持ち込んでバッテリー交換を有償で行った場合でも補償されません。
ただし総支払額で比べるとモバイル保険が負担が少ないケースも
実際のところiPhoneのバッテリー交換は購入から初期不要などでなければ2年以内に行うことはほぼありません。それは以下のような条件があるからです。
アップルケア加入者のバッテリー無償交換の条件は最大容量が80%未満の場合のみです。今までのiPhoneを利用してきた経験上ですが、バッテリー最大容量が80%を下回るのはiPhoneを使い続けて3年目以降のケースがほとんどです。
よってアップルケア加入でバッテリーが無償交換対象であったとしてもこの80%未満の条件を満たさなければ無償でのバッテリー交換は行えません。
そしてモバイル保険に加入し、アップルケアに未加入の私が使っているiPhone 14 Pro MAXを3年目以降にバッテリー交換を行った場合の総支払額をシミュレーションしてみました。
2年使い3年目にバッテリー交換を行った場合
アップルケア加入の場合 | モバイル保険加入の場合 | |
2年間の総費用 | 補償サービスの38,400円 (1600円×24ヶ月) | 16,800円 (700円×24ヶ月) |
2年後に | バッテリー交換費用0円 | 15,800円 |
総費用合計 | 38,400円 | 32,600円 |
このようにバッテリー交換がいくらアップルケア加入者が無料で行えたとしても、モバイル保険加入者が実費負担で修理を行ってもアップルケア加入者よりも負担が少ないのです。
バッテリー交換のタイミングがどうしても2年程度で劣化することがないと考えればアップルケアによる利点とはあまり言えないかもしれませんね。
モバイル保険はアップルケアの代わりとなる安い保険
とにかくアップルケアに今まで何万円もつぎ込んできた私があまりアップルケアのお世話にならなかった経緯を考えても、最低限の補償があり、月々のコストも安いモバイル保険で十分だなという結論に至りました。
もしも紛失や盗難、海外によく行くので手厚い補償がほしいという方にはアップルケアを推奨しますが、それに該当しないiPhoneユーザーであればモバイル保険で十分だと感じています。
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モバイル保険の加入方法をや手順を解説しています
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