2023年のXperiaラインナップ。
今年は結局、Xperia 1/5/10 Vの3モデルのみとなることがほぼ確定です。
一方、Xperia 1 Vはここ最近のフラッグシップとしては好調な売れ行きという情報がちらほら見られますが、ミッドレンジのXperia 10 Vは売上ランキングでも基本的に常に圏外でかなりの不調。
また、Xperia 5 Vに関しても今のところの出だしはかなり遅く、5シリーズとしては最も売れ行きの悪い機種となりそうな情勢です。
一方、ここ1~2年、国内での人気上昇がめざましいのがGoogleのPixelスマホ。
数年前と比べてかなり街中でも見かける頻度が上がりました。
そんなわけで今回はそんな状況を裏付ける、少し興味深いデータをご紹介したいと思います。
Xperia Vs. Pixelの人気度推移
以下はGoogle Trendにおける過去5年間のXperiaとPixelの検索状況の推移を示したもの。
まず、これは絶対数ではなくあくまで検索回数などを指数化したもので、必ずしも出荷台数などといった数値を反映したものとは限りません。
ただ、ユーザーのそれぞれのスマートフォンに関する関心度を表す指標としてはかなり有用なデータで、ご覧のように、国内で最初にPixelスマホ(Pixel 3)がリリースされた2018年時点(XperiaではXZ3の世代)でがPixelよりもXperiaの人気度が3倍以上高くなっています。
しかし2020年のPixel 6シリーズくらいからでしょうか、その差は徐々に縮小。
Pixel 7がリリースされた2022年後半にはほぼ横並びになり、今年の5月で一気にPixelがXperiaを抜き去っているのが分かります。
今年5月と言えばPixel 7の廉価版、Pixel 7aが正式発表された時期。
つまり、このPixel 7aの登場でXperiaは一気にトドメを刺されたといった感じです。。
以前、国内のAndroidスマートフォン市場における2023年第1四半期のPixelスマホの出荷シェアが30%と単独トップになった、という件をお伝えしました。
これもちょうど5月の事なので、今回のPixelの検索における人気度の急上昇とも一致します。
Pixel 7/8やPixel 7aのライバル機種となるはずのXperia 5 VとXperia 10 Vがコケた、というのもこの人気度の差の開きに拍車をかけているように思えます。
また、Xperiaは出荷台数の割には国内外でのユーザーの関心が高い、というのが一つの特徴でした。
しかし、ユーザーの関心そのものが薄れてきている、というのは考え方によっては売上台数の低迷よりも深刻かもしれません。
Xperia 1シリーズはある意味ユニークな立ち位置なので何とも言えませんが、Xperiaが今後国内でシェアを再拡大していくにはレギュラーフラッグシップとミッドレンジのテコ入れが必須なような気がします。
ソース:Google Trend