「Galaxy Z Flip5」スペックチェック。カバー画面が大型化し、現実的な選択肢に

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ゴリラ

Galaxy Z Flip5は何が変わった?今年は買いかな?

2023年9月1日、Galaxy Z Flip5が発売されました。

縦折りのFlipシリーズも5代目となり、いよいよ多くの人にとって現実的な候補になる完成度と価格になってきています。

本記事では、Galaxy Z Flip5のスペックをサクッと確認します。

正直な結論

先に正直な結論を伝えると、Galaxy Z Flip5はカバーディスプレイが3.4インチに大型化。ヒンジの改善でピッタリ折りたためるようになりました。

 

処理性能も格段に上がり、Flip4から大幅にアップデートされています。

  • 発売日:2023年9月1日
  • 価格(プログラム利用時):
    • ドコモ:160,820円(81,620円)
    • au:154,300円(82,570円)~

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Galaxy Z Flip5のスペックを総チェック

Galaxy Z Flip5のスペックシートは以下のとおり。

スクロールできます→

Galaxy Z Flip5Galaxy Z Flip4
開いたとき
のサイズ
・縦:165.1mm
・幅:71.9mm
・厚み:6.9mm
・縦:165.1mm
・幅:71.9mm
・厚み:6.9mm
閉じたとき
のサイズ
・縦:84.9mm
・幅:71.9mm
・厚み:15.1mm
・縦:85.1mm
・幅:71.9mm
・厚み:15.9mm
重さ187g187g
SoCSnapdragon 8 Gen 2
for Galaxy
Snapdragon 8+ gen1
RAM8GB8GB
ストレージ256GB / 512GB256GB
メイン画面6.7インチ
Dynamic AMOLED 2X
1~120Hz駆動
解像度2,640 x 1,080
6.7インチ
Dynamic AMOLED 2X
1~120Hz駆動
解像度2,640 x 1,080
カバー画面3.4インチ
Dynamic AMOLED 2X
60Hz駆動
解像度720 x 748
1.9インチ
Dynamic AMOLED 2X
60Hz駆動
解像度260 x 512
メインカメラ・超広角:12MP(f/2.2)
・広角:12MP (f/1.8)
・超広角:12MP(f/2.2)
・広角:12MP (f/1.8)
フロントカメラ10MP (f2.4)10MP (f2.4)
バッテリー3,700mAh3,700mAh
ワイヤレス充電対応対応
生体認証顔認証・指紋認証顔認証・指紋認証
防水・防塵防水対応 (IPX8)
防塵非対応
防水対応 (IPX8)
防塵非対応
イヤホンジャックなしなし
スピーカーステレオステレオ
SIMSIMカード+eSIMSIMカード+eSIM

前作から大きく変わったのは、以下の3点です。

  • カバーディスプレイが大型化
  • ヒンジが改善
  • SoCに最新チップを搭載

①カバーディスプレイが大型化

閉じたときに現れるカバーディスプレイが1.9インチ⇒3.4インチに大型化しました。

カバーディスプレイでは時計や通知が確認でき、壁紙のカスタマイズもできます。

また、設定から「カバー画面で許可されたアプリ」に設定すればカバーディスプレイでアプリが使えます。

現時点で対応しているアプリは多くありませんが、LINE、Googleマップ、YouTubeなど主要なアプリが使えます。

LINEはメッセージの返信も可能。こういう使い方はワクワクしますよね。

ちなみにGalaxyのカスタマイズアプリ「Good Lock」をインストールすると、全てのアプリがカバーディスプレイで使えるようになります。

ただし、日本のGalaxy StoreではGood Lockまだインストールできません(今後の対応も現状不明です)。

「Galaxy Storeの初期化」「VPN接続をする」という非公式な方法でインストールすることもできるようですが、こちらは自己責任でお願いします。

②ヒンジが改善

Galaxy Z Flip4にはヒンジにわずかなスキマがありましたが、今作はピッタリ重なるようになりました。

閉じたときの厚みが薄くなり、折りたたんだときのサイズはさらにコンパクトに。

③SoCに最新チップを搭載

SoCはSnapdragon 8 Gen2 for Galaxyを搭載。

処理性能、発熱の抑制、省エネともに評判の高いSnapdragon 8 Gen2をGalaxy向けに高クロック化したチップです。

最新ゲームもバリバリ遊べます。

ちなみにAnTuTuベンチマークは約140万点台にまで向上しています。

  • Galaxy Z Flip5:約140~150万点
  • Galaxy Z Flip4:約110~120万点

カメラ・バッテリーのベンチマーク

各種のベンチマークの結果を見ていきましょう。

バッテリー持ちが向上|GSMArena

バッテリーテスト(GSMArena)の結果は以下。

  • Galaxy Z Flip5:87h
  • Galaxy Z Flip4:75h
  • Galaxy Z Flip3 5G:69h
  • iPhone 14:90h

Galaxy Z Flip5のバッテリー容量は3,700mAh。Flip4から据え置きです。

ただしSoCがSnapdragon 8 Gen2 for Galaxyにアップデートされたためか、バッテリーテストの結果は良くなっています。

少しバッテリー持ちに不安のあったZ Flipシリーズですが、Flip5ではストレスなく使えるレベルに進化しています。

カメラ性能が向上|DxOMark

カメラのベンチマーク評価(DxOMark)の結果は以下。

  • Galaxy Z Flip5:カメラ総合127点
    (フォト132点, ボケ60点, プレビュー65点, ズーム95点, ビデオ128点)
  • Galaxy Z Flip4:カメラ総合112点
    (フォト125点, ボケ60点, プレビュー69点, ズーム60点, ビデオ113点)

Galaxy Z Flip4に比べると、顕著にカメラの評価が高くなっています。

1,200万画素の広角(F1.8)+1,200万画素の超広角(F2.2)のカメラの構成は、Flip4から変わりません。

Snapdragon 8 Gen2 for Galaxyへのアップデートによる恩恵を受けていそうです。

Galaxy Z Flip5のデメリット・注意点

Galaxy Z Flip5のデメリット・注意点も見ておきましょう。

DEXに非対応

Galaxy Z Flip5は前作に続いて「Samsung DeX モード」には非対応です。

DeXは、モニターなどに接続するとデスクトップのような画面でパソコンライクに使える機能です。

スマホのディスプレイをタッチパッドとして利用でき、Bluetoothキーボードを使って文字入力もできます。

Galaxy Z FoldがDeXに対応しているだけに、少し残念ですね。

折り目が気になる / 気にならない

口コミを見ると「折り目が少し気になる」「意外と気にならない」という声が半々ぐらいありました。

折り目が完全になくなっているわけではないので、不安な方は事前に実機を確認しておくことをおすすめします。

Galaxy Z Flip5の価格は16万円前後

Galaxy Z Flip5の価格は以下のとおり。カッコ内の金額は購入プログラム利用時の2年間の負担額です。

  • ドコモ
    • 256GB:160,820円(81,620円)
  • au
    • 256GB:154,300円(82,570円)
    • 512GB:179,900円(92,690円)

ちなみに、Flip4の発売時価格はドコモが159,500円(256GB)、auは15,9870円(256GB)でした。

スマホの価格が高騰するなか、Galaxy Z Flipシリーズは初代から15~16万円前後の価格を維持しています。

価格的にも完成度的にも、年々手が出しやすくなっている印象です。

カラーは、ミント、グラファイト、クリーム、ラベンダーの4色です。

ラベンダーはドコモのみ、クリームはauのみの取り扱いです。auの512GBモデルはグラファイトのみとなります。

キャンペーン情報はこちらにまとめています。

Galaxy Z Flip4が安くなってる|中古は7万円台

安い折りたたみスマホが欲しいなら、型落ちで安くなっているGalaxy Z Flip4も選択肢に入ります。

2023年10月現在、ドコモは完売、auでは159,870円121,500円で購入できます(スマホトクするプログラム適用で2年間は69,000円で利用可)。

また中古ならイオシスの場合、執筆時点で77,800円~89,800円でした。Aランク品も9万円を切る価格となっています。

motorola razr 40 ultraとGalaxy Z Flip5を比較

2023年8月25日にモトローラからも縦折りスマホ「motorola razr 40 ultra」が発売されています。

IIJmioやMOTOROLA公式で購入できます。

スペックを比較すると次のとおりです。

スクロールできます→

Galaxy
Z Flip5
motorola
razr 40 ultra
バッテリー3,700mAh3,800mAh
カバー画面3.4インチ
60Hz駆動
解像度720 x 748
3.6インチ
最大144Hz
解像度1,0660 x 1,056
メイン画面6.7インチ
最大120Hz
解像度2,640 x 1,080
6.9インチ
最大165Hz
解像度2,640 x 1,080
RAM8GB8GB
フロントカメラ10MP (f2.4)32MP (f2.4)
ワイヤレス充電15W5W
有線充電25W急速充電30W急速充電
重さ187g188g
ストレージ256 / 512256GB
開いたとき
のサイズ
・縦:165.1mm
・幅:71.9mm
・厚み:6.9mm
・縦:170.83mm
・幅:73.99mm
・厚み:6.99mm
閉じたとき
のサイズ
・縦:84.9mm
・幅:71.9mm
・厚み:15.1mm
・縦:88.42mm
・幅:73.95mm
・厚み:15.1mm
メインカメラ・超広角:12MP(f/2.2)
・広角:12MP (f/1.8)
・超広角:13MP(f/2.2)
・広角:12MP (f/1.5)
SIMSIMカード+eSIMSIMカード+eSIM
SoCSnapdragon 8 Gen 2
for Galaxy
Snapdragon 8+ gen1
スピーカーステレオステレオ
イヤホンジャックなしなし
生体認証顔認証・指紋認証顔認証・指紋認証
防水・防塵防水対応 (IPX8)
防塵非対応
防滴対応(IPX2)
防塵対応(IP5X)

▼motorola razr 40 ultraの方が優れているところ▼

  • 安い
  • カバーディスプレイがより広い(3.6インチ)
  • カバーディスプレイが高速表示に対応(144Hz)
  • カバーディスプレイでほぼ全てのアプリがそのまま使える
  • IP5Xの防塵に対応

▼Galaxy Z Flip5の方が優れているところ▼

  • SoCが1世代新しい
  • おサイフケータイがある
  • 防水性能が高い (IPX8)
  • キャリアの購入プログラムが使える
  • ワイヤレス充電が15W対応で高速

motorola razr 40 ultraの価格はモトローラ公式よりもIIJmio(119,980円)が安いです。MNPなら109,800円で購入できます。

motorola razr 40 ultraはカメラの周囲までカバーディスプレイ(3.6インチ)が覆っていて、より大画面です。またカバーディスプレイで、ほぼすべてのアプリがそのまま使えます。

Galaxy Z Flip5のメリットは、SoCが最新、おサイフケータイが使える、ワイヤレス充電が速いなど。またキャリアの購入プログラムが使えることもメリットです。

どちらも完成度が高く、明確な優劣はありません。

まとめ

Galaxy Z Flip5はカバーディスプレイが大型化し、ヒンジが改善するなど、目に見える大きな進化を遂げています。

スマホの価格が高騰するなか、16万円前後で維持されいるのも企業努力の賜物と言えるでしょう。

これまで折りたたみスマホは「キワモノ感」がありましたが、2023年はいよいよ現実的な選択肢となってきましたね。

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