シャオミが来週、9月26日にグローバル向けに発表する最新ハイエンドモデル「Xiaomi 13T Pro」。
国内でもSIMフリー版(メーカー直販モデル)とソフトバンク版が展開されることが判明しており、おそらく秋から冬にかけてのリリースとなることが予想されています。
一方、このXiaomi 13T ProはMediatekが少し前に発表したDimensity 9200のアップグレード版「Dimensity 9200+」を搭載することも判明しており、このチップセットの性能はクアルコムのSnapdragon 8 Gen 2を上回る、といった前評判もあります。
しかし今回、このXiaomi 13T Proの実際の性能が前評判ほどではなく、かなり不安定である可能性が浮上しました。
ベンチマークスコアの上下がヤバめ
ご存知の方もいるとは思いますが、このXiaomi 13T Proは中国ではすでにRedmi K60 Ultraとしてリリース済みで、当然チップセットも同一のDimensity 9200+を搭載しています。
そしてこのRedmi K60 Ultraのベンチマークスコアはどうかというと:
まず、マルチコアの平均スコアが000ポイント前後で、Snapdragon 8 Gen2からかなり劣っているのが分かります。
ただ、スコア自体よりも気なるのはそのバラつき。
ご覧のようにマルチコアではSnapdragon 8 Gen 2並みの5000ポイントを超えるスコアを出すこともあるようですが、2000ポイント台の異常な低さの時もあり、スコアのばらつきが尋常ではないことが分かります。
ちなみに、以下は参考までに、SD8Gen2搭載のXiaomi 13のスコア:
こちらのスコアは低くても4000ポイント台で、Redmi K60 Ultraのように異常な低さまでスコアが落ち込むことはなく、これは多少の差こそあれ、Snapdragon 8 Gen 2搭載機種で共通です。
が、このDimensity 9200+のスコアがこれだけ上下する、というのはかなりCPUスロットリングがアグレッシブにキックインしているため。
そしておそらくその原因は発熱だと考えられます。
つまり、このDimensity 9200+搭載のXiaomi 13T Proはかなり発熱をしやすい、あるいは放熱性能が低く、システムの安定性が低い可能性が高い、ということになります。
このXiaomi 13T Pro、おそらく国内でもハイエンドモデルとしては比較的低い価格設定で「ハイコスパのハイエンドモデル」を売りにしてくるとは思いますが、すぐには飛びつかない方が良いかもしれませんね。