ソニーモバイルが今月初めに正式発表、海外ではあと1週間ほどでリリースとなる新型Xperiaモデル「Xperia 5 V」。
処理性能やカメラ性能といった「中身」のスペックに関する評価は置いておくとして、ユーザーから批判的な声が多いのが端末のベゼルやサイズ、重量に関するものです。
具体的には、Xperia 5 Vは縦幅こそ前モデルより短くなっていますが、横幅は広くなり、厚みもアップ。
さらに重量も10グラム(10円玉約2倍分)アップしています。
そして今回、この件について興味深い情報が見つかりました。
Interesting info from my friend who is OLED panel engineer, regarding the fact that 5V is fatter (bezel wider and heavier).
He said he was 99% sure it’s due to the use of cheaper OLED panel.
Esato上のユーザーがOLEDパネルのエンジニアである友人から得た情報として伝えたもので、これによると、Xperia 5 Vが「太った」(ベゼルが広く重くなった)背景には(5 IVのものよりも)安いOLEDパネルを使ったため、とのこと。
Xperia 5 VとXperia 5 IVのサイズ・重量比較してみると:
Xperia 5 IV
サイズ:156 x 67 x 8.2 mm
重量:172グラム
Xperia 5 V
サイズ:154 x 68 x 8.6 mm
重量:182グラム
また、計算してみると、体積としても5 Vは5 IVから5立方ミリメートルほど増しており、重量も10グラムアップとなれば、これは「太った」と言われても仕方がない部分も。
また、左右ベゼルもXperia 5 Vは5 IVより広くなっており、横に並べるとその違いは顕著です。
そして今回の情報によると、その太った理由は以前よりも安いOLEDパネルを採用したことによる、とのこと。
当サイトでも昨日、Xperia 5 VのOLEDディスプレイは5 IVからダウングレードされている可能性がある、という件についてお伝えしたばかり。
また、これはスマホに限ったことではありませんが、一般的に同じ性能の電子機器であれば軽く小さいものほど高い、という法則?のようなものがあります。
そのため、「安いスマートフォンほど重い」「ベゼルが太い」という傾向があるのは事実であり、これはディスプレイの品質も関係しているのかもしれません。
ただ、例外的な機種が存在することも事実で、その典型的な例が同じソニーのXperia 10シリーズ。
最新のXperia 10 Vはチップセット据置きなど、進化に乏しいという批判もある一方で、重量に関しては159グラムと前モデルからさらに軽量化。
しかもXperia 10 Vのディスプレイは5 Vより若干大きい6.1インチとなっており、バッテリー容量も同じ。
それなのに同じメーカーでハイエンドモデルとミッドレンジで後者の方が10円玉約5枚分も軽い、というのはかなり不思議です。
そう考えるとディスプレイ以外にも何か理由があるような気はします。