シャープの2023年フラッグシップモデル、AQUOS R8シリーズ。
Snapdragon 8 Gen 2搭載で今回は無印のAQUOS R8とR8 Proという2機種展開となっています。
このAQUOS R8シリーズ、発表時にOSバージョンアップのサポートを最大3回、セキュリティーアップデートを最大5年と宣言。
これ、OS4回アップデートを保証する一部海外メーカーには及びませんが、それでも、OSアプデ2回、セキュリティアプデ3年が基本のXperiaなどを一歩リードしたと、かなりポジティブに評価されました。
しかし今回、このAQUOS R8の記述内容に矛盾点があることが判明しました。
以下はシャープ公式サイト内にあるAQUOS R8/R8 Proのセキュリティパッチのサポート終了予定を示したもの。
これによると、R8のアップデート終了は2026年7月、R8 Proは同年6月となっています。
つまり、この記述上ではこれらのモデルのセキュリティーアップデート・サポート期間は3年、ということになります。
あくまで「最大」なので、法的にどうなのかは分かりません。
が、製品ページにはあたかも5年間のセキュリティアップデートが提供されると思わせるような記述をして、別のところではそれを3年と記述、というのはかなり不誠実に感じます。
これ、さらに不思議なのはシャープが発表当初と現在とでこのアップデートに関する記述の一部を変更している、という点。
以下は発表当初のもの(waybackmachineより):
ご覧のように、「キャリアによっては、5年間のセキュリティアップデートをご提供できない可能性がございます」とある、この部分が現在は削除されています。
これ、仮にシャープが当初5年としていたセキュリティーアップデートのサポート期間を3年に短縮したとして、当初「5年」としていたセキュリティアップデートの部分を削除、あるいは表記を修正するのなら分かります。
が、「キャリアによって~」の部分を削除する意図が分かりません。
というのも、この部分を削除することで、「普通はキャリア版も含めて5年間のセキュリティアップデートに対応」という意味合いになってしまいます。
シャープにはこの「最大」の部分も含め、曖昧な表現は避けて、きちんと「〇回OSアップデート保証」「〇年セキュリティーアップデート保証」と宣言して欲しいところです。