ソニーモバイルの最新小型フラッグシップ、Xperia 5 V。
事前リーク通り、望遠カメラが廃止され、同シリーズ初のデュアルカメラとなり、これについての意見は賛否両論といったところ。
一方このXperia 5 Vは新型の48MP T-Exmorセンサーで撮影した画像を12MPにクロップすることで、48MPの2倍ロスレス望遠撮影を可能にしています。
しかし今回、同モデルのカメラは望遠撮影がかなり「苦手」である可能性が浮上しました。
以下はGSMArenaに掲載されていたXperia 5 Vのメインカメラを使った2倍ズーム撮影画像と、Xperia 10 Vの望遠カメラ(同じく2倍)での撮影画像の比較。
色合いの違いは好みもあるのであえて触れませんが、パッと見た感じでは両者優劣がつけがたいといった印象。
ところが細部の再現性を比べてみると:
Xperia 5 V ↓
Xperia 10 V ↓
Xperia 10 Vではフェンスの網目の形までちゃんと再現されているのに対し、Xperia 5 Vでは網目がかなりつぶれており、違う模様のようにすら見えてしまっています。
ちなみに以下はXperia 5 IVの望遠カメラで撮影したもので、こちらではさらに正確に網目の穴の形が再現されていました。
うーん、このXperia 5 Vの望遠撮影。専用の望遠カメラを搭載したXperia 5 IVに劣ってしまうのは仕方がないにしても、下位モデルのXperia 10 Vにすら劣るというのはどうしたものかといった感じ。
発表前、一部ではXperia 5 Vのメインカメラは2倍ズームまでであれば望遠撮影においても専用の望遠センサーよりも優秀で、今回の望遠カメラ廃止は実質的には「進化」となる可能性さえ指摘されていました。
が、いざ蓋を開けてみると、同モデルの望遠撮影におけるカメラ性能はミッドレンジXperiaにすら負けているという状態。
ソフトウェアアップデートで今後ある程度改善される可能性もありますが、現時点ではやはり望遠カメラの廃止はかなり裏目に出ているように思えます。
画像ソース:GSMArena