mineoの速度は遅い？実測値や通信速度低下を防ぐ方法をくわしく解説

毎月の固定費を安く抑えるために、mineo（マイネオ）への乗り換えを検討している人もいるのではないでしょうか。

しかし、mineoを含めた格安SIMは、通信速度が気になるところです。そこで今回は、mineoの通信速度について詳しく解説していきます。

mineoとは？特徴と料金プラン

mineoは、関西電力グループの通信事業者「オプテージ」が提供する格安SIMです。回線は3つから選択でき、豊富な料金プランから自分に合ったものを選べます。

格安SIMの中でも、オリジナリティのあるサービスが多いことも特徴です。

5回線までなら適用できる家族割もあるので、夫婦や親子で格安SIMへ乗り換える際にも最適です。

使用回線	ドコモ、ソフトバンク、au
月額基本料金（税込）	1GB：1,298円 5GB：1,518円 10GB：1,958円 20GB：2,178円 ※音声通話＋データ通信の場合
通話料金（税込）	22円／30秒
通話オプション（税込）	10分かけ放題：550円 時間無制限かけ放題：1,210円
選択可能なSIMカードタイプ	SIMカード・eSIM
5G対応	対応
契約期間・解約金	契約期間：なし 解約金：無料
運営会社	株式会社オプテージ

出典：mineo公式サイト

mineoの通信速度に関する特徴

mineoの通信速度には、以下のような特徴があります。

3つの回線を使用している

多くの格安SIM事業者は、大手通信会社の回線を借りてサービスを提供しています。

用意している回線は1〜2つの格安SIM事業者がほとんどですが、mineoはドコモとau、ソフトバンクと3つの回線から選べるのが特徴です。

ただし、使用しているのは各通信キャリアの回線の一部です。使える回線の帯域が狭く、各通信キャリアを直接契約しているときと同様の通信速度にはなりません。

どの回線を利用しても料金が変わらない

mineoでは、どのキャリアの回線を選んでも料金が変わりません。もともとはプランごとに料金に差がありましたが、現在はどのプランを選んでも料金は同じです。

利用しているプランの通信速度がイマイチだと感じたら、ほかのプランに変更してみるのもいいでしょう。

オプションを付ければ使い放題

minaoには、1.5Mbpsの低速通信でデータ容量が使い放題になる、「パケット放題Plus」が用意されています。

パケット放題Plusの低速は、アプリやマイページから自由に切り替えができ、用途に合わせて切り替えればデータ容量を上手く節約できるでしょう。

パケット放題Plusは月額385円（税込）と、低価格です。10GB以上のプランを契約している場合は無料で利用できるため、オプションをつけるか悩んでいるなら10GBプランを選ぶのがいいかもしれません。

mineoの料金プラン

mineoが提供している料金プランは、定額プランである「マイピタ」と無制限プランである「マイそく」の2つです。

どちらのプランも、音声通話＋データ通信の「デュアルタイプ」と、データ通信のみの「シングルタイプ」があります。オプションもたくさん用意されており、自分に合ったプランへとカスタムが可能です。

マイピタ（定額プラン）

マイピタは、基本のデータ容量を1GB・5GB・10GB・20GBから選べます。必要なデータ容量の分しか料金がかからないので、無駄がありません。

高速通信で、データの容量を使い切った後も最大200kbpsで利用できます。

データの容量	デュアルタイプ	シングルタイプ
1GB	1,298円	880円
5GB	1,518円	1,265円
10GB	1,958円	1,705円
20GB	2,178円	1,925円

出典：mineo公式サイト
※上記は全て税込価格です

マイそく（無制限プラン）

データ容量を無制限で使えるのが、マイそくです。通信最大速度を4つから選べますが、高速通信ではなく3Mbps～32Kbpsの低・中速と、速度がマイピタよりも遅くなります。

平日の昼間は最大32Kbpsの低速になりますが、そのほかの時間帯であれば各プラン指定の最大速度で使用できます。

データの容量	デュアルタイプ	シングルタイプ
プレミアム（最大3Mbps）	2,200円
スタンダード（最大1.5Mbps）	990円
ライト（最大300kbps）	660円
スーパーライト（最大32kbps）	250円	ー

マイそく専用のオプションプランである「24時間データ使い放題」を申し込めば、高速通信での利用も可能です。

出典：mineo公式サイト
※上記は全て税込価格です

豊富なオプション・サービス

mineoには豊富なオプション・サービスが用意されています。中でもおすすめなのが、mineo独自のサービスの「パケット放題Plus」と「パスケット」です。

パケット放題 Plusは月額385円（税込）で、1.5Mbpsの低速通信が使い放題になります。※ パスケットは自分専用のパケット貯金箱で、使わなかったパケットを貯めておけるサービスです。

国内通話の頻度に応じて選べるかけ放題オプションも用意されています。かけ放題オプションは、10分かけ放題と時間制限なしの2つです。

国内通話が多いなら時間制限なし、短い電話の頻度が多いなら10分かけ放題と、用途に応じて選択できます。

※混雑回避のため、3日間で10GB以上利用時には速度制限があります。

mineoの通信速度【実測値】　

気になるのは、実際の通信速度です。mineoの通信速度の実測値を確認してみましょう。

mineoの直近3ヶ月の通信速度の実測値は以下のようになっています。

時間帯	平均Ping値	通信速度（平均ダウンロード速度）	通信速度（平均アップロード速度）
朝	63.79ms	49.13Mbps	11.97Mbps
昼	87.96ms	8.23Mbps	11.82Mbps
夕方	81.8ms	19.61Mbps	10.0Mbps
夜	60.63ms	43.77Mbps	9.53Mbps
深夜	58.19ms	53.26Mbps	10.77Mbps

一般的に通信速度といわれるのは、動画の視聴やWebページの閲覧に使われるダウンロード速度（下り）です。快適に閲覧できるダウンロード速度は、9Mbps以上といわれています。

mineoの平均ダウンロード速度を見てみると、昼が8.23Mbpsと低くなっており、快適といえる数値を下回っています。ただし、夕方や夜などは十分な速度が出ており、基本的にはストレスなく使えるでしょう。

出典：みんなのネット回線速度

他社格安SIMとの通信速度を比較

ドコモ・au・ソフトバンクが提供する格安ブランドや、その他の格安SIMとの通信速度を比較した結果は以下のようになっています。

料金プラン	通信速度（平均ダウンロード速度）
mineo	39.7Mbps
ahamo	85.05Mbps
LINEMO	79.35Mbps
povo	81.8Mbps
楽天モバイル	13.04Mbps
IIJmio	40.17Mbps
BIGLOBEモバイル	16.05Mbps

ドコモ・ソフトバンク・auがそれぞれ提供しているahamo・LINEMO・povoは、キャリア回線をそのまま使えるのが特徴です。そのため、時間帯による速度の差があまりなく、通信速度の平均値が高くなっています。

ただし、ほかの格安SIMと比較すると、mineoの速度はそう悪くないことがわかります。平均して快適に閲覧できるダウンロード速度は上回っており、混雑する時間帯を除けば動画視聴やスマホゲームも十分に楽しめるでしょう。

出典：みんなのネット回線速度

mineoの通信速度に関する口コミ

実際に使っている人の声も気になるところでしょう。速度についての口コミをいくつかご紹介します。

口コミを見てみると、時間帯によってはつながりにくいという声があるものの、おおむねポジティブな口コミが多いようです。速度もそう大きな問題はなく、費用も押さえられて満足しているという声が目立ちました。

また、低速時もパケット放題Plusならストレスなく使える速度でうれしいなど、パケット放題Plusについてのいい口コミも見られました。

mineoの通信速度が遅い！考えられる原因とは

「どうも通信速度が遅い…」そんなときには、以下のような原因が考えられます。

契約したデータ量を使い切ってしまった

mineoを含め、スマホプランの多くは、契約したデータ容量を使い切ると速度制限がかかります。突然、通信速度が遅くなってしまったなら、現在どのくらいデータ通信容量を使っているのか確認してみましょう。

確認方法は、マイページもしくはアプリのどちらかです。マイページはIDやパスワードの入力が必要ですが、アプリであれば簡単に確認できます。

速度制限が解除されるのは、翌月になってからです。「低速では困る！」といった場合には、データ追加して高速通信に復活させる方法もあります。

節約モードがオンになっている

mineoは、自分で高速通信と低速通信の設定ができる、節約モードが用意されています。低速通信の場合、データ容量を消費せず使えるのが特徴です。

節約モードは、アプリの「mineoスイッチ」でオン・オフします。遅くなったと感じたら、節約モードがオンになっていないかどうか確認してみましょう。

回線が混雑する時間帯に使っている

大手キャリアの回線を借り受けてサービスを提供する格安SIMは、回線が混雑する時間帯の影響を受けやすいというデメリットがあります。

回線が混雑しやすいのは、みんながスマホを使う通勤時や退勤時、お昼の時間帯です。

mineoでは、混雑状況の予想をコミュニティサイト「マイネ王」でチェックできます。翌日の予測もあるため、混雑を避けるのに役立つでしょう。

キャリアの通信障害が発生している

使用しているキャリア回線で通信障害が起きている場合、回線を借りているmineoも影響を受けてしまいます。

容量はまだ使い切っていない、混雑する時間帯でもなといった場合には、キャリア回線そのもので問題が発生している可能性があるでしょう。ただし、この場合はユーザー側でできる対策はなく、復旧を待つのみです。

スマホの容量が少なくなっている

回線の問題ではなく、スマホ端末の問題で通信速度が遅くなるケースもあります。スマホ端末の問題で通信速度が遅くなるのは、以下のようなケースです。

上記のような状態であれば、ストレージ不足、キャッシュデータの蓄積といった理由でスマホ端末本体に負担がかかっているのかもしれません。

不要なデータやアプリを消去すると動作がスムーズになり、速度が改善したように感じられる可能もあるでしょう。

mineoの通信速度が遅いときに便利なサービス

フリータンク

フリータンクとは、みんなが共有で使うパケットの貯蔵庫のようなもので、全国にいるmineoユーザーとパケットをシェアできる無料のサービスです。

mineoユーザーが余ったデータ容量をフリータンクに貯めておき、必要なユーザーが使用できます。

パケットを寄付するときやもらうときにはコメントのやりとりもでき、mineoユーザーとのつながりを感じられます。

ただし、データ容量をもらうには条件もあるので、普段余ったデータ容量は積極的にフリータンクに入れておくのがおすすめです。

パケットシェア

パケットシェアのメンバーになるのも、通信速度低下を避けるために有効です。パケットシェアは、使い切れなかったデータ容量を登録した回線同士で分け合う仕組みのことです。

余ったパケットは翌月、グループのみんなでシェアします。パケットシェアの申し込みは必要なくm手数料などもかかりませんが、事前にメンバー登録しなくてはなりません。

使用している回線が違っても、mineoユーザーであればだれでも申し込み可能です。mineoのマイページから、パケットシェアの申し込めます。

パケットを繰り越せるのは１ヶ月分のみですが、翌月は繰り越し分のパケットから消費されるので無理なく使い切れるでしょう。

パケットギフト

パケットギフトは、mineoユーザーから余ったデータ容量をシェアしてもらえる無料サービスです。

家族や友達にmineoユーザーがいるなら、データがなくなったときに贈ってもらったり、困っているときに贈ってあげたりできます。

パケットギフトは、マイページからの申し込みで利用できます。mineoユーザーが周りにいれば、協力しながら速度制限を回避するのもいいでしょう。

パケットチャージ

速度制限がかかったとき、「パケットチャージ」でデータを追加購入すれば通常通りの速度で利用できます。mineoのパケットチャージは、100MBにつき55円（税込）と安く、利用しやすい価格です。

100MB単位で細かく購入できるのもうれしいポイントです。パケットチャージはマイページから手続きでき、追加購入したら残容量に反映され、通常のスピードで使用できます。

ゆずるね。

ゆずるね。は、ほかのmineoユーザーにパケットをシェアする無料のサービスです。混雑しやすい12～13時のパケットを譲るとスタンプがもらえ、集めたスタンプの数に応じた特典が用意されています。

やり方は、公式アプリで「ゆずるね宣言」をタップするだけです。

ほかにも、23時～7時の間にパケット消費なしで使える、「深夜フリー」がもらえることも。昼間は仕事をしていてスマホをあまり使わないという人は、ゆずるね。がおすすめです。

通信の最適化機能

使える回線が少ない格安SIMは、多くの人が使う時間帯が混雑して通信しにくくなるという弱点があります。少しでも解消するための機能が、通信の最適化です。

mineoの通信の最適化機能を使うと、混雑時間帯の速度が速くなります。

通信の最適化機能はマイページから簡単にオン・オフでき、使用の有無は自分で選択可能です。

節約モードを活用する

契約するプランにもよりますが、mineoには便利な節約モードが用意されています。節約モードをオンにすると最大200Kbpsの低速通信になりますが、その代わりにパケットは消費されません。

メールやSNSアプリなど、低速でも問題ないときなどにこまめに切り替え、データ容量を節約するのが賢い使い方です。

mineoを利用するメリット

3大キャリアの回線が選べる

mineoのメリットは、ドコモ・ソフトバンク・auという3大キャリアに対応しているトリプルキャリアという点です。

UQモバイルならau回線というように、選ぶ格安SIMによって回線は限定されているのが普通ですが、mineoなら好きな回線を選択できます。

SIMカードを差し替えるだけで乗り換えでき、すぐに使い始められるでしょう。手続きが面倒で踏み出せなかった人も、乗り換えのハールが低くなります。

無料で使えるオプションが便利

mineoは、他社の格安SIMにはないさまざまな無料のオプション・サービスを豊富に用意しています。

フリータンクやパケットシェア、パケットギフトなど、ユーザー同士でパケットをやりとりできるのは大きな特徴です。

実店舗でサポートが受けられる

格安SIMは、低価格を実現するために実店舗がなく、申し込みやサポートはWebのみというケースが多いです。しかし、mineoは実店舗があり店舗で対面サポートを受けられます。

オンラインでの申し込みは簡単ですが、スマホに不慣れな人やプランを相談したい人も安心です。

ただし、店舗数は多くなく、店舗を構えているのは都心部がメインです。地方だと気軽に行ける範囲にない可能性もあるでしょう。

そんなときは、オンラインのチャットサポートでAIやオペレーターに対応してもらえます。 

mineoを利用するデメリット

回線混雑時に速度が遅くなりやすい

3大キャリアの回線を使用していますが、格安SIMのmineoはどうしても通信速度が遅くなります。これは、格安SIMであれば致し方ないことです。

混雑しやすい昼間や通勤・帰宅時の利用が多いなら、どの時間帯でも高速通信ができるahamoやLINEMOなどを検討するのもいいかもしれません。

ただし、通信の最適化機能を使えば混雑時の速度も多少改善されるなど、mineoは速度回復に力を入れています。

支払いはクレジットカード決済のみ

支払い方法は基本的にクレジットカード決済のみで、口座引き落としなどは選択できません。クレジットカード決済以外であれば、一部デビットカードが使えるケースもあります。

ただし、mineoの運営会社であるオプテージが提供するeo光ネットを契約して口座振替している人であれば、mineoでも口座振替できます。

まとめ

今回ははmineoの通信速度について解説しました。

mineoはドコモ・ソフトバンク・au回線を保有しているトリプルキャリアです。現在使っているスマホ端末のまま乗り換えられるプランを選択でき、手間がかかりません。

格安SIMの特性上、混雑しやすい時間帯はつながりにくくなりますが、その他の時間帯であればそうストレスなく使えるでしょう。

パケットをシェアできるなど、mineo独自のサービスもたくさん用意されており、速度が遅くならないよう対策もできます。