今さら聞けないAndroidの「仮想メモリ」の話。スマホがサクサク?効果はあるのか

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Androidスマホの説明で「仮想メモリ」ってのを見る機会が増えて来たんだけど、これって効果あるの?

最近のAndroidスマホの一部で「仮想メモリ」機能が搭載される端末が増えています。まだ一般に浸透しているとは言えないこの機能。

そこでこの記事で、仮想メモリに関する基礎知識、使い方、デメリット、実際に利用した方の口コミを紹介します。

スマホの処理性能に物足りなさを感じるとき、役立つ可能性があるので、チェックしてみてくださいね。

正直な結論
先に正直な結論を伝えると、仮想メモリとは、スマホの動作用メモリ(RAM)が足りなくなった時、保存用ストレージ(ROM)を動作用に使う機能です。

 

仮想メモリによって、スマホの動作に余裕が生まれることがあります。

 

ただし必ず処理動作が快適になるとは限らず「快適になればラッキー」くらいで使うのがよいと思います。

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Androidスマホの「仮想メモリ」とは

「メモリ」には以下の2種類があります。

  • RAM
    スマホの作業をする領域。「机」に例えられる
  • ROM(ストレージ)
    データを保存する場所。「本棚」に例えられる

スマートフォンの作業は基本的にRAMで行われます。

そしてROMの一部にRAM的な仕事をさせることを仮想メモリと言います。

また、ROMではなくmicroSDカードをRAM的な使い方をする方法もあります。

本来はデータを保存するROMを作業環境として使うことで、スマホの処理性能アップを狙います。

仮想メモリは一部のAndroidスマホで使えます。

仮想メモリの設定方法

仮想メモリの設定は「設定」アプリより行います。

機種によって操作方法が違いますが、例えばGalaxy A54の設定方法は以下の通り。

▼仮想メモリの設定例▼

  1. 「設定」アプリ
  2. 「バッテリーとデバイスケア」
  3. 「メモリ」
  4. 「RAM Plus」←メーカーによって呼び方が異なる
  5. 「スイッチ」
  6. 「再起動」

Galaxyでは仮想メモリ機能を「RAM Plus」と呼んでいますが、例えばOPPOでは「RAMの拡張」など、機種によって呼び方が異なります。

その他の仮想メモリの設定方法

設定アプリにメモリ拡張の項目がなくても、以下のような方法で設定できることがあります。

  • SWAP-No ROOTというアプリを使う
  • 開発者モードを使う

どちらも上級者向けかつ、機種ごとに操作方法が違います。Androidのシステム部分にまで影響が及ぶため、設定には注意が必要です。

自己責任で行ってくださいね。

仮想メモリが活躍するシーン

本来はデータを保存しておく「ROM」を、スマホの処理を行う「RAM」として使うので、処理性能が上がります。

では、どんなときに仮想メモリを使えば良いのか見ていきましょう。

本体の動きが重いとき

スマホの処理性能が足りなくなると、本体の動作が重くなります。動作がカクカクしたり、場合によってはアプリが落ちてしまうこともあります。

そんなときに仮想メモリを使うことで、動作がサクサクになる可能性があります。

重いスマホゲームをするとき

仮想メモリは本来、パソコンで重いゲームを行うときに利用されることが多い機能です。

「重い」ゲームとは、以下のようなものを指します。

  • グラフィックが綺麗
  • 高速に動く
  • 3D
  • オンライン接続

スマホで重いゲームを滑らかに表示するには、スマホそのものに高い処理能力が求められます。

スマホゲームがカクカクするなど、スペック不足を感じた際に仮想メモリを試してみると、効果を感じられるかもしれません。

仮想メモリは効果ある?口コミをチェック

仮想メモリを利用することでスマホの処理速度は上がり、快適になるのでしょうか?

口コミを探してみると「効果ある派」と「効果ない派」に分かれます。

仮想メモリに限らずスマホのスペックや処理能力に対する感じ方は人それぞれなので、予想通りといえます。

仮想メモリの効果ある派

仮想メモリの効果ない派

後述しますが、仮想メモリはストレージ用メモリを動作メモリとして使うので、逆に速度が落ちることもあります。

仮想メモリのデメリットは?

仮想メモリには処理性能のアップが期待できる一方で、その分デメリットもあります。

▼仮想メモリのデメリット▼

  • 本来のメモリよりも処理速度が遅い
  • 専用の設定が必要
  • ストレージ容量が減る
  • バッテリーが減りやすい
  • iPhoneでは使えない

本来のメモリよりも処理速度が遅い

仮想メモリは、本来はストレージとして使われているメモリを動作用メモリとして使うので、本来の処理速度よりも遅くなる傾向にあります。

例えばベースのRAMが8GBのスマホと、RAM4GB+仮想メモリ4GB・合計8GBのスマホでは、前者の方が高い処理性能を期待できます。

専用の設定が必要

仮想メモリを使うために、上述のような専用の設定が必要になります。

「設定」アプリに項目がない場合は、SWAP-No ROOTや開発者モードを使って複雑な操作をする必要があります。

ストレージ容量が減る

仮想メモリはROMの容量(ストレージ)が余っていないと使えません。

ストレージ容量が写真や動画などでいっぱいだと、仮想メモリは利用できない点もデメリットです。

ストレージを空けるためにクラウドサービスなどに保存する選択肢もありますが、そこまでするならRAM容量がより大きなスマホへの機種変更を考えても良いでしょう。

バッテリーが減りやすい

仮想メモリを使うとバッテリーが減りやすくなることがあります。

本来はRAMのみで動くスマホを、ROMも使って動かすため、スマホへの負荷は大きくなります。

iPhoneでは使えない

iPhoneには仮想メモリ機能は搭載されていません。

iPhoneで動作が重くなったり、アプリが落ちる場合は、機種変更も検討してみてください。

仮想メモリが使えるAndroidスマホ一覧

Reno7 Aのスピーカー

仮想メモリ機能は、全てのAndroidスマホで使えるわけではありません。

▼使える可能性があるメーカー▼

今後、メモリ拡張に対応するメーカーはさらに増える可能性があります。

スペックシートの記載に注意

スマホの中には「RAM:8GB(4+4)」のような記載がされるものもあります。

8GBと余裕があるRAMだと思って購入したら、実は仮想メモリを含めた表記だった……なんてトラブルもあったりします。

スマホの購入の際には、仮想メモリについて理解した上でチェックするようにしたいですね。

まとめ

仮想メモリは、内部ストレージ(ROM)の一部を作業用のメモリ(RAM)として使う機能です。

仮想メモリによって、スマホの動作に余裕が生まれることがあります。

ただし必ず処理動作が快適になるとは限らず「快適になればラッキー」くらいで使うのがよいと思います。

仮想メモリの利用はあくまで暫定的な対処方法です。

いつもスマホの動作が遅くてストレスを感じているなら、仮想メモリに頼るよりも、機種変更を検討されることをおすすめします。

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