イオンモバイルの速度を徹底調査!他社格安SIMとの比較や時間帯別の速さも解説

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イオンモバイルは、大型ショッピングセンターやスーパーを全国に構える、イオングループがサービスを提供する格安SIMです。

料金の安さや契約のしやすさから人気が高い格安SIMですが、「イオンモバイルの速度は速い?」「大手キャリアからイオンモバイルに乗り換えたら使いにくいのでは?」と気になる人も多いでしょう。

そんな悩みを持つ人のために、今回はイオンモバイルの速度の特徴についてくわしく解説します。

他社格安SIMの速度とイオンモバイルの速度を比較や、時間帯ごとの速度についても解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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イオンモバイルの速度に関する特徴

イオンモバイルは、格安SIMを提供するMVNOのひとつです。MVNOは自社回線を持たず、他社の回線を借りることで低価格を実現しています。

イオンモバイルの回線速度は、自社回線を持つドコモ・au・ソフトバンクの大手3社と比べると、残念ながら速いとはいえません。イオンモバイルの速度には、以下のような特徴があります。

イオンモバイルの速度の特徴
  • au・ドコモの2種類の回線を使用している
  • 低速時の速さは最大200kbps
  • 低速と高速の切り替えが可能

au・ドコモ2種類の回線を使用している

イオンモバイルは、au・ドコモ2種類の回線のマルチキャリアに対応しています。au・ドコモ回線どちらを使うかはSIMカードタイプによって異なり、利用者が自由に選択できるのが魅力です。

イオンモバイルのSIMカードタイプごとの回線種別・最大速度は以下のとおりです。

SIMカードタイプ 回線種別 下りの最大速度 上りの最大速度

タイプ1

au 958Mbps 112.5Mbps
ドコモ 1,288Mbps 131.3Mbps

タイプ2

ドコモ 1,288Mbps 131.3Mbps

上記はあくまで目安の速度ですが、最大速度を比較するとau回線よりもドコモ回線のほうが速いのがわかります。

 タイプ1は音声通話ができる音声プラン・家族とデータ容量を共有できるシェアプラン、ネットだけのデータプランの3種類を選べます。タイプ2で選べるのはデータプランのみでです。

音声通話が不要で単身者であれば、タイプ2のSIMカードを選んだほうが快適な速度で使えるかもしれません。

表の速度はあくまで仕様上の最大速度だという点をおぼえておきましょう。

低速時の速さは最大200kbps

ほとんどの格安SIMがそうであるように、イオンモバイルも契約した通信容量を超過すると、速度制限がかかります。SIMカードタイプごとの低速時の速度は、以下のとおりです。

SIMカードタイプ 低速時の最大速度 低速時の制限
タイプ1 200kbps 3日間の通信量が366MBを超えるとさらに制限
タイプ2 200kbps 制限なし

SIMカードのタイプに関わらず、通信容量を使い切ったときの最大速度は200kbpsです。200kbpsの速度では、高画質動画の快適な視聴は難しくなります。

動画や画像を添付しないメールや、SNSの送受信、テキスト中心のWebサイトの閲覧であれば、大きな問題なく使えるでしょう。

 注意したいのは、低速時の制限です。タイプ2は低速時の制限はありませんが、タイプ1は3日間の通信量が366MBを超えると、さらに制限がかかります。

ただでさえ通信速度が遅い低速時、さらにストレスを感じたくないという人は、タイプ2のSIMカードを選ぶのがおすすめです。

低速時のスマホの使い方には注意が必要ですね。

低速・高速の切り替えが可能

イオンモバイルは、高速・低速の切り替えが専用アプリを使って簡単にできます。高速通信をOFFにすると最大200kbpsの低速になり、高速通信のデータ容量は消費されません。

 速度切り替えアプリを起動すると、データ通信量の残量が表示されるのもおすすめポイントです。手軽に残量を確認できるので、ON・OFFの判断に役立ちます。

シェアプランを利用している人でも、個別に低速・高速の切り替えが可能です。こまめに速度を切り替えてデータ通信量を節約すれば、快適にスマホを使えます。

イオンモバイルには、低速時でも最初の数秒は高速通信できる機能があります。LINEのやり取りは比較的スムーズにできるでしょう。

イオンモバイルの時間帯別速度表

イオンモバイルの時間帯ごとの速度の目安は、以下のとおりです。

時間帯 下りの平均速度 上りの平均速度
朝(5:00~8:59) 47.11Mbps 15.53Mbps
昼(12:00~12:59) 2.54Mbps 8.42Mbps
夕方(16:00~18:59) 65.54Mbps 11.87Mbps
夜(20:00~22:59) 41.05Mbps 8.97Mbps
深夜(0:00~4:59) 62.21Mbps 11.36Mbps

上りはデータの送信速度、下りはデータの受信速度のことです。イオンモバイルの下り速度は、ほとんどの時間帯で35Mbpsを超えていますが、昼間の時間帯だけ極端に速度が遅いのがわかります。

会社や学校が昼休憩に入る時間帯はスマホを使う人が増えるため、どの通信会社でも速度が下がるのが一般的です。

 とくに自社回線を持たず他社回線を借りている格安SIMは、回線のキャパシティが小さいため、大手キャリアよりも低速の度合いが大きくなります。

ちなみに、スマホを快適に使える速度は以下が目安です。

快適に使える速度の目安
  • メール・LINE:128kbps~1Mbps
  • Webサイトの閲覧:1Mbps
  • 動画視聴:HD 720p以下/2.5MbpsHD 1080p以下/5Mbps4K:20Mbps
  • スマホゲーム:10Mbps~
上記の目安から、イオンモバイルの速度ならスマホを快適に使えることがわかります。ただし、昼間時間帯に4K動画視聴やスマホゲームを快適に行うのは難しそうです。

他社格安SIMとイオンモバイルの速度を比較

ここでは、他社の格安SIMとイオンモバイルの速度を比較してみます。

格安SIMの平均速度ランキング

2024年3月現在の格安SIMの下りの平均速度ランキングは、以下のとおりです。

※2024年3月19日時点の情報です。詳しくは公式サイトをご確認ください。

順位 会社名 下りの平均速度(Mbps)
1位 UQモバイル 107.06
2位 J:COMモバイル 89.36
3位 Y!mobile 81.64
4位 LinksMate 77.94
5位 HISモバイル 64.64
6位 nuroモバイル 60.67
7位 mineo 52.03
8位 LINEモバイル 51.43
9位 日本通信SIM 50.62 
10位 ペンギンモバイル 50.04
11位 OCNモバイルONE 48.91
12位 IIJmio 48.03
13位 イオンモバイル 45.49
参考 スターモバイル 38.74
参考 y.u mobile 38.38
参考 BIGLOBE モバイル 31.44

イオンモバイルの下りの平均速度は、格安SIM13社中、第13位です。格安SIMの第1位であるUQモバイルと比べると半分ほどの速度で、残念ながら格安SIMの中でもイオンモバイルの速度は速いとはいえません

大手3社と比較しても、イオンモバイルの速度はかなり遅いのがわかります。ただし、イオンモバイルの下りの平均速度は45.49Mbps。4K動画の視聴など、ほとんどのスマホ操作を問題なく行える速度です。

上記はあくまで参考値です。回線速度は、場所・時間・端末などさまざまな要因で変化するのを忘れないようにしましょう。

※参考:みんなのネット回線速度(みんそく) | 速度比較が出来る通信速度測定サイト
※2023年8月時点の直近3ヶ月の平均速度

イオンモバイルの昼間の速度を他社と比較

会社名 Ping(ms) 下り(Mbps) 上り(Mbps)
イオンモバイル 89.46ms 2.54Mbps 8.42Mbps
UQモバイル 45.24ms 70.8Mbps 12.98Mbps
ワイモバイル 47.72ms 66.48Mbps 14.76Mbps
楽天モバイル 48.24ms 104.49Mbps 31.75Mbps
mineo 67.04ms 25.73Mbps 12.62Mbps
BIGLOBEモバイル 48.55ms 13.72Mbps 6.86Mbps
ドコモ 54.24ms 106.58Mbps 12.3Mbps
ソフトバンク 39.41ms 73.3Mbps 16.55Mbps
au 48.98ms 95.06Mbps 17.25Mbps

表からわかるように、昼間のイオンモバイルの速度も他社と比較して遅いです。下り速度は2.54Mbpsであり、UQモバイルの約35分の1、ドコモの約50分の1ほどの速度しか出ません。

LINE・メールのやり取りは問題ありませんが、昼間時間の高画質動画の快適な視聴は難しいでしょう。

また、昼間のPing値が大きいのにも注意が必要です。Ping値とは、インターネットの応答速度を表す数値のことで、値が大きいほどネットワークへつながるのに時間がかかります。

 イオンモバイルの89.46msは、かなり遅い数値です。昼間にFPSなどのオンラインゲームを行う人は、タイムラグが大きくなる可能性があります。

ただし、「イオンモバイルの時間帯別速度表」の項でも解説したとおり、昼間以外の時間帯は比較的安定した速度です。スマホを昼に使わない人やWiFi環境下で使える人は、それほど不便を感じないかもしれません。

昼間時間にスマホを使う頻度が高いかどうかが、イオンスマホを選ぶ1つのポイントですね。

※参考:みんなのネット回線速度(みんそく) | 速度比較が出来る通信速度測定サイト
※2024年3月時点の直近3ヶ月の平均速度

制限時の速度を比較

容量を使い切ったあとの制限速度は、スマホを快適に使う上で重要なポイントです。イオンモバイルと、他社の制限速度を比べてみました。

会社名 料金プラン 制限速度
イオンモバイル タイプ1・2 最大200kbps
UQモバイル ミニミニプラン 最大300kbps
トクトクプラン・コミコミプラン 最大1Mbps
ワイモバイル シンプルS 最大300kbps
シンプルM・L 最大1Mbps
楽天モバイル 楽天最強プラン 無制限
mineo マイピタ 最大200kbps
BIGLOBEモバイル 最大200kbps
ドコモ eximo・ahamo 最大1Mbps
irumo 最大128~300kbps
ソフトバンク 最大128kbps
au 使い放題MAX 5G/4G 最大128kbps
スマホミニプラン 最大300kbps

イオンモバイルの制限時の最大速度は、200kbpsです。最大1Mbps・300kbpsの他社と比較すると、決して速い数字ではありません

ただし、大手3社を含めて最大128Mbpsとしている会社も少なくないため、イオンモバイルの制限時速度はそこそこの速さですね。

イオンモバイルは契約容量を使い切った場合、通信容量を1GBにつき528円(税込)で追加購入できます。タイプ1は購入回数無制限ですが、タイプ2は1ヶ月につき6回の回数制限があるので、おぼえておきましょう。

イオンモバイルのメリット

速度に関しては、それほどメリットが大きいとはいえないイオンモバイル。しかし、速度以外の部分では、たくさんのメリットがあります。

イオンモバイルのメリット
  • ギガを細かく選べる安価な料金プラン
  • 近隣のイオン店舗で契約可能
  • 顧客満足度が高い

ギガを細かく選べる安価な料金プラン

イオンモバイルのメリットは、料金プランが豊富でギガを細かく選べることです。

 イオンモバイルには「音声プラン」「シェアプラン」「データプラン」の3つの料金プランがあり、1GB刻みで通信容量を選択できます。

万が一容量を使い切っても200kbpsの低速で使えますし、通信容量を追加購入すれば高速通信も可能です。

大手キャリアよりも基本料金が安く、月額528円(税込)からスマホを持てるのもイオンモバイルの魅力。3つのプランから、目的に合わせてムダなく最適なプランを選べるでしょう

60歳以上の人なら、3GBごとに通信容量を選べる「やさしいプラン」も選択可能です。

近隣のイオン店舗で契約可能

イオンモバイルは、全国のイオン店舗で契約可能です。

格安SIMは、オンラインでしか契約できず店舗を持たないケースも少なくありません。慣れないスマホ契約を自分自身で行うのに、不安を感じる人も少なくないでしょう。

 イオンスマホなら近くのお店で対面契約できるので、契約に不安がある人でも安心です。契約後に疑問があるときも、イオン店舗で相談できます。

オンラインや電話以外のサポート環境が整っているのは、大きなメリットといえるでしょう。

イオンで買い物がてらスマホを契約できますね。

顧客満足度が高い

イオンモバイルには、オリコン顧客満足度No.1を4度受賞した実績があります。※ 数ある格安SIMや格安スマホの中から1位に選ばれるのは、支持される理由があるからです。

 料金・サポートなど、イオンモバイルのサービスの質の高さが評価につながったと考えられます。

利用者の満足度の高さは、格安SIMを選ぶ大きな基準になりますね。

速度が速いとはいえませんが、イオンモバイルを評価している人は多いということですね。

※1:オリコン顧客満足度®︎No.1を4度獲得! イオンモバイルが長く支持されるワケ|イオンの格安スマホ・格安SIM【イオンモバイル】

イオンモバイルのデメリット

速度・サービスから総合的に考えて、以下の点がイオンモバイルのデメリットです。

イオンモバイルのデメリット
  • 速度が速いとは言えない
  • ギガを事前に選択しなければならない

速度が速いとは言えない

上述してきたように、大手3社・他社格安SIMと比較するとイオンモバイルの速度は速いとはいえません

 とくに昼の速度は非常に遅く、昼間にスマホを使う人にとっては大きなデメリットです。

通信速度を重視する人は、大手キャリアや他社格安SIMを検討したほうがいいでしょう。

ただし、昼時間以外は安定的な速度です。メール・LINEの送受信が中心の利用なら、そこまで不自由しないでしょう。

ギガを事前に選択しなければならない

イオンモバイルは、通信容量を1ギガ単位で細かく設定できます。毎月の通信量がある程度決まっている人には大きなメリットですが、通信量が変動しやすい人にはデメリットです。

 契約容量を使い切った場合、容量を追加で購入しなければ高速通信を行えないので手間がかかります。

常に高速通信を行いたい人は、通信量に応じて段階的に料金が変動する格安SIMを選びましょう。

考え方によっては、ギガの使いすぎを防止になりますね。

イオンモバイルの速度に関する口コミ

インターネット上で見られたイオンモバイルの口コミには、以下のようなものがありました。

イオンモバイルの口コミ
  • 低速モードでなければ問題なく使える
  • WiFi環境で使う人や外で動画を見ない人なら快適
  • 速度に期待はしていなかったけれど意外と優秀だった
  • スタッフに丁寧に対応してもらえる
  • 他社から乗り換えたら料金を安く抑えられた
  • 昼の速度がかなり遅い
  • 低速時はWebページが開けない

イオンモバイルのいい口コミで多かったのが、「高速通信の速度は問題ない」という意見です。

 そもそもイオンモバイルの契約者は速度に期待していない人が多く、「思っていたよりも速かった」との口コミが少なくありませんでした。

イオンモバイルの速度は速くないとはいえ、昼間時間以外の高速通信は4K動画を問題なく見れる速度です。イオンモバイルの利用者は、安定的な速度を実感しているということでしょう。

「他社から乗り換えたら料金を抑えられた」という喜びの意見も。料金面でも満足している人が多いようですね。

反面、イオンモバイルの昼間の速度や低速時の速度には、不満を感じている人が多いようです。

ただし、「WiFi環境で使う人や外で動画を見ない人なら快適」という口コミもあるので、イオンモバイルを快適に使えるかどうかはスマホの使い方次第といえるでしょう。

メリット・デメリットから考えるイオンモバイルがおすすめの人

イオンモバイルがおすすめの人
  • 動画視聴やスマホゲームをしない人
  • ネット検索やSNSの利用がメインの人
  • 対面で契約したい人
  • WiFi環境でスマホを使う時間が長い人
  • サポート重視の人

上述してきたように、イオンモバイルの速度は速いとはいえません。そのため、動画視聴やスマホゲームをよく利用する人、WiFiのない環境でスマホを利用することが多い人には不向きです。

逆にいえば、ネット検索やSNSの利用がメインの人、WiFi環境でスマホを使う時間が長い人にはぴったりの格安SIMといえます。

対面で契約したい人やサポートを重視する人にも、イオンモバイルは最適です。イオンモバイルはイオン店舗で契約できるので、気軽にスタッフに相談できます

高齢の方など、スマホの料金プランや使い方に疎い人にイオンモバイルはおすすめです

イオンモバイルのよくある質問

速度制限は解除できますか?
データ通信容量を追加で購入すれば、解除可能です。1GBにつき528円(税込)で購入できますが、SIMカードタイプによって購入回数に制限がある場合があります。データ通信容量の追加購入は、マイページから行えます。
速度切り替えの方法を教えてください。
高速・低速の切り替えは、専用アプリやマイページで行えます。専用アプリならデータ残量もすぐに確認できるので便利です。速度切り替えアプリを利用できるのは、Android5.0以降・iOS9.0以降を搭載した端末が対象です。
余ったデータ通信量は翌月に繰り越せますか?
契約容量が余った場合は、翌月に自動で繰り越しされます。ただし、追加で購入したデータ通信量は繰り越しされず、当月中しか使えません。繰り越しできるのは翌月までで、翌々月には消滅するので注意しましょう。

まとめ

今回は、イオンモバイルの速度に関してくわしく解説しました。他社と比較するとイオンモバイルの速度は決して速いとはいえず、速度を何よりも重視する人には不向きです。

しかし、昼間時間以外の速度は安定的であり、LINEやメール、SNS、ネット検索を中心に行う人であれば、それほど不便は感じないかもしれません。

料金プランの豊富さや店舗で相談できる点など、イオンモバイルは速度以外の面でメリットが豊富です。顧客満足度が高いのもイオンモバイルの魅力といえるでしょう。

速度とサービスの両方を天秤にかけた上で、イオンモバイルの契約を検討してみてはいかがでしょうか?
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