【カメラ作例多め】ドコモ「AQUOS R8 pro」実機レビュー。20万円の価値を引き出せるか

ドコモ

ゴリラ

AQUOS R8 pro、20万円超えはさすがに高すぎるけど、評判よさそうだよね!実際に使ってみた人の声が聞きたい!

1インチセンサーのカメラを1つだけ搭載」という特徴が浸透しつつあるシャープのAQUOS Rシリーズ。

この路線になってから3代目となるAQUOS R8 proを2週間程度、実際に利用してみて感じたことを共有します。

  • ゲームは全くしない
  • メイン端末はGoogle Pixel 7
  • 普段は一眼レフでスポーツを撮影する

といった筆者が使った感想として、参考にして下さい。

正直な結論
先に正直な結論を伝えると、使ってみて感じた良かったところ・微妙だったことは以下のとおり。

 

  • 良かったこと
    • 1インチセンサーのカメラの明るさに改めて感動
    • ハイスペックでも親切なカメラUI
    • 写真、動画の書き込みはノンストレス
    • 最大輝度2,000nitで屋外の視認性は抜群
  • 微妙だったこと

    • (微妙か人による)夜間撮影は見た目とはかなり異なる作品に仕上がる
    • 実際の重量よりも軽く感じるものの、めちゃ軽いわけではない
    • 競合のXperia 1 Vと比べると、価格に対する「物足りなさ」がある

 

AQUOS R8 pro

※カッコ内の金額はプログラム利用時の2年間の負担額

ちなみに…

 

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ゴリラ

この記事は実際に使ってみた感想を中心に伝えていくゾ!スペックなどの細かい情報は別記事を参考にしてな!

AQUOS R8 proのカメラの使用感と作例

AQUOS R8 proと言えば、やはりカメラ。

メーカーが推している特徴を確認しながら撮影してみました。

以下で紹介する写真は補正はせず、リサイズ、プライバシーへの配慮(一部ぼかし)のみ行っています。

14chスペクトルセンサー

AQUOS R8 pro

当機から搭載された新しい機能です(メインカメラの右側に付いているのがセンサー)。

カメラだけでは捉えられない光の状態を判別し、ホワイトバランスを整えて、忠実な色合いで撮影ができるとのこと。

こちらの効果を確認するために、わざと指でセンサーを隠して撮影してみたりもしたのですが……、正直、その効果は分からず

公式によると、夕焼けなどの色がズレやすいシーンで、忠実な色合いで撮影できるとのことです。

AFは確かに速い

AQUOS R8 proの強みの1つとして、オートフォーカスの速さが推されています。

確かにオートフォーカスは速く、カメラを向けると、被写体に素早くピントを合わせてくれます。

個人的な感覚では速いというよりは「めちゃ賢い」といった表現が合うような気がします。

AQUOS R8 pro

カメラを向けた先の人・ものを瞬時に判定して、ほぼ100%に近い確率で、狙った被写体にピントを合わせてくれます。

画面をタップしてピントを合わせる回数は明らかに少なくて済みます。

1インチセンサーカメラとナイトモード

1インチセンサーが初めて搭載されたAQUOS R6の時点で、筆者はその明るさを十分に感じていました。

以下はAQUOS R8 proで、日中でもうす暗い商業建物内を撮影した写真。

ナイトモードをオフにした状態でも、見た目よりも明るい写真が撮影できます。

AQUOS R8 pro

以下は日没後(8月上旬19時20分頃)にナイトモードで撮影したもの。

AQUOS R8 pro

正直、これには驚きました。

日の入りから時間が経っていない時間帯とはいえ、空の明るみであったり、光量の強い看板も白飛びせずに表現されています。また建物の外壁のディテールまで確認できます。

逆に言うと、夜間は見た目に忠実な写真は撮影できないかもしれません。

ちなみに実際の撮影時の画面はこんな感じです(全く同じ時間ではありません)。

AQUOS R8 pro

これが上のような仕上がりになります。

ユーザーを置き去りにしない親切設計

ここまでカメラに特化したモデルだと、敷居が高いように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。

カメラ周りのUIは極めてシンプルで、初めて使う人でも直感的に操作できます。

また例えば、動画設定の「画質とデータ量」の項目をみると、以下のように、その設定にするとどうなるのか、わかりやすい言葉で教えてくれています。

AQUOS R8 pro

「多くの人に使って欲しい」という心づかいを感じられる部分です。

連写性能

AQUOS R8 proでは最大15枚/秒のHDR連写に対応しています。

望遠カメラがついていないので、スポーツ観戦などでは利用しづらいですが、子どもやペットなど、比較的近づくことができる動体の撮影には向いていそうです。

AQUOS R8 pro

上記の連写では特急列車の乗客の顔を視認できるくらいに、はっきりと写すことができました。

その他、AQUOS R8 proの作例

AQUOS R8 pro

AIエンジンが「花」と認識

AQUOS R8 proは最大6倍のデジタルズームに対応しています。

個人的には4倍(35mm換算で100mm弱)くらいまでが、実用の範囲かな、という印象です(クリックして拡大できます)。

AQUOS R8 pro

ポートレートモード

ポートレートモード不使用

ポートレートモードを使用しなくても、背景に奥行きがあれば、しっかりボケてくれます。

AIエンジン「料理」

料理モードと認識されると、温かみのある表現になります。

AQUOS R8 pro

ポスターの写真もAIが「料理」と認識した

動画撮影(フルHD、フレームレート=オート、H.265、手ぶれ補正オン)も参考にして下さい。

MEMO

やっぱりSDカードがあるのは助かりますね。今、この記事を書くために写真や動画をパソコンに移動する際に、めちゃ楽でした!

カメラ以外のAQUOS R8 proの使用感

以下ではAQUOS R8 proのカメラ以外について、約2週間使って感じたことをお伝えします。

スペックよりも軽く感じる不思議

AQUOS R8 pro

本体の重さは203g。

AQUOS R8 pro

約6.6インチの大型なディスプレイに重厚感のある見た目。ある程度の重さを覚悟して手にしたときの最初の感想は「えっ?軽く感じるな!」でした。

AQUOS R8 Proの筐体は、前作のガラス(Gorilla® Glass Victus™)から一転して、樹脂(プラスティック)に変わっています。

AQUOS R7

AQUOS R7

AQUOS R8 pro

AQUOS R8 pro

重量にして約5g程度の軽量化にとどまりますが、それでも、前作を手にしたときには感じなかった感覚がありました。

少なくとも普段使っているGoogle Pixel 7(197g)よりも軽く感じます。

ちなみにサイズは前作から全く変わりません。

カメラの出っ張りが少なくなっている?

直接比較できないのが残念ですが、前モデルよりもカメラの出っ張りが低く感じました。

前作AQUOS R7

前作AQUOS R7

AQUOS R8 pro

AQUOS R8 pro。カメラの高さが低くなったように見える

今作のカメラもなかなかな存在感がありますが、前作よりも「気を使う度」は少なかったような気がします。

UIがPixelに近い

設定の項目やコントロールパネルなどが、ピュア・アンドロイド(Google Pixelシリーズ)に限りなく近いと感じました。

Pixelユーザーもほとんど抵抗なく乗り換えることができ、さらにAQUOS独自機能(Payトリガー、スクロールオート、Clip Nowなど)も加わることで、ぶっちゃけPixelよりも使いやすいと思います。

熱対策も万全

AQUOS R8 pro

AQUOS R8 proではカメラリングとボディ側面から内部の熱を放出する、新しいシステムが採用されました。

AQUOS R8 pro

また搭載されたSoC「Snapdragon 8 Gen 2」は先代よりも低発熱なことも相まり、全体的に熱に強くなっています。

筆者はゲームをしないので、大きな恩恵は感じられなかったかもしれませんが、真夏(8月上旬)の通常の使用において、熱によって動作が怪しくなることはありませんでした

一方で35℃を超える炎天下の中、1分ほどのHD動画を撮影→保存→削除を短時間で繰り返したときには、さすがにカメラが停止してしまうことがありました。

現行最強のSoC|読み書きスピードも向上

2023年現在の最新SoCで、AnTuTuベンチマーク(v9)で約120万点を叩き出す「Snapdragon 8 Gen 2」は、ゲームをしない筆者には宝の持ち腐れ感がすごかったです。

ただ、ゲーム以外で負荷がかかりそうな動画撮影の処理などでも、もたつくことはありませんでした。

シャープによると前作よりも書き込み速度は最大1.7倍、読み込み速度は最大1.6倍向上しているとのことで、確実に進化しています。

バッテリー持ち|がっつり使わなければ2日は持つ

YouTubeを音量30%、輝度50%で1時間程度視聴した際のバッテリーの減りは6%程度(59%→53%)でした。

また、特にバッテリーの節約を意識することなく使って(SIMは入れていません)も、1日30%程度減るかどうか

ガッツリ系のユーザーでなければ、2日に1回程度の充電で大丈夫かもしれません。

ちなみにシャープのスマホではおなじみの、充電が90%を超えると本体への直接給電に切り替わる「インテリジェントチャージ」機能も搭載されています。

ディスプレイ|最大2,000nit

AQUOS R8 pro

相変わらずAQUOSの「Pro IGZO OLED」にはハッと息を呑むような感動を覚えます。

ただ、毎回言っているような気がしますが、AQUOSスマホの強めなコントラストの色表現は好みが分かれそうです。

AQUOS R8 pro

気になる場合は、設定から自分好みの色合いに調整されることをおすすめします。

リフレッシュレートは「なめらかハイスピード表示」に対応したアプリであれば、120Hzに黒画面を挿入して、最大240Hzで楽しめます。

また全スマホの中でも最高水準の最大2,000nitの輝度によって、屋外での視認性は抜群。真夏の炎天下でも見づらいと感じる瞬間はありませんでした。

AQUOS R8 pro

AQUOS R8 pro 最大輝度2,000nit

AQUOS R8 proは屋外での撮影用途で購入するユーザーも多いと思われるため、ここは今後もこだわって欲しいポイントです。

ちなみにAQUOSは、ミッドレンジのsenseシリーズでも1,300nitという高いレベルの輝度を誇ります。

「とにかく明るいスマホ」が良いのであれば、下位モデルを選んでも、その目的は達成できるでしょう。

Xperia 1 Vとどっちを選ぶべきなのか

Xperia 1 V

同価格帯で迷うのが、2023年6月に発売のXperia 1 Vではないでしょうか。

以下、スペックシートによる比較です。

スクロールできます→

Xperia 1 VAQUOS R8 pro
サイズ・横:約71mm
・縦:約165mm
・厚さ:約8.3mm
・縦:約161mm
・幅:約77mm
・厚み:約9.3mm
重量約187g約203g
SoCSnapdragon 8 Gen 2
RAM/ROM12GB/256GB
外部ストレージ最大1TB
バッテリー容量5,000mAh
ディスプレイ
- サイズ
- 種類
- 解像度
・約6.5インチ
・有機EL
・4K
(3,840×1,644)
・約6.6インチ
・Pro IGZO OLED
・WUXGA+
(2,730×1,260)
輝度非公開最大2,000nit
リフレッシュレート120Hz1~240Hz
メインカメラ・超広角:約1,200万画
・広角:約4,800万画素
・望遠:約1,200万画素
・広角:約4,720万画素
・測距用センサー
・14chスペクトル
センサー
ズーム・最大5.2倍光学ズーム
(125mm)
・最大6倍デジタル
インカメラ約1,200万画素約1,260万画素
スピーカーステレオ
防水・防塵IPX5/IPX8/IP6X
SIMnanoSIM/eSIM
その他・おサイフケータイ
・イヤホンジャック
・ワイヤレス充電
・顔認証
・指紋認証(電源一体)
・おサイフケータイ
・イヤホンジャック
・ワイヤレス充電
・顔認証
・指紋認証(画面内)

ゴリラ

トップ・オブ・トップな争いって感じだな……!

やはり最も異なるのはカメラでしょうか。

Xperia 1 Vには望遠を含む3つのカメラが搭載されており、最大5.2倍(125mm)の光学ズームに対応しています。

Xperia 1 V 5.2倍光学ズーム

Xperia 1 V 5.2倍光学ズーム

一方のAQUOS R8 proはカメラは1つではあるものの、1インチという特大のセンサーを備えています(Xperia 1 Vは1/1.35インチ)。

これはどちらが良いという話ではなく、「何を」「どう」撮りたいかといった目的と、ソフトウェアによる写真の仕上がりも含めて、判断することになりそう。

(Xperia 1 Vの作例はこちらの記事でまとめています)。

その他、Xperia 1 Vが優位なポイントをピックアップすると……

  • 187gでR8 proよりも16g軽い
  • 4Kディスプレイ(縦横比が大きく異なるので好みは分かれる)
  • 最高30コマ/秒連写
  • 360 Reality Audioなどのサウンド技術
  • ゲームエンハンサーモード など

単純な「できることの多さ」は、Xperia 1 Vに分があるように感じます。

まとめ

AQUOS R8 pro

個人的に感じたメリット・デメリットをまとめておきます。

▼良かったこと▼

  • 1インチセンサーの明るさに改めて感動
  • ハイスペックでも親切なカメラUI
  • 写真、動画の書き込みはノンストレス
  • 最大輝度2,000nitで屋外の視認性は抜群

▼微妙だったこと▼

  • (微妙か人による)夜間撮影は見た目とはかなり異なる作品に仕上がる
  • 実際の重量よりも軽く感じるものの、めちゃ軽いわけではない
  • 競合のXperia 1 Vと比べると、価格に対する「物足りなさ」がある

正直なところ、20万超えという設定は、多くのユーザーが気軽に手を出せる金額ではありません。部品・資材やエネルギー価格の高騰が背景にあるとは言え、「スマホに20万円」は庶民感覚ではありません。

ただ、それよりも残念なことがあります。

AQUOS R8 proが最大3回のOSバージョンアップを保証したにもかかわらず、ドコモのいつでもカエドキプログラムは「2年後の返却」に最大のメリットがあること。

4年後も現役バリバリで使える製品なのに、今のルール下では、2年で返却しても、ほとんど懐への負担が変わらないため、「長く使おう」というモチベーションを持ちづらいです。

メーカー、キャリアも色々と考えていると思いますが、ユーザーを含めた3者がみな、納得感が得られる仕組みができたらいいな、と思います。

ここに来てAQUOSシリーズは「pro」「無印」「sense」……と、それぞれ細かいニーズに対応できるラインナップになりました。

バッテリー持ちや高解像度のカメラセンサー、IGZOディスプレイなどはシリーズ共通の特徴です。

AQUOSファンは下位モデルの無印やsenseも含めて、検討されることをおすすめします!

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