ソニーモバイルの最新フラッグシップモデル「Xperia 1 V」。
発熱問題が取りざたされたSnapdragon 8 Gen 1搭載の前作、Xperia 1 IVと比べるとかなり発熱が抑えられており、それによる性能低下や機能制限が少なくなった、と言われています。
そんな中、そのXperia 1 VとXperia 1 IVの発熱および、その発熱時の動作を比較した興味深い動画が見つかりました。
Xperia 1 V vs Xperia 1 IVの発熱比較
以下はベンチマーク測定アプリを走らせたストレステスト途中での端末温度:
Xperia 1 IVの最高温度は43.5度なのに対し…
Xperia 1 Vは47.4度まで上昇しており、これだけをみるとXperia 1 IVよりも1 Vの方が発熱が大きい、ということに。
ただ、実際に動作中のフレームレートを比較してみると:
Xperia 1 Vが14程度のFPSを維持しているのに対し、1 IVは7程度。
つまり、Xperia 1 Vの方がサーマルスロットリングによるFPS低下の度合いがかなり小さい、ということになります。
テスト終了後のパフォーマンスの安定性を見ても、Xperia 1 Vの方が高くなっており、この動画の制作者によると結論としては、Xperia 1 Vは1 IVと比べて発熱によるダメージのリスクが少なく、それにより、高温でも高負荷の動作を続けられるため、としています。
確かに、国内外のネット上の口コミ情報を拾っていても、Xperia 1 Vは発熱自体は結構する、という報告もありますが、それによる「副作用」はかなり少ないという印象。
また、以下は4K動画での比較ですが、先のXperia 1 Vの「耐熱性能」の高さを裏付けるかのように、やはりXperia 1 VはXperia 1 IVのように高熱により撮影が強制終了されることもありません。
つまり、Xperia 1 Vは場合によってXperia 1 IVより高温になることがあるものの、サーマルスロットリングによる性能低下や機能制限が発動する閾値が高くなっている、ということ。
これは言い換えればXperia 1 Vが前作よりも熱管理が上手くできており「耐熱性」が高い機種に仕上がっている、とも言えそうです。