今回は、ソフトバンクからUQモバイルに乗り換える方法・手順や注意点を解説します。乗り換えるメリット・デメリットなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
スマートフォン代は毎月固定費としてかかることから、なるべく抑えたいと考える人は多いです。そんな中、格安スマホの登場により契約を検討する人は少なくないでしょう。
格安スマホの中でも、UQモバイルはau回線を使用することから信頼性があります。しかし、今ソフトバンクを使っている人はどういった流れで乗り換えるのか気になるところです。
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ソフトバンクからUQモバイルに乗り換える手順
- 端末が利用できるか確認する
- SIMロック解除を行う
- ソフトバンクからMNP予約番号を取得
- 手続きに必要な書類などの準備
- オンラインショップ・店頭で申し込む
- SIM開通手続き・APN設定
1.端末が利用できるか確認する
ソフトバンクからUQモバイルに乗り換える際は、まず使用する端末がUQモバイルに対応しているか確認します。なお、UQモバイル公式サイトにて対応機種を紹介しているため、目を通しておきましょう。
UQモバイルで動作確認済みの端末はSIMカードを挿入するだけで利用できます。使用できる場合は「〇=利用可能」、それ以外では「△=一部利用不可」「✕=利用不可」「-=非対応」と表示されます。
また、ソフトバンクからUQモバイルへ乗り換える際は、ソフトバンク回線からau回線に変わるため、すべての端末が引き続き使えるわけではありません。
数多くの端末が動作確認済みとして表示されているため、よほど古い機種でない限りは確認しなくても大丈夫です。
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2.SIMロック解除を行う
ソフトバンクからUQモバイルへ乗り換えて端末を使う際は、SIMロック解除が必要な場合もあります。SIMロックとは特定の通信事業者が提供するサービスのみを利用できるように鍵をかけることです。
つまりソフトバンクしか使えないようにロックがかかっているため、UQモバイルでも対応できるように解除する必要があります。なお、SIMロックの解除方法は以下の通りです。
- IMEIを確認
- My Softbankへアクセスしログイン
- 画面右上の「メニュー」を選択
- 「契約・オプション管理」を選択
- 「その他のお手続き」から「SIMロック解除」で「解除する」を選択
特段難しい作業はないため、簡単に手続きを進められるでしょう。IMEIとは端末の製造番号のことで、SIMロックを解除する際に必要なものです。
IMEI(製造番号)の確認方法
IMEI(製造番号)を確認する際は、以下の方法があります。iPhone・Androidで若干手順が異なるため、自身が該当する手順を把握しておきましょう。
OS | IMEI(製造番号)の確認手順 |
---|---|
iPhone |
|
Android |
|
いずれも決して難しい手順はなく、簡単に確認できます。また、iPhone・Androidともに電話アプリで「*#06#」と入力する方法でもIMEIを確認可能です。
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3.ソフトバンクからMNP予約番号を取得
次に、ソフトバンクからMNP予約番号を取得します。MNP予約番号とは、通信事業者を乗り換えた後も同じ電話番号を引き続き使用する際に必要な10桁の番号です。
そのため、ソフトバンクからUQモバイルへ乗り換えて同じ電話番号を使いたい場合、MNP予約番号を取得する必要があります。My SoftbankでMNP予約番号を取得する手順は以下の通りです。
- My Softbankへアクセスして画面右上の「メニュー」を選択
- 「契約・オプション管理」を選択
- 画面上部の「お客さま情報」を選択して最下部までスクロール
- 「その他のお手続き」から「MNP予約番号の照会・キャンセル」を選択
- 4桁の暗証番号で再度ログインして「お手続きをする」を選択
My Softbank以外にもソフトバンクの携帯から取得する際は「*0533」、ソフトバンク以外からは「080-100-5533」へ発信してガイダンスの指示に従いましょう。
また、MNP予約番号の有効期限は15日間と定められており、オンラインショップで購入する際は10日以上必要です。10日未満の場合は配送前に期限が切れる可能性もあるので注意しましょう。
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4.手続きに必要な書類などの準備
UQモバイルへの申し込みに必要なものは、完了メールを受け取るためのメールアドレスと本人確認書類です。なお、本人確認書類は以下いずれかの原本を用意しておきましょう。
有効な本人確認書類 | 注意点 |
---|---|
運転免許証 | 公安委員会発行で有効期限内のもの(国際免許証は除く) ※2012年4月1日以降に交付された顔写真付きの運転経歴証明書を含む |
パスポート(日本国旅券) | 有効期限内かつ現住所が記載されているもの※2020年2月より発行の新型パスポートについては補助書類が必要 |
マイナンバーカード(個人番号カード) | 表面のみ※マイナンバー(個人番号)の通知カードは不可 |
住民基本台帳カード(写真付のみ) |
|
身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳 | 住所の記載があるもの |
特別永住者証明書 | 有効期限内のもの |
在留カード+外国発行パスポート | 在留期間が基準に満たない場合は割賦での購入不可となる場合あり |
健康保険証 | 有効期限内のもの ※料金の支払い方法がクレジットカード以外の場合は別途補助書類が必要 |
その他、在留カードや名義人が未成年者の場合などで必要な書類は変わってきます。また、契約者と利用者の名字または住所が違う場合、家族と示す証明書として戸籍謄本や住民票が必要です。
そして補助書類を用意しなければいけない場合は、公共料金領収書・住民票・届出避難場所証明書・行政機関発行の領収証などが利用できます。
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5.オンラインショップ・店頭で申し込む
UQモバイルのオンラインショップまたは店頭にてSIMカードを申し込みます。都合に合わせて選択できますが、自宅からでも手軽に手続きできるオンラインショップでの購入がおすすめです。
オンラインの申し込みでは契約内容の入力や同意事項の確認、本人確認の実施などの指示が画面に表示されるため、迷うことなくSIMカードの契約まで進められるでしょう。
ただし、MNP乗り換え時は申し込み画面にある「のりかえ(MNP)」へのチェックを忘れないことが重要です。手続きは5分~10分程度で完了するためスキマ時間でも申し込めます。
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6.SIM開通手続き・APN設定
SIMカードを受け取ったら開通手続きをします。ただし、開通手続きはSIMカードとeSIMで異なるため注意が必要でしょう。
種類 | 手順 |
---|---|
SIMカード |
|
eSIM |
|
SIM開通手続きを終えたらAPN設定をします。APN設定とは、アクセスポイントネームの略称で端末でデータ通信をするうえで必要な設定です。
iPhoneは端末に応じたプロファイルをインストールしましょう。Androidの場合は、設定アプリの「その他設定」から「モバイルネットワーク」を選択して「高度な設定」からAPNの順に進みます。
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ソフトバンクからUQモバイルに乗り換える際の注意点
SIMパッケージ料金が発生する
ソフトバンクからUQモバイルに乗り換える際に、MNPを利用すると転入手数料はかかりませんが、SIMパッケージ料金として3,300円(税込)が必要です。
なるべく出費を抑えたいと考える人は少なくないため、注意点として覚えておきましょう。なお、SIMパッケージ料金は常に発生するため、キャンペーンで無料になるケースはありません。
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新みんな家族割・おうち割などの割引特典が利用できない
ソフトバンクからUQモバイルへ乗り換えると、新みんな家族割やおうち割といった割引特典を利用できません。
「新みんな家族割」は、家族みんなで使うことで1人あたり最大1,210円が割引されます。同居していない人から遠くの親戚、同居するパートナー・シェアハウスの仲間など割引の対象も幅広いです。
そして、「おうち割」はスマートフォン・ネット・でんきをまとめることでお得になるサービスです。しかし、おうち割もソフトバンクからUQモバイルに乗り換えると適用されないので注意しましょう。
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販売端末がソフトバンクより少ない
UQモバイルでは端末を販売していますが、ソフトバンクに比べると数は少ないです。そのため、求めている機種が手に入らない可能性に注意する必要があるでしょう。
そこで、2024年3月時点でUQモバイルにて販売されている機種を以下にまとめました。
OS | 機種名 |
---|---|
iPhone |
|
Android |
|
UQモバイルでは、au Certified(認定中古品)というauが認定した高品質なリユーススマートフォンも取り扱っています。販売機種はiPhone 13・iPhone 13 Pro・iPhone 13 mini・iPhone12 Pro・iPhone12・iPhone SE(第2世代)の6種類です。
今後UQモバイルにて取り扱う機種が増える可能性も考えられますが、現状ではソフトバンクと比較した際に端末の選択肢が狭まる点に注意しましょう。
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UQモバイルの基本情報
- 自宅セット割で1,100円毎月割引
- 余ったデータは翌月に繰り越しできて無駄がない
- UQ親子応援割 18歳以下と家族が割引
- 契約期間の縛りなし
- 人口カバー率99.9%・4G/5G対応だから繋がりやすい
※2024年3月8日時点の情報です。
UQモバイルの料金プランはシンプルで分かりやすい点が特徴です。トクトクプラン・ミニミニプラン・コミコミプランの3種類全てにおいてデータくりこしが可能です。
自宅セット割では、対象のネットまたはでんきに加入すると家族全員の料金が毎月1,100円ずつ割引されます。
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使用回線 | au |
---|---|
対応エリア | 全国 |
通信速度 |
※2023年2月時点(みんそくによる) |
通信速度制限 |
【速度制限に該当する条件】
|
選択可能なSIMカードのタイプ | マルチSIM、eSIM |
5G対応 | 〇 |
契約期間・解除金 | なし |
運営会社 | UQコミュニケーションズ株式会社 |
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ソフトバンクからUQモバイルに乗り換えるメリット
料金プランがシンプルでリーズナブル
UQモバイルのメリットとして、料金プランが分かれておりリーズナブルという点が挙げられます。そのため、複雑な料金プランは避けたいと考えている人は魅力的に感じるでしょう。
なお、UQモバイルでは以下3つの料金プランを用意しているため、料金やデータ容量などを表にまとめました。(自宅セット割・家族セット割を適用しています)
ミニミニプラン | トクトクプラン | コミコミプラン | |
---|---|---|---|
基本月額料金(税込) | 1,078円 | 2,178円 | 3,278円 |
基本データ用容量(月間) | 4GB | 15GB | 20GB |
通信方式 | 4G/5G対応※5Gは一部エリアで非対応 | ||
基本データ容量超過時 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
基本国内通話料(税込) | 22円/30秒(SMS通信料3.3円/通)※70文字以内 |
月額基本料金は変動しないため、毎月の支払い額を把握しやすいでしょう。基本データ容量は増量オプションを使用すると4GBが6GB・15GBが20GB・20GBが25GBに増えます。
通信方式は4Gまたは5Gに対応しており、5Gは提供エリアが限られている場合があります。またデータ容量を使い切ってしまった場合でも、トクトクプラン・コミコミプランでは最大1Mbpsを維持することができます。
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au回線の安定した通信を利用できる
UQモバイルはKDDIのグループであるUQコミュニケーションズ株式会社が運営することから、au回線を使用しています。そのため、全国の幅広いエリアで使用できる点は契約者にとってメリットです。
4GLTEは800MHzエリアが広く、公式サイトによると人口カバー率は99.9%と記載されています。また、au 5Gエリアは都市圏をはじめ徐々に拡大しているため、より繋がる範囲は広がるでしょう。
使わなかったデータは翌月に繰り越しが可能
各料金プランで設定されているデータ容量を使い切らなかった場合は、翌月に繰り越しが可能です。そのため、残ったデータ容量を無駄なく活用できます。
ただし、チャージしたデータ容量が残っている状態で追加購入した場合は、すべてのチャージ分の有効期限が基本データ容量を超えて余った場合でも、繰り越せる最大容量は基本データ容量までです。
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節約モードでSNSをデータ消費なしで利用できる(ミニミニプランのみ)
UQモバイルではiPhone・Androidともに節約モードを用意しており、活用すればSNSをデータ消費なしで利用できます。
節約モードとは低速通信に切り替えることで、データ容量を消費せず節約できる機能です。画像・テキスト中心のSNSや音楽ストリーミング、ネット検索などを利用してもデータを消費しません。
UQスポットやUQモバイル取扱店でサポートを受けられる
UQモバイルは全国各地にUQスポットや取扱店があるため、不明点があった際にサポートを受けられます。販売店は公式サイトで確認できるため、自宅や職場付近にあるか確認しておきましょう。
そして、UQスポットはショッピングモール内にあるため、買い物ついでに立ち寄ることもできるでしょう。
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キャリア決済に対応している
UQモバイルではauかんたん決済を利用できます。そのため、アプリstoreやショッピングサイトでの支払いをUQモバイルの利用料金にまとめることが可能で、利用方法は以下の通りです。
- ショッピングサイトやデジタルコンテンツの代金支払い:代金支払い画面で「auかんたん決済」を選択
- Google Playでのアプリケーション購入:アプリケーション購入の際にUQ mobileの決済を利用を選択
- APP Store等でのアプリケーション購入:事前にキャリア決済を設定
Google Play・App Store・Apple Music・iTunes Store・Apple Booksで購入したアプリケーションやデジタルコンテンツ、ショッピング等の代金を支払えるため活用できるでしょう。
また、キャリア決済は無料で提供されており申し込みは必要ありません。ただし、UQモバイル製品およびGoogle PlayまたはAPP Storeが利用できる製品がキャリア決済の対象です。
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乗り換え時の解約金がない
2022年からソフトバンクの全プランで解約金が廃止されたため、UQモバイルへ乗り換える際に無駄な出費はありません。
違約金が発生した際は1万円以上の費用を準備する必要あったため、解約金が廃止されたことで今までより気軽にソフトバンクから乗り換えられるでしょう。
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ソフトバンクからUQモバイルに乗り換えるデメリット
大容量プランが提供されていない
UQモバイルの料金プランに適用されている基本データ容量は、4GB・15GB・20GBです。大手キャリアのように60GBやギガ無制限といった設定ではないため、大容量での使用はできません。
また、データ容量を多くする増量オプションⅡを利用するには月額550円(税込)がかかります。無料キャンペーンを活用すれば7カ月間は無料で増量できますが、それでも大容量とは言えないでしょう。
そのため、データ消費を抑えるためにはWi-fiの活用をおすすめします。Wi-fi使用時は、SNSやネット検索などを利用した際にデータを消費しないため、大容量でなくともさまざまなコンテンツを楽しめます。
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5G回線が使えなくなる可能性がある
5G回線は徐々に普及していますが、全エリアをカバーしているわけではありません。ソフトバンクとauでカバー範囲が異なるため、乗り換えたことで使えなくなる可能性も考えられるでしょう。
今後5Gエリアは拡大されていくことが想定されるため、将来的に見ると問題ないかもしれませんが、乗り換え後に5G回線を利用するためにも現状の把握をおすすめします。
PayPayポイントの付与がなくなる
ソフトバンクを利用することでPayPayポイントが貯められます。また、ソフトバンクではPayPay・Yahoo!とグループ企業であることから、他社ユーザーよりもポイントを貯めやすいです。
しかし、UQモバイルはPayPayポイントを獲得できる対象ではありません。そのため、PayPayポイントを活用したい人にとってはデメリットとなり得るでしょう。
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通信速度が安定しないケースも
格安SIMは、大手キャリアから回線を借りてコストを抑えることで月額料金を安く設定できています。実際にUQモバイルはauから回線を借りているため、通信速度が不安定となるケースは否めません。
そのため、ソフトバンクからUQモバイルへ乗り換えると、速度面でストレスを感じる可能性もゼロではないでしょう。しかし、ソフトバンクと比較したときに遅くなる場合があるというだけで、UQモバイルの通信速度は安定しています。
キャリアメールの継続利用は有料
ソフトバンクからUQモバイルに乗り換えた際、キャリアメールの継続利用には月額330円(税込)または年額3,300円(税込)のメールアドレス持ち運びサービスを利用しなければいけません。
キャリアメールを継続使用しない場合は問題ありませんが、出費となる点は把握しておきましょう。
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ソフトバンクからUQモバイルへ乗り換える後悔しないタイミングとは?
月末での乗り換え
ソフトバンクからUQモバイルに乗り換える際は、月末のタイミングがおすすめです。月の途中で解約をすると基本料金は満額請求されるため、無駄に支払うことになります。
つまり、月末に乗り換えした場合は利用した期間分の支払いをすれば問題ありません。また、UQモバイルにMNP転出した月の料金は、日割りで請求されることも要チェックです。
MNP予約番号発行後すぐの乗り換え
MNP予約番号の有効期限は15日間のため、発行後はすぐに乗り換えることをおすすめします。予約有効期限を経過すると失効してしまい、再度取得する必要があることは注意点です。
そのため、MNP予約番号の取得後は、なるべく早く乗り換え手続きを進めると良いでしょう。
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60歳を過ぎたタイミングでの乗り換え
UQモバイルでは60歳以上通話割を用意しています。60歳以上の人がUQモバイルに加入すると、通話オプション「通話放題」が永年1,100円(税込)割引される内容です。
また、キャリアメールオプション料220円(税込)も無料になるため、出費を軽減できます。そのため、電話を使うことが多い人は、60歳以上通話割でお得に利用できるでしょう。
まとめ
この記事では、ソフトバンクからUQモバイルに乗り換える際の手順や注意点を解説したうえで、乗り換えるメリット・デメリットなども紹介しました。
乗り換えの際は、まず端末がUQモバイルで利用できるか確認したうえで、SIMロック解除やMNP予約番号を取得するなどの手順を進めていく必要があります。
ただし、乗り換え時はSIMパッケージ料金が発生すること、割引特典が利用できないなどの注意点もあるので、よく確認しながらソフトバンクからの乗り換え手続きを進めていきましょう。
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