ソニーモバイルの2023年プレミアムフラッグシップモデル、Xperia 1 V。
国内では先日メーカー直販モデル/SIMフリーモデルも発売され、一気にユーザー数が増えたという印象ですが、相変わらず評判は上々といった印象です。
発売直後から発熱問題の報告が目立ったSD8Gen1搭載の前モデル、Xperia 1 IVからは一転し、1 Vは発熱が少ない、というのも高評価の理由の一つと思われます。
しかし、このXperia 1 V、Snapdragon 8 Gen 2搭載機としては比較的発熱が多く、それによる性能低下も顕著であることが判明した模様です。
以下はXperia 1 Vでゲームアプリ原神をプレイした際のFPSの変化を表したグラフ。
プレイを開始して数分後からサーマルスロットリングによるFPS低下が始まり、平均では44.8FPSとなっています。
そして以下は同じ条件での主要なSnapdragon 8 Gen2搭載機種との比較:
この中でXperia 1 V以外で国内展開されている機種はGalaxy S23 Ultraのみですが、同い機種と比較しすると、Xperia 1 VのサーマルスロットリングによるFPS低下はかなり顕著といった印象で、他のSD8Gen2対象機種と比べても平均FPSは「最低」。
また、端末のディスプレイ側の温度もGalaxy S23 Ultraよりも高めとなっています。
つまり、Xperia 1 Vは主要なSD8Gen2と比べて発熱による性能低下の度合いが最も大きい、ということに。
発熱から端末を守る、という観点からすれば、これは必ずしも悪いことではありませんが、同世代の同一チップ搭載他機種と比べてサーマルスロットリングのかかり方が他機種よりもきつめ、という点では前モデルから変わっていない、とも言えそうです。