本日、国内SIMフリー版(メーカー直販モデル)が発売されたソニーモバイルの新型フラッグシップモデル「Xperia 1 V」。
早速ネット上には入手報告が相次いでいますが、キャリア版の発売から待つこと約1ヵ月。
今回はSIMフリー版のリリースも例年よりかなり早めですが、それでも楽しみにしている方にとっては「長い1か月」だったのではないでしょうか。
さて、そんなXperia 1 Vですが、今回、海外ユーザーからの指摘により、そのGPU性能が「国内ライバル機種」のGalaxy S23 Ultraに大きく劣っていることが明らかになりました。
以下はXperia 1 VのGeekbench 6 ComputeのOpenCL/Vulkaのスコア:
そして以下はGalaxy S23 Ultraのもの:
OpenCLとVulkanはいずれもGPU性能の指標となるベンチマーク。
ここでは両方が混在して掲載しているので少し見づらいのですが、ざっと見ただけでも明らかにXperia 1 Vの方がGalaxy S23 Ultraよりもスコアが低くなっているのが分かります。
Xperia 1 VとGalaxy S23 Ultra、GPU性能に2割の差
試しに25回分のOpenCLのスコアだけを引き抜いて平均値をとってみると:
OpenCLのスコアは平均でXperia 1 Vの方が約2割も低くなっています。
これは誤差と呼ぶには明らかに大きすぎる差で、少なくともベンチマーク上では両機種の間にはGPU性能においてかなり大きな差があると言わざるえません。
確かにGalaxy S23シリーズに搭載のSnapdragon 8 Gen2はオーバークロック版ではありますが、Geekbench 6の通常のベンチマークスコアを比べる限り、Xperia 1Vを含む他のノーマル版SD8Gen2搭載機種とほとんど性能差はありませんません。
よって、なぜGPU性能だけこれほど大きな差が出るのか、という点は謎です。
一方、GPU性能はゲームプレイ時など、グラフィック負荷の高い動作をするときに重要となりますが、今のところ、Xperia 1 Vのグラフィック処理性能が劣っている、あるいはS23 Ultraが特に優秀といった報告は見かけません。
よって、実使用ではあまり違いがを感じない性能差なのかもしれませんが、その差の理由については少し気になるところです。