ゴリラ
5Gの普及が進み、最近では「5G SA」という言葉を目にすることも増えてきました。
いきなり「5G SA」と言われてもピンと来ないかと思うので、この記事で丁寧に解説し、ドコモ、au、ソフトバンク各社の取り組みをまとめます。
これまでよりもさらに高速で大容量の通信が期待されますが、2023年現在はまだエリアも対応端末も限定的なので、今後に期待したいサービスです。
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5GのNSA、SA(スタンドアローン)とは?
画像引用:ドコモ 5G SA
SAは「Stand alone(スタンドアローン)」の略で、いままでの5Gよりも一歩進んだシステムです。
5G回線が各社で提供され始めて数年が経ちましたが、それらは全て基本的にNSA(Non-standalone)でした。
NSAとは、ベースとなる基地局やコア装置(通信網を収容する設備)は4Gのものを利用する5G電波の提供方法です。
それに対しSAは、基地局もコア装置も全て5G専用のものを利用して、5G電波を提供する方法のことです。
これにより、今までのNSAによる5Gよりもさらに高速、かつ大容量の通信が可能になります。
5G SAの特徴
- 超高速
- 大容量
- 超低遅延
- 多数同時接続
これらは5Gの特徴と言われてきました。でも
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みたいな人がほとんどだと思います。
今後、5G SAが普及することで、4Gとの違いを体感できるようになる可能性が高まります。
例えばドコモは、5G SAの通信速度を以下のように発表しています。
- 受信時最大 4.9Gbps / 送信時最大1.1Gbps
- 受信実効速度 170Mbps〜484Mbps / 送信時実効速度 12Mbps〜37Mbps
「受信時最大」と「送信時最大」は理論上の数字ですが、「実効速度」はよりリアルな数字で信憑性があります。
これは光回線を有線接続したのと同じか、それよりも速いです。スマホでこれほどの速度が出ると、できることがかなり変わりそうです。
5G SAのデメリット
5G SAのデメリットは、まだまだ基地局が少なく、対応エリアが狭く、対応端末も少ない点です。
基地局とコア装置、両方を5G専用のものにするには大きな設置コストがかかり、まだまだ普及が進んでいません。
また5G SAの電波は障害物に弱いため、ひとつの設備あたりでカバーできる範囲が狭いです。
さらに5G SAを利用するには、5G SAに対応した端末を使う必要があります。
大手キャリアの5G SAのプラン・エリア・対応機種
5G SAは、2023年からドコモ、au、ソフトバンクの3社はサービスをスタートしています。
以下で3社のプラン、エリア、対応端末を解説します。
ドコモの5G SAプラン、エリア、対応端末
- 月額:550円 (終了日未定で無料キャンペーン中)
- エリア:NTT ドコモ 5G SA提供エリア
- 対応端末:一部のAndroidスマホ
月額550円のプランが用意されていますが、2023年7月現在は無料キャンペーン中です。
エリアに関しては、現状は「ドコモショップ店内」や「◯◯ビル1F ホール」のような、非常に狭いエリアに限定されています。
対応端末はAndroidスマホ一覧ページに「5G SA」と記載があるもののみです。
auの5G SAのプラン、エリア、対応端末
- プラン:通常の5Gプランで利用可能
- エリア:特別に公開していない
- 対応端末:au 5G SA 対応機種
auでは特に月額プランは用意されていませんが、設備が整い次第、同価格のプランが発表されると予想されます。
auのエリアに関して、公式サイトでは以下のような文言があるのみです。
5G SAは一部エリアで提供です。5G SAのサービスエリアは順次拡大予定です。
引用:au 5G SA
対応端末はこちらのページに記載されています。
一部のデータ通信端末も対応しており、パソコンなどでの早期の実用化が期待されます。
ソフトバンクの5G SAのプラン、エリア、対応端末
- 月額:無料(将来的に550円で提供予定)
- エリア:ソフトバンク 5G SA 対応エリア
- 対応端末:iPhone 14シリーズ、iPad Pro 11インチ(第4世代)・12.9インチ(第6世代)
ソフトバンクは国内キャリアで初めて、iPhoneでの5G SAに対応しています。
つまり、現状、ソフトバンクで上記の対象iPhone、iPadを使っているユーザーは、すでに利用できる状態です。
とはいえ、提供エリアはドコモと同じく「ソフトバンクショップ店内」や「◯◯駅 出口周辺」のように非常に限定的です。
楽天モバイルの5G SAのプラン、エリア、対応端末
2023年7月現在、楽天モバイルのネットワークでは、5G SAの機能そのものは備えているものの、サービスは提供されていません。
5G SAはどんなことに役に立つ?
ここでは5G SAがどのような分野で実用化され、いかに私たちの生活が変化すると言われているのか、チェックしていきます。
個人が5G SAによって便利になること
- 処理の大きなゲームのリアルタイム性が高まる
- 動画などの大きなファイルのアップロード、ダウンロードがスムーズになる
- VRやARなどのコンテンツ
正直「これ以上ネットワークが速くなっても、使い道なんてない!」と思うかもしれません。
とりあえずイメージしやすいのは、自宅の光回線の速度で、外出先でもスマホが繋がる、という感じです。映画のような大きなデータでも外出先で遅延なくストリーミングやダウンロードできるようになります。
また、VRやARのような、通信速度がハードルになっていた分野でも、続々と製品化が進むと予想されます。
未来はどうなるか分かりませんが、現在からは想像もできないようなネットの使い方ができそうで、楽しみですね!
企業・法人が5G SAを使う可能性がある分野
- 自動運転
- 遠隔手術
- 高画質映像の安定した送受信
自動運転や遠隔手術は、大量のデータを送受信することで成り立つので、5G SAの活用が期待されています。
高画質映像に関しては、KDDIのホームページで「フジテレビジョン」「ソニー」「サイバーエージェント」が、5G SA対応端末を利用して映像の放送、配信を行なっている事例が紹介されています。
まとめ:5G SAはまだまだこれからだけど期待!
これまで5G対応スマホを使っていて5G電波をつかんでも、高速通信を実感できないことがほとんどでした。
しかし5G SAが普及すれば、みんながこぞって5G SAを取り合うようになるかもしれません!
これから新しいスマホを購入する際は、「5G SAに対応しているか」もチェックしながら、選んでみるのも良いですね!
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