Xperia 1 VのSIMフリー版とキャリア版価格比較、本当に安いのはどっち?

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ソニーモバイルの最新Xperiaフラッグシップ、Xperia 1 V。

今回のSIMフリー版はすでに価格も発売日も発表済みで、今回、SIMフリー版の発売日はキャリア版発売から約1か月後とこれまでと比べるとかなり「SIMフリー版待ち日数」が短縮されています。

そのため、国内ではキャリア版よりもSIMフリー版の購入を検討しているというユーザーも相当数いるという印象です。

という訳で今回はこのSIMフリー版Xperia 1 Vのすでに価格の判明しているau版Xperia 1 Vで、シチュエーション別の価格比較をしてみます。

Xperia 1 V、SIMフリー版とキャリア版の価格比較

まず、国内向けのXperia 1 VではSIMフリー版のストレージは512GB、キャリア版は256GBという違いがあるので、価格を比較するにはこの違いを勘案する必要あり。

256GBのストレージ容量差の「価値」は人それぞれだとは思いますが、できる限り客観的な情報として、Xperiaとキャリア版256GBモデルと512GBモデルの両方を取り扱っている香港のソニー公式ストアでの価格を参考に。
両者の価格差は16,000円とします。

Xperia 1 V、機種単体購入の場合

SIMフリー版、au版のそれぞれの機種単体価格は以下の通り:

Xperia 1 V 512GB XQ-DQ44: 194,000円
Xperia 1 V 256GB SOG10: 210,240円

単純に価格差を計算すると、SIMフリー版Xperia 1 Vの方がau版よりも16,240円安いということになります。

さらに先に仮定した256GBモデルと512GBモデルの差額(1.6万円)を勘案すると、SIMフリー版は実質的にはau版よりも約3.2万円も安い、ということになります。

以前もお伝えしたように、SIMフリー版Xperia 1 Vは5Gのミリ波非対応、というマイナス点もないわけではありませんが、ミリ波が事実上まだまだ実用性に乏しい現状ではこの違いは基本的には無視して良いレベルではないかと思います。

よって、端末単体購入を考えているのであれば、au版を選ぶ理由はほぼ皆無といってよいと思います。

2年後の端末返却・買取前提の場合

このXperia 1 V、auの場合は2年後の端末返却を前提とした残額免除プログラム「スマホトクするプログラム」を利用することも可能。

また、SIMフリー版の場合もソニーが提供する「残価設定クレジット」で24か月後に端末を「残価」で買い取ってもらうプログラムがあり、実質的にはauの「スマホトクするプログラム」と同じです。

そしてこれら両方のプログラムを利用した際の実質価格(負担額)を比較すると:

SIMフリー版:

  • 194,000- 48000(25か月目の残価)=146,700円

au版:

au版の場合は7/31までの期間限定で「5G機種変更おトク割」の適用があり、機種変の場合は16,500円、MNPや新規などのその他の場合は22,000円の割引が受けられます

よって、au版の「スマホトクするプログラム」利用時+「5G機種変更おトク割」提供時の価格は:

  • 機種変の場合:210,240 – 16,500-83,280(2年後残価)=110,460円
  • MNPや新規の場合:210,240 – 22,000 – 83,280(2年後残価)=104,960円

これに「ストレージ差額」を足しても12~12.6万円なので、2年後の端末返却・買取が前提であれば一見au版の方が2万円ほどお得に見えます

しかーし!

ただ、ソニーが設定している2年後の買取額(つまり残債)、48,000円はかなり低い価格設定である可能性が高いです。

2年後のXperia 1 Vの中古価格を正確に知ることはできません。
ただ、過去モデルを参考に推定することは可能で、例えば2年前のXperia 1 IIIのSIMフリーモデルの発売時価格は15万9500円。

一方、大手買取業者での同モデルの中古品買取価格は65,000円程度:

じゃんばらより

つまり、発売から2年後でもXperiaフラッグシップのSIMフリー版は元値の4割程度で買い取ってもらうことができる、ということに。

そしてXperia 1 V SIMフリー版も同様に4割で買い取ってもらえると仮定すると:

194,000 x 0.4 =約7.9万円ということになり、これを2年後の価値(残価)と入れ替えると:

194,000 – 79,000(25か月目の残価)=115,000円!

つまり、SIMフリー版購入の場合、2年後にソニーではなく他の大手に買い取ってもらえば端末返却・買取前提でもau版よりもSIMフリー版の方が実質的に安い、ということになります。

そしてこの結論から分かることは、端末単体であれ、2年後の端末返却・買取前提であれ、512GBモデルにそれなりの価値を見出すのであればSIMフリー版の方が確実におトク、ということです。

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