ソニーモバイルの最新Xperiaフラッグシップ、Xperia 1 V。
国内外のレビュー評価が全体的に好意的という点、さらに昨日、国内でも展示イベントが開かれたことも相まって、発売に向けて徐々に注目度も高まっているという印象です。
一方、今回のXperia 1 Vでは発表、発売日発表のタイミングから今までのソニーにはない「変化」を感じ取る部分も。
というわけで今回は機種そのものではなく、その販売戦略から見えるソニーの潜在的な変化について考えてみたいと思います。
Xperia 1 Vで見えたソニーの2つの「初」
まず、ソニーがフラッグシップXperiaの国内SIMフリー版を投入したのは初代Xperia 1のProfessional Editionからですが、いずれの過去の世代でも、これらSIMフリー版モデルの発表はキャリア版モデルの数か月後でした。(Xperia 5シリーズも基本的には同様)
しかし今回のXperia 1 Vではキャリア版と同時にSIMフリー版を発表しており、これが一つ目の「初」。
そしてソニーは本日、このXperia 1 V SIMフリー版の発売日を7月14日と公式発表。
キャリア版の発売は6月中旬以降なので、発売日自体はSIMフリー版の方が遅くなりますが、ソニーがSIMフリー版Xperiaの発売日をキャリアに先駆けて発表し、さらに予約も開始したということになり、これが2つ目の「初」ということに。
また、この国内向けSIMフリー版Xperia 1 Vはメモリとストレージが16GB/512GBとキャリア版の12GB/256GBからアップグレードされているのにもかかわらず、少なくともau版より安い価格設定となっています。
これらのことから総合的にみると、今回のXperia 1 Vではソニーのキャリアへの忖度というのがほとんど感じられない製品展開とも言え、キャリアを主要販路とする戦略に見切りをつけ始めている兆候なのかもしれません。
これは個人的にはユーザーにとっては非常に良い事だと思うので、この調子で「SIMフリー版先行リリース」くらにまで変わって言ってほしいところです。