AndroidスマートフォンとiPhoneの間でSMS(ショートメール)のやり取りができない、という不具合が広範囲で発生している模様です。
9TO5Macが伝えたもので、現在、iPhoneユーザーとAndroidユーザーの間のテキストメッセージに影響を与える奇妙なバグが出現。Redditなどに寄せられた多くの報告によると、AndroidユーザーからiPhoneユーザーに送られたメッセージに、誤って電話番号に余分な桁を追加してしまうことが原因とのことです。
この問題は、AndroidユーザーからiPhoneユーザーにテキストメッセージが配信される際に、iPhoneが電話番号の先頭に「+」記号を挿入していることが原因とも。
このため、メッセージアプリや通信事業者は、メッセージの送信元が国際電話番号であると判断し、最初の桁を国際コードとして使用してしまいます。
メッセージアプリでは、Androidユーザーからの着信メッセージが、独自のメッセージスレッドに分割され、iPhoneユーザーがそのスレッド内で返信しようとすると、メッセージの送信に失敗。
元のスレッドで通常通り返信することはできますが、相手が返信すると、新しいメッセージが間違った国際電話番号で同じスレッドに入れられてしまう模様です。
要は、Android、iPhoneのどちらからもメッセージの送受信はできるものの、Androidからの送信ごとにiPhone側がその送信者を認識できず「不明な番号」からのメッセージとして認識されてしまう、ということ。
なお、今のところこの問題が、メッセージの送受信のどこで発生しているかは不明ですが、キャリア側のネットワークの問題である可能性が高く、報告はAT&Tのユーザーからのものが多いとも。
また、少なくともOSバージョンやファームウェア、機種依存の不具合ではないことは確実なようです。
顧客に影響を与えるという報告を多数見かけました。他の通信事業者にも影響する問題なのかどうかは不明です。
ちなみに国内では今のところこの不具合の報告は見当たらないので、ひょっとすると海外の一部、もしくは米国でのみの問題である可能性が高そうです。
日本では個人間のやり取りの大半はLINEなどのアプリなので、仮に同じ障害がでても被害はそれほど大きくないと思われますが、米国ではこのSMS(テキストメッセージ)が主流。