楽天モバイルの「最強プラン」で変わったこと。本当に最強になるの?

Rakuten最強プラン

2023年5月12日に楽天モバイルから新プラン「Rakuten最強プラン」の発表があり、スマホ回線業界に大きな衝撃が走りました。

この新プランの適用は6月1日からとなりますが、既存ユーザーも特にプラン変更などの手続きは不要で6月1日から自動的に最強プランへ移行となります。

ネトセツ

この楽天モバイルの最強プランはヘビーに通信を使う人には非常におすすめできますが、auのローミングエリアの一部地域やカバーを終了するエリアなどの注意点もあるのでプラン概要からこの記事にて注意点なども含めまとめました。

楽天モバイルの最強プランは今までと何が違う?

現行の楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」プランは楽天エリアが無制限、そして楽天エリアが繋がらないパートナーエリアが月5GBまでの3GB〜無制限で料金が変わる従量制プランです。

  • 地下に行くと電波が届かない
  • 実家に帰省したら全然エリア外で結局auの5GBしか使えなかった
  • 楽天エリアが微妙でいつも5GBしか使っていない
  • トンネル、繁華街、建物内でいつも遅くなる

今までの楽天モバイルを使っていた方にはこういった不満が常にあったはずです。

それはやはり大手のドコモ、au、ソフトバンクと比較して楽天モバイルはまだ屋内や繁華街、高層ビルなどで繋がりやすいプラチナバンド保有しておらず、いくら無制限でもそれを有効活用できないというシーンは多々ありました。

最強プランでauのパートナー回線が無制限化

そこで今回のRakuten最強プランの最大の肝となるのが、楽天エリアが繋がらない場合の月5GBしか使えなかったパートナー回線(プラチナバンド含む)の制限の開放です。

「Rakuten最強プラン」はパートナーエリアの5GB/月の制限が撤廃され、今まで楽天エリアが繋がらなかった地域の方でも無制限で使えるようになりました。

ネトセツ

楽天の最大の弱点であったプラチナバンド含む、提供エリア問題を克服することで本当の最強に生まれ変わったプランを実現できたという事になります。

Rakuten UN-LIMIT Ⅶ
(2023年5月まで)
Rakuten最強プラン
(2023年6月から)
楽天エリア無制限
パートナーエリア
(auローミングエリア)
5GB/月まで
(超過後は1Mbps)
無制限
月額料金〜3GBまで:1,078円
〜20GBまで:2,178円
無制限〜:3,278円
人口カバー率98%99.9%
国内通話Rakuten Linkアプリで無料
※アプリ未使用で22円/30秒
海外通信高速データ通信2GB/月
楽天市場のポイントUP最大+3倍

Rakuten最強プランがスタートすることによって、auのローミングエリア(パートナーエリア)はプラチナバンドも無制限で使える最強仕様となります。

もちろん今までのポイントUPや海外通信、Rakuten Linkアプリによる24時間通話し放題などの条件は劣化することもなく、純粋にエリアが強化された形となります。

auのローミングエリアの情報は以下

そしてパートナーエリアのデータ制限が開放されてもなお料金は変わらず据え置きで提供できるというのも凄まじいですね。

ネトセツ

楽天モバイルを利用していた方で、楽天電波の届かない地方に住んでいる方、繁華街や建物内や地下鉄などの電波に悩まされてきた方は楽天エリアが駄目でもau回線が届く範囲ならデータ量制限を気にせず安心して使えることになります。

→楽天モバイル公式サイトをチェック

最強プランのスタートは6月1日から

この最強プランのスタートは2023年の6月1日からのスタートとなり、6月1日以降に楽天モバイルを申し込みする方はすべてこのプランのみの提供となります。

既存の楽天モバイルユーザーは最強プラン変更への必要なし

また現在楽天モバイルを利用している方でも6月1日からはこの最強プランが自動的に適用されるので、特にプランの変更などの手続きは一切不要です。

もしも今後無制限化となるパートナー回線のデータ高速モードをオフにしていた方はオンに変更をしてどれくらいの通信品質で使えるか今のうちにチェックしておいても良いかもしれません。

他社からのMNP乗り換えもスムーズに変更予定

また他社から楽天モバイルの最強プランに乗り換えたい場合は、今まで乗り換え前の携帯電話会社にてMNP予約番号の取得が必要でした。

ただしMNPのワンストップサービスが今年の夏に開始予定となっており、わざわざこのMNP予約番号を取得する必要がなくそのまま乗り換えたい携帯会社に申し込みすることでそのまま乗り換えができるようになります。

ネトセツ

今回のRakuten最強プランによってMNPにて乗り換えたい人は続出するかと思いますので、急いでいない方は面倒な手続きがなくなるMNPのワンストップ化が始動してからでも良いでしょう。

MNPのワンストップ化について

携帯電話各社間の乗り換えによるMNP予約番号の発行→乗り換え先にて申し込みの手順を省き、他社契約中でも乗り換え先の通信会社で申し込みするだけで電話番号等も引き継いですぐに利用開始できる手続きのこと。

参考:MNPワンストップ化の検討状況について(総務省)

最強プランになることのメリット

今まで楽天モバイルを使っていてエリアに不満なく高速なインターネット通信をたくさん使えていた人にはあまり大きなメリットは無いでしょう。

逆に長距離の移動などでトンネル、地下、建物内、など少しでも楽天モバイルで繋がらないと感じていた方には今回のエリア拡充&制限撤廃は最強プランになることで大きなメリットがあります。

最強プランならテザリングも無制限

楽天モバイルは元々auやソフトバンクのようにテザリング時には30GBまでと言ったスマホでの通信以外の制限は設けておらず、Rakuten最強プランに切り替わっても変わらず無制限で利用することはできるでしょう。

もちろんそれはauのローミングエリア(パートナー回線)であっても同じ条件です。もしもこれがローミングエリア+テザリング時のみ月○○GBまでと言った制限がかかるようなことがあれば最強プランと名乗れないはずです。

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また今回auのローミングエリアは当然プラチナバンドも無制限で利用できる事になるので、楽天エリアが駄目でもパートナーエリアとなるau回線が届く範囲であれば通信がし放題が可能となるのはRakuten最強プランによる最大のメリットの一つです。

→楽天モバイル公式サイトをチェック

最強プランになってデメリットはあるのか?

楽天モバイルが4つめの大手キャリアとしてスタートしてから散々言われ続きけてきたエリア問題。それはやはりプラチナバンドを取得していないという最大のデメリットです。

このプラチナバンドは今後楽天が獲得するという報道が多く行われてきましたが、今回の発表は楽天モバイルがプラチナバンドを取得できたわけではなく、auとのローミングでの協定でauのプラチナバンドを無制限で使えるようになるという話でした。

ということで6月1日からスタートするRakuten最強プランでは最大のデメリットとされてきたこのプラチナバンドが無いという弱点を克服できることになります。

ネトセツ

ただ実際には2023年6月1日のスタートで、auのパートナーエリア回線がどれほど実用的に使い放題で利用できるかは個々のユーザーが実際に体感した声を拾って行かなければ分からないでしょう。

また細かな文字で書かれていますが「※2 公平なサービス提供のため、速度制限の場合あり。環境により速度低下する場合あり」と公式サイトにも表記がされているため、大容量なファイルをダウンロードを毎日行うなどと行った過度な利用では制限の対象となる恐れがあるので、その点だけは留意しておきましょう。

最強プランは海外のデータ量は2GBでそのまま

今回の楽天モバイル最強プランはあくまでも国内での通信、そしてエリアが最強になったということなので、もしかしたら海外も使い放題?とちょっぴりとした期待を抱いた方もいるかも知れません。

ただし海外利用においては従来と変わらず、毎月2GBまでが無料、そしてRakuten Linkアプリ同士であれば海外と国内ので通話は電話し放題となっています。

海外での利用で月2GBのデータ通信を使い切った後は128Kbpsの速度となります。

最強プラン(ローミング時)の速度はどれくらいなのか?

楽天モバイル利用者でauのパートナーエリアばかりに繋がる地域の方はこのRakuten最強プランでどれほどのパフォーマンスと快適度で無制限に使えるかを気にしている方もいるのではないでしょうか。

これは6月1日の本サービススタート後に分かることなので後ほど検証してみますが、流石に本家の楽天エリアよりは速度は遅めには違いないと思います。

ただし一つだけ分かることはau本家の高速通信と比べると若干速度は抑えられた通信になるのではないかと考えられます。

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auの無制限プラン「使い放題MAX」は月額料金が7,238円ですから、この料金差で楽天モバイルに同じ品質の通信回線を使わせることは流石に無いでしょう。

楽天最強プランのデータ専用SIMも開始予定

楽天モバイルは電話番号を含む「音声通話SIM」のワンプランのみの提供ですが、今後データ専用SIMも開始することが予定されています。

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電話番号が必要でないユーザー、デュアルSIMのサブ回線としてデータ通信だけが必要な方やiPadなどのタブレットで利用したい場合はこのデータ専用SIMで十分だと思われますが、果たしてこのデータ専用SIMでは多少料金が下がるのかも気になるポイントですね。

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