「Redmi 12C」スペックレビュー。円安と戦う1万円台「超エントリーモデル」の評判

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Redmi 12Cってどう?安いみたいだけど!

2023年3月16日、XiaomiからRedmi 12Cが発売されました。

充電が「Micro USB」など大胆なコストカットがあり、良くも悪くも話題のモデルです。

OPPO A77と並び「地雷では?」という声がある一方で、1万円台の強烈な安さで検討中の人は多いみたいです。

本記事では、

  • Redmi 12Cに厳しめな評判が集まる理由
  • Redmi 12Cの良いところ
  • 「OPPO A77」「Redmi Note 11」との比較

といった内容をお伝えします。

正直な結論

先に正直な結論を伝えると、Redmi 12Cは、1万円台の最安クラスのモデルです。

 

スペックは最低限を下回るレベル。円安の影響もあってか、2万円以下でスマホを作ると、このスペックは避けられないのかも。買うならセール特価を狙うのが吉。

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Redmi 12Cの評判が厳しい理由

Redmi 12Cが「地雷かも?」「これはやばそう」的な評判になっている理由は、このあたりだと思われます。

  • SoCのスペックが低い
  • 充電端子がMicro USB
  • 充電速度が10Wで遅い
  • ディスプレイはHD+の液晶
  • おサイフケータイに非対応

厳しめのポイントを見ていくことで、この機種の特徴が浮き彫りになってきます。

SoCのスペックが低い

スマホの頭脳となるSoCは「Helio G85」です。AnTuTU 9のベンチマークスコアは21~22万点ほど。

SNSやブラウジングはモッサリで、ゲームや重ためのアプリを使うと、ストレスがたまりそうです。

ちなみに先代?のRedmi Note 11は、Snapdragon 680搭載で、AnTuTuスコアは24~25万点ほど。

わずかにスペックダウンしています。

充電端子がMicro USB

充電端子はなんとMicro USBです。2023年の最新スマホとしては、まさかの仕様。

Micro USBのケーブル・充電器は付属するのですが、手持ちの機器の充電をUSB Type-Cに統一したい人は要注意です。

充電速度が10Wで遅い

付属の充電器の出力は10Wと控えめ。Redmi 12C本体も10Wの充電までにしか対応しておらず、急速充電はできません。

バッテリーが5,000mAhと大容量なので、満充電には2時間半ぐらいかかるようです。

Redmi Note 11が付属の充電器で33W急速充電ができ、1時間でフル充電だったことを考えると、ここもスペックダウン。

ディスプレイはHD+の液晶

ディスプレイもスペック抑えて、コストカットしています。

  • 表示:液晶
  • サイズ:6.71インチ
  • 解像度:HD+(1,650×720)
  • 輝度:500 nit
  • リフレッシュレート:60Hz

画面サイズは6.7インチと最大クラスで、iPhoneのPro Maxのサイズ感です。

ただし解像度が低いので、動画観賞用のサブスマホにするにも、鮮やかな映像を求めすぎない方が良さそうですね。

おサイフケータイ・5Gに非対応

おサイフケータイ、5Gの通信には非対応、防水性能はIPX2の防滴レベルどまりです。

エントリーのRedmiシリーズだと、機能はいつもこれぐらいではあります。

これらの機能が欲しい人は、予算を足してランクを上げなければいけません。

Redmi 12Cの良いところはココ!

Redmi 12Cの良いところもチェックしておきましょう。

  • 仮想メモリで増設が可能
  • SIMカード2枚+microSDカードに対応
  • デザインは賛否あり。好きな人も多い
  • カメラは5,000万画素に対応

仮想メモリで増設が可能

ストレージをメモリに割り当てる「仮想メモリ」の機能があり、多少の性能アップが期待できます。

  • 3GB+64GB版:3GB⇒5GB
  • 4GB+128GB版:4GB⇒7GB

SIMカード2枚+microSDのトリプルスロット

SIMカード2枚とmicroSDカードを装着できます。

SIMカードとmicroSDカードはどちらかしかセットできない「排他利用」ではなく、それぞれ専用のスロットがあります。

SIMカードを2枚セットすれば、2つの携帯電話会社の回線を持ち歩くことが可能。サブ回線を活用するのに便利です。

microSDカードは最大1TBまで対応しています。

デザインは賛否あり。好きな人も多い

賛否ありつつも、好きな人にはハマるデザインです。他のスマホと被らない、無二な存在感がありますね。

カラーはグラファイトグレー、ミントグリーン、ラベンダーパープルの3色です。

カメラは5,000万画素に対応。多少の期待感

カメラは、5,000万画素のメインレンズ+ポートレート用補助レンズという構成で、実質シングルカメラです。

標準の撮影モードは、「ピクセルビニング」を採用していて、画素数は1,200万画素となります。複数の画素を1つの画素に合成して、感度を向上させる技術です。

もちろん5,000万画素での高画素の撮影モードもあります。

SoCやディスプレイでギリギリのコストカットをしている印象ですが、カメラはエントリーモデルとしてみれば、多少の期待が持てそうです。

Redmi 12Cの価格は1万円台から

Redmi 12Cの価格は以下のとおりです。Xiaomi公式のほか、MVNO各社で販売されています。

  • OCNモバイルONE17,897円(3GB+64GB)
  • IIJmio17,820円(3GB+64GB)
  • mineo18,480円(3GB+64GB)
  • Xiaomi公式:23,800円(4GB+128GB)

執筆時点では、OCNモバイルONEで新規・乗り換えで一括880円、IIJmioが乗り換えで一括980円でした。

しばらくは客寄せパンダ的なセールの常連端末になりそうです。買うならセール価格を狙いましょう。

「Redmi 12C」と「OPPO A77」を比較

スクロールできます→

Redmi 12COPPO A77
サイズ縦:約168.76mm
幅:約76.41mm
厚み:約8.77mm
縦:約163.7mm
幅:約75.0mm
厚み:約8.0mm
質量約192 g約187g
バッテリー5,000mAh5,000mAh
CPUMediaTek
Helio G85
MediaTek
Helio G35
RAM/ストレージ3GB/64GB4GB/128GB
外部ストレージmicroSD
(最大1TB)
microSD
(最大1TB)
ディスプレイ約6.71インチ
液晶
1,650 × 720
HD+
約6.5インチ
LCD(液晶)
1,612 × 720
HD+
リフレッシュレート最大60Hz最大60Hz
輝度最大500ニト最大600ニト
背面カメラ・標準:約5,000万画素
・補助レンズ
・標準:約5,000万画素
・深度:約200万画素
インカメラ約500万画素800万画素
生体認証指紋認証/顔認証指紋認証/顔認証
防水/防塵IP53IP54
おサイフケータイ
充電端子Micro USBUSB Type-C
イヤホンジャック
スピーカーモノラルステレオ
SIMnanoSIM / nanoSIMnanoSIM / nanoSIM

OPPOでも2022年10月にOPPO A77という限界スペックのスマホが発売されました。

OPPO A77はOCNモバイルONEで17,897円、IIJmioで22,400円などで販売中です。こちらもセールで特価になることが多いです。

今、最安でスマホを買おうとすると、この2択になるケースも多いはず。

2機種の違いは以下の点に尽きます。

  • OPPO A77はSoCが絶望的
  • Redmi 12CはMicro USB

OPPO A77は「MediaTek Helio G35」を搭載し、AnTuTuベンチマークは11~12万点ほど(Redmi 12Cの半分ぐらい)。

一方で、Redmi 12Cは時代を逆行する「Micro USB」です。

それぞれ大きな弱点を抱えています。どこを妥協するかが、選択のポイントです。

とはいえ「この2機種から選べない」という状況ならRedmi 12Cを選ぶ人が多いはずですし、個人的にもRedmi 12Cを推します。

「Redmi 12C」と「Redmi Note 11」を比較

スクロールできます→

Redmi 12CRedmi Note 11
サイズ縦:約168.76mm
幅:約76.41mm
厚み:約8.77mm
縦:約159.87mm
幅:約73.87mm
厚み:約8.09mm
質量約192 g約179g
バッテリー5,000mAh5,000mAh
CPUMediaTek
Helio G85
Snapdragon 680
RAM/ストレージ3GB/64GB4GB/64GB
外部ストレージmicroSD
(最大1TB)
microSD
(最大512GB)
ディスプレイ約6.71インチ
液晶
1,650 × 720
HD+
約6.43インチ
AMOLED(有機EL)
2,400 x 1,080
フルHD+
リフレッシュレート最大60Hz最大90Hz
輝度最大500ニト最大1,000ニト
背面カメラ・標準:約5,000万画素
・補助レンズ
・標準:約5,000万画素
・超広角:約800万画素
・マクロ:約200万画素
・深度:約200万画素
インカメラ約500万画素1,300万画素
生体認証指紋認証/顔認証指紋認証/顔認証
防水/防塵IP53IP52
おサイフケータイ
充電端子Micro USBUSB Type-C
イヤホンジャック
スピーカーモノラルステレオ
SIMnanoSIM / nanoSIMnanoSIM / nanoSIM

2022年3月発売のRedmi Note 11も、OCNモバイルONEIIJmioで2万円前後で購入できます。

ちなみにRedmi Note 11は一応の先代モデルという位置づけ。

違いをまとめると以下。Redmi Note 11の方が全体的にスペックが上です。

  • Snapdragon 680搭載でわずかに処理性能が上
  • 最大90Hz対応、フルHD+対応の有機ELディスプレイ
  • 超広角カメラ、マクロカメラが使える
  • 充電端子はUSB Type-C

迷ったら、Redmi Note 11の方が正直おすすめです。

まとめ

Redmi 12Cは、1万円台の最安クラスで買えるスマホです。

円安、コスト高の影響からか、今まででは考えられないぐらいのスペックに抑えられています。

ただし、今この価格帯で最新のエントリースマホを買おうと思うと、他メーカーも含めて、こんなスペックになってしまうと思います。

Redmi 12Cは、セール特価で買えるのであれば、購入はアリだと思います。

逆にセール特価でないなら、Redmi Note 11など先代機種も含めて検討したいところですね。

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