ADSLはいつ終了？代替案とおすすめ光回線＆ホームルーターを解説

NTT東日本・NTT西日本が提供している電話回線やADSL専用回線を使ってインターネット接続をする、「フレッツ・ADSL」。フレッツ光が提供されているエリアでは、順次サービスを終了することになっています。

また、終了になるのはNTTのフレッツ・ADSLだけではありません。ADSL最大手のソフトバンクも「Yahoo! BB ADSL」をはじめとするサービスを2020年3月から順次終了しています。

そこで今回は、ADSLのサービスはいつ終了するのか、ADSLが終了したらどうなるのか、またADSLの代替案はどんなものがあるのかを解説します。

フレッツ・ADSLは2023年にサービス終了

NTT東日本・NTT西日本が提供するフレッツ・ADSLは、2022年1月31日以前にフレッツ光が提供となっていたエリアにおいて、2023年1月31日にサービス終了となります。

現在フレッツ・ADSLの新規申し込み受付は終了していますが、2021年4月1日以降にフレッツ光を提供するエリアでは2023年1月31日までは新規申し込みが可能です。

また、ADSL最大手のソフトバンクが提供するADSLサービスも、2020年3月から順次終了しており、2024年3月末には完全終了の予定となっています。

フレッツ・ADSLが終了する理由は？

フレッツ・ADSLが終了する主な理由は、近年におけるインターネットを利用したサービスの多様化やデータ通信量の大容量化に伴い、ADSLよりも光回線などによるインターネット接続サービスが主流になってきていることがあげられます。

それに加えて関連物品の製造終了や保守物品の減少もあり、ADSLサービスの安定的な提供が難しくなったため、光回線が提供されているエリアでのADSL終了が進んでいます。

フレッツ・ADSLが終了したらどうなる？

フレッツ・ADSLが終了するとインターネットはもちろん、IP電話サービス、固定IPサービスも利用できなくなります。

何年も前にインターネット契約をしていて、自宅で利用しているのがADSLかどうかわからないという方は、今すぐ契約内容を確認してみることをおすすめします。

ADSLの代替案は3つ

ADSLサービスが終了してしまったら、そのままの状態では自宅でインターネットの利用ができなくなります。ADSLの代替案としては、主に以下の3つがあります。

それぞれご紹介しますので、自宅に合う方法を検討してみましょう。

光回線

光回線とは、光ファイバーを用いてデータ送信をする通信回線のことで、電磁波の影響を受けにくいため安定した高速通信ができるのが大きな特徴です。

ADSLより月額料金が1,000円ほど高くなってしまうことや、開通工事の費用や時間がかかってしまうのがデメリットですが、スマホとセットで利用金額が割引になることや高額キャッシュバックなどの特典が豊富なのは魅力のポイントです。

ホームルーター

回線が通っていないエリアでは光回線が利用できないため、ホームルーターの利用がおすすめです。ホームルーターとは、据置タイプのWi-Fiルーターを利用したインターネットサービスのこと。

ただし、有線通信の光回線と比べると回線速度は劣り、電波環境や時間帯によっては速度が大幅に低下することも多いため、快適にインターネットを楽しみたいという方には物足りないでしょう。

ホームルーターは、光回線が通っていない地域に住んでいる方や最低限のインターネット環境があれば良いという方におすすめです。

スマホキャリアによっては利用割引があり、キャッシュバック特典も豊富なのも魅力。

ポケット型Wi-Fi＆WiMAX（ワイマックス）

ポケット型Wi-Fiとは、キャリア回線やクラウドSIMを使用したWi-Fi端末のこと。また、WiMAX（ワイマックス）とは、KDDIが運用するWiMAX回線を利用したインターネットサービスのことを指します。

ただし、光回線で使える光電話のような固定電話サービスがないこと、ADSLよりは回線速度が速いものの光回線よりは劣ること、通信制限があることなどのデメリットもあります。

ADSLからの乗り換えにおすすめな光回線3選

ADSLからの乗り換えにおすすめなのは、安定した高速回線が利用できる光回線です。通信制限や速度でイライラしたくないという方や、家族数人でインターネットを利用する場合は、光回線への乗り換えを検討してみましょう。

ただし、光回線が通っていないエリアでは利用ができないため、事前に自宅が対象エリアかどうかを確認する必要があります。

光回線を選ぶ際に重要なポイントは以下の3つです。

ここからはおすすめの光回線をご紹介しますので、上記のチェックポイントとあわせて確認してみてください。

auひかり

KDDIが提供するauひかりは、回線速度の速さが自慢の光回線サービスです。次世代規格IPv6に対応しているので、混雑を回避しながら快適なインターネットを楽しめます。

プロバイダはau one netの他に6社から選べます。月額料金にはプロバイダ利用料が含まれているので、リーズナブルでわかりやすいのもポイント。

また、auスマホやUQ mobileとのセットでスマホ代が割引になるのも大きな魅力です。家族全員分のスマホ代が割引になるので、auスマホを持っている家族の人数が多いほどお得になります。

出典：auひかり

eo光

関西エリアや福井県に住んでいる方におすすめの光回線がeo光です。

光回線とプロバイダが一体型で同じ会社が提供しているため、支払い料金がわかりやすく、サポートや障害発生時の対応も安心。

今ならキャンペーン価格でリーズナブルに光回線を始められるのが大きな魅力です。

新規加入で商品券または電子マネーギフト10,000円分プレゼント、もしくはeoメッシュWi-Fiレンタル料金が最大2年間無料になる特典を選べるのもポイントです。

出典：eo光

ドコモ光

ドコモ光は、NTTドコモが提供するプロバイダと一体型の光コラボレーションタイプの光回線です。

「ドコモ光1ギガ」または「ドコモ光10ギガ」の新規申込みで工事費用が無料になったり、dポイント10,000ポイントのプレゼントなどの特典が充実しているのも魅力。

ドコモスマホユーザーなら、家族全員のスマホ代が永年最大1,100円割引となります。

出典：ドコモ光

ADSLからの乗り換えにおすすめなホームルーター3選

光回線が通っていないエリアに住んでいる方は引き続きADSLの利用が可能ですが、この機会にインターネットサービスを乗り換えたいという場合にはホームルーターをおすすめします。

ホームルーターを選ぶときのチェックポイントは以下の通りです。

おすすめのホームルーターをご紹介しますので、それぞれのチェックポイントとあわせて確認してみてください。

 WiMAX+5G

 WiMAXはポケット型Wi-Fiの一つですが、プランを選ぶことでホームルーターとしても利用できます。

端末料金がリーズナブルで、速度や月額料金などのトータルバランスが良いため、2020年度には3,500万契約を突破しました。※

多数同時接続でも速度が落ちにくいので、家族みんなで利用できるのもポイント。オンライン申し込みなら最短で2〜3日、店頭お渡しなら即日開通の手軽さも人気の理由です。

また、利用しているスマホがauなら最大1,100円、UQ mobileなら最大858円が毎月割引になるのも大きなメリット。

最高通信速度	下り最大速度2.7Gbps 上り最大速度183Mbps
月額料金（税込）	4,950円／月
端末料金（税込）	Speed Wi-Fi HOME 5G L11：5,940円 Speed Wi-Fi HOME 5G L12：11,088円 Galaxy 5G Mobile Wi-Fi：5,940円 Speed Wi-Fi 5G X11：11,088円 ※オンラインショップ限定キャッシュバック特典あり
契約期間	2年自動更新あり／2年自動更新なし／期間条件なし
解約金（税込）	1,100円

出典：UQ WiMAX
※：UQ WiMAX公式ページ

ドコモhome5G

5Gの高速通信に対応していて最大速度4.2Gbpsは、ホームルーターの中でもトップクラスの通信速度を誇ります。

また、ドコモのスマホをギガプランで利用している場合は、家族全員のスマホ料金が永年最大1,100円の割引になるのも魅力。離れて暮らしている家族も対象で最大20回線が割引対象なので、ドコモユーザーが多い家族はかなりお得になります。

出典：docomo home 5G

ソフトバンクエアー5G

ソフトバンクスマホユーザーにおすすめなのが、ソフトバンクエアー5Gです。

契約期間や解約金の縛りがないため、気軽に申し込みができるのもメリット。

端末代金は他社と比べると高いものの、最大36ヶ月間の月々割で実質0円になるので、初期費用を抑えることが可能です。36ヶ月間の利用をするかどうかわからないという場合は、月額539円で機器のレンタルができます。

おうち割光セット適用でソフトバンクスマホを使用している場合は、最大10回線までのスマホ代が永年毎月1,100円割引となるのもポイント。

出典：SoftBank

まとめ

光回線がインターネットの主流となった昨今、フレッツ・ADSLやYahoo! BB ADSLなどのADSLは順次サービスを終了しています。

ADSLサービスが終了するとインターネットやIP電話サービスなどが利用できなくなってしまうため、自宅で利用しているインターネットがADSLかどうか、そして自宅エリアではいつまで利用できるのかをあらかじめきちんと確認しておく必要があります。

ADSLの代替案としては、快適な高速通信が可能な光回線や手軽に使えるホームルーターがおすすめです。ADSLサービス終了間際には申し込みや工事が混み合う可能性が高いので、余裕を持って申し込み手続きをしましょう。