在宅で仕事に取り組むことが当たり前になりつつある現代において、自宅のネット環境を整備することは必要不可欠です。
また、動画視聴やオンラインゲームなど、さまざまなコンテンツを楽しむうえでも、快適に利用できるインターネットを契約することは重要と言えるでしょう。
そこで今回は、インターネット環境を整えるために必要な光回線の工事とは何をするか解説します。また、工事にかかる費用や時間なども紹介するため要チェックです。
光回線の工事とは?
戸建て
戸建てで光回線の工事をする場合、近くの電柱から光回線を引っ張ってきて建物内に取り込む方法が主流です。
建物内で引き込んだ光回線(光ファイバーケーブル)を部屋で利用できるように、壁に穴を空ける場合もあります。そして、室内に光コンセントを設置するという流れです。
なお、光コンセントは一度設置すると簡単に移動できないため、家具の置き場所や光回線の届く範囲などを事前にチェックしておきましょう。
光コンセントの設置後、「HGW(ホームゲートウェイ)」という光回線を利用できるようにするネットワーク機器を設置すれば、光回線の工事は完了です。
設備があるマンション
マンションで、既に光回線の設備がある場合は、「建物に光回線が導入されているパターン」と「各部屋に光回線が導入されているパターン」の2つがあります。
建物に光回線が導入されていれば、その業者へ連絡し工事の日程を調整し、配線工事をするという流れです。そして、光コンセントやHGWを設置して、工事は完了となります。
ただし、マンションの配線方式によっては速度が遅く感じる場合があるため、その際は個人で光回線を契約するなどの対応が必要です。自分のニーズに合ったインターネット回線を導入しましょう。
設備がないマンション
今までに、光回線を導入したことがないマンションであれば、まずは導入可能かどうかを管理会社や大家へ確認する必要があります。
工事自体は戸建てと同様で、外部の電柱から光ファイバーケーブルを建物内に導入するという流れです。ただし、戸建てと異なり、マンション全体の工事となるため、かなり大がかりになります。
そのため、どうしてもインターネットを利用したい場合は、個人でポケット型Wi-Fi・モバイルルーターやホームルーターを契約する方が無難と言えるでしょう。
料金徹底比較!光回線の工事費用
ここからは、各光回線の工事にかかる費用を一覧表にまとめて比較していきます。戸建てとマンション・アパートなどに分けて見ていくため、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、ドコモ光・auひかり・NURO光・OCN光の工事費用を見ていきます。
戸建て
まずは、戸建てで必要となる工事費用から見ていきましょう。
ドコモ光 | 19,800円(税込) |
---|---|
auひかり | 41,250円(税込) |
NURO光 | 44,000円(税込) |
OCN光 | 19,800円(税込) |
ドコモ光の場合、一括払いでの工事費は19,800円(税込)で、分割払いは12回~60回まで選べます。新規契約の場合、工事費が無料になるキャンペーンもあるためチェックしておきましょう。
auひかりの工事費は41,250円(税込)で、分割払いは23回・35回・60回から選択できます。auサービスとの同時契約で、工事費が無料になるキャンペーンもあります。
NURO光の工事費は44,000円(税込)となり、分割は24回・30回・36回から選択可能です。
また、契約プランによって割引が用意されており、長期契約になるほど割引額が大きくなります。
OCN光で、派遣工事あり・屋内配線を新設する場合は、一括払いで19,800円(税込)です。派遣工事あり・屋内配線を新設しない場合は8,360円(税込)になります。
マンション・アパート
続いて、マンション・アパートの工事費について見ていきましょう。
ドコモ光 | 16,500円(税込) |
---|---|
auひかり | 33,000円(税込) |
NURO光 | 44,000円(税込) |
OCN光 | 16,500円(税込) |
ドコモ光の工事費は16,500円(税込)で、分割払いだと12回~60回まで選べます。なお、新規契約で工事費が無料になるキャンペーンの対象です。
auひかりの工事費は33,000円(税込)で、23回・35回・60回の分割払いが可能です。auサービスと同時契約で、工事費が無料になるキャンペーンが提供されています。
OCN光は、派遣工事あり・屋内配線を新設する場合、一括払いで16,500円(税込)です。なお、派遣工事あり・屋内配線を新設しない場合は8,360円(税込)となります。
また、派遣工事なしの場合は一括払いで2,200円(税込)となり、それぞれ分割は20回払いを選択可能です。
光回線の工事にかかる時間
光回線の工事をできるだけ短期間で完了させ、一刻も早くより良いネット環境にしたいと考える人は少なくないでしょう。
ここからは、工事費と同様にドコモ光・auひかり・NURO光・OCN光の工事にかかる時間を比較していきます。
ドコモ光 | 約2週間 |
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auひかり |
|
NURO光 |
|
OCN光 | 約1週間 |
ドコモ光は、申込みから光回線を利用できるまで、2週間ほどかかります。建物の状態や繁忙期によって期間は前後するため、目安として考えておいてください。
auひかりは、申込みから光回線を利用できるまで、戸建てで約1ヶ月~2ヶ月、マンションは2週間ほどかかります。建物の状態や設備により期間が異なる場合もあるので注意しましょう。
また、NURO光は工事を2回行い、1回目は室内工事で光ファイバーケーブルの配線やHGWの設置をします。2回目は電柱などから家までの配線を行うため、工事には立会いが必要です。
OCN光は、申込みから光回線を利用できるまで1週間ほどかかります。今回挙げた4社のなかでは、一番早く開通すると考えられるため、参考にしてみてください。
光回線の工事費が無料になるパターン
キャッシュバック
本来であれば数万円かかる工事費を、現金で返すことによって実質無料にするキャッシュバックキャンペーンがあります。
キャッシュバックで、工事費が相殺されるため、「光回線を導入したいけれど工事費が高そう」という人でも安心です。
中には、工事費よりもキャッシュバック金額の方が高く、お得に契約できる光回線もあります。
ただし、キャッシュバックは後払いが基本となるため、工事費の準備は必要になるでしょう。
分割払いで実質無料
工事費を分割で支払う場合、月々数百円程度の支払いが上乗せされます。しかし、その分をプランから割引することによって実質工事費を無料にする場合もあります。
例えば、NURO光は基本工事費割賦と同等額を、月額基本料金から割引するという特典を実施しています。
ただし、分割払いで工事費を実質無料にする場合、早期解約時などに支払いが生じる可能性がないとは言い切れません。
工事費を無料にするために、契約期間の縛りを設定しているケースも多いため、事前に何ヶ月の契約となるかはチェックしておきましょう。
工事費が無料になる対象
光回線の中には、ドコモ光のように新規契約のみ工事費無料といったケースもあります。
光回線の工事費は、それなりの出費となるため、家計の節約のためにも入念なリサーチは必須と言えます。
光回線の工事で知っておきたいポイント
事前に提供エリアを確認する
光回線の申し込みを行う前に、光回線を利用したいエリアが希望のサービスプランのエリア内かどうかを確認しましょう。
光回線を利用したいエリアが提供エリアかどうかは、各光回線会社のサイトや電話にて確認しましょう。
光回線の工事ができない場合がある
光回線のインターネットを利用するエリアが、希望のサービスプランのエリア外に当たる場合は光回線が利用できません。
また、住宅の構造によっては光回線が通せないものもあります。例えば、住宅の周辺に電柱がない場合は光回線の工事ができません。
光回線の工事には原則立ち合いが必要
光回線の開通工事には、原則立ち合いが必要になります。宅内に工事業者が入るため、無人で行うことはできません。工事当日は予定を空けておきましょう。
また、工事が完了すると開通の確認などがあるため、工事日は終日予定を空けておくと安心です。
光回線の工事後に必要な作業
HGWに接続する
自宅で使用するパソコンや携帯電話などの通信機器をHGW(ホームゲートウェイ)に接続しましょう。Wi-Fi機能を活用して、家のWi-Fi通信環境を整えましょう。
また、固定電話に接続されている電話機コードは、HGWのTELポートに接続します。
パソコンの設定
HGWと自宅の通信機器を接続したら、接続したパソコンなど通信機器のインターネット接続設定をしましょう。
設定方法については、接続するパソコンなどの説明書を確認しましょう。
光回線の工事ができない原因と対策
戸建ての場合
戸建てだけに限りませんが、建物の場所が光回線エリア外の場合は工事ができません。
戸建ては、マンションと違い所有物となるため、自由はききやすいですが、近くに電柱が無い場合は光回線を引けません。また、最寄の電柱と自宅の間に他の家や河川、道路がある場合も許可が必要です。
そして、河川や道路に回線を通す場合は国の許可が必要となります。国からの許可が下りなければ、光回線の工事ができないことは注意したいポイントでしょう。
ただし、これらの許可取りは基本的に業者が行うため、契約者が直接依頼する必要はありません。
マンションの場合
マンションは、共同スペースであるため、戸建てよりも制限が多くなります。例えば、マンションにあらかじめ光回線が導入されている場合、自分の部屋だけに別の光回線を引くことは難しいです。
その他、マンションの集合ポートが不足しているなど、マンションにある設備の問題も考えられるでしょう。
主な対策
まず、光回線を契約して工事の手続きを行う前に、必ず工事可能か調べておきましょう。
どうしても工事ができない場合は仕方ありませんが、工事をした後で光回線が使えないとわかったとしても、キャンセルや工事前の状態に戻すことは簡単ではありません。
また、工事が難しい場合は、工事不要でインターネットを使える手段を選ぶこともおすすめです。
工事不要でインターネットを使えるものとしては、ポケット型WiFi・ホームルーターやホームルーターなどがあるため、工事が難しい場合は検討してみてください。
よくある質問
光コンセントは、壁と一体型になっているものと分離型があるため、ライフスタイルに合った方を選びましょう。
部屋に光回線があれば工事は不要で、個人で光回線を繋げばインターネットを利用できます。
まとめ
この記事では、光回線の工事とは何をするか解説し、かかる費用や時間なども紹介しました。
戸建ての場合は、基本的には近くの電柱から光回線を引っ張ってきて、建物内に取り込むという工事を実施します。
光回線の設備があるマンションの場合は、建物に光回線が導入されているパターンと各部屋に光回線が導入されているパターンがあり、既に導入されていれば工事不要です。