昨年末に国内でリリースされたシャオミのXiaomi 12T Pro。
Snapdragon 8+ Gen1搭載機としては「最安」のハイコスパ・ハイエンドモデルとしてそこそこの人気といった印象です。
そのXiaomi 12T Proですが、今回、クアルコムとの協力により位置情報機能が大幅にアップグレードされた、という興味深いニュースがでてきました。
クアルコムが公式サイト上で明らかにしたもので、Qualcomm Technologies社とXiaomi社は、Xiaomi 12 T Proでメーターレベルの位置情報測位を可能にすることに成功したとのこと。
これはQualcomm® Meter-Level Positioning for MobileとTrimble RTX®補正サービスを組み合わせることで可能になったもので、このメーターレベル測位では、スマートフォンの位置情報機能を大幅に向上させ、マッピング、ドライブ、および位置情報ベースのモバイルアプリケーションの使用時に優れたユーザー体験を提供できるようになったと伝えています。
例えば、以下のような用途で、より高い精度を実現するとのこと:
- ライドシェア・アプリアプリケーションで、ドライバーとライダーの両方のピックアップ場所を特定
- フィットネスアプリで、自転車やランニングなどの屋外アクティビティにおけるユーザーの動きを追跡
- 車載用リアルタイムナビアプリでは、車線レベルでの精度を高め、より詳細な地図とより正確な道案内を実現
機種や環境にもよりますが、現在のスマートフォンの位置情報の誤差は20 メートル前後と言われています。(Google Pixelのヘルプページ情報より)
一方、今回のこの「メーターレベル」の位置情報精度が何メートルなのか、という点については言及されていませんが、車線レベルでの位置情報を取得できるということはおそらく誤差は2~3メートル程度なのではないかと思われます。
なお、この精度が大幅にアップした位置情報機能がすでにXiaomi 12T Proに実装されているのか、今後のアップデートで実装されるのかは不明。
ただ、これまでXiaomi 12T Proの位置情報機能の精度が他機種と比べて特に優れている、という情報は見かけたことがないので、おそらく今後提供されるアップデートでの実装、という可能性が高そうです。