ゴリラ
ここ1、2年でスマホの価格は高騰しているにも関わらず、スペックはなんだか頭打ちな気がする……。
いっそうのこと、型落ちで渡り歩いていった方が良いんじゃない?と、Galaxy S20に目を付けた人に向けて、2023年の視点からGalaxy S20のスペックを再チェックします。
- 2年くらいの「つなぎ」として
- SDカードを使いたい
- コンパクトなハイエンドモデルが欲しい
といった人は選択肢に入れてもOKです。
それ以外の人は、使える期間が2年伸びるGalaxy S21も検討したいところ。
Galaxy S20のスペック・S23との比較
Galaxy S20をスペックシートで振り返っておきましょう。
いま買ったら「できないこと」の参考にしていただくために、2023年最新のGalaxy S23と比較しておきます。
スクロールできます→
Galaxy S20 | (参考)Galaxy S23 | |
---|---|---|
サイズ | ・横:約69mm ・縦:約152mm ・厚さ:約7.9mm | ・横:約71mm ・縦:約146mm ・厚さ:約7.6mm |
重さ | 約163g | 約168g |
SoC | Snapdragon 865 | Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM+ROM | 12GB+128GB | 8GB+256GB |
外部ストレージ | 対応(最大1TB) | ー |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 3,900mAh |
ディスプレイ - サイズ - 種類 - 解像度 | ・約6.24インチ ・有機EL (Dynamic AMOLED) ・Quad HD+ (3,200×1,440) | ・約6.1インチ ・有機EL (Dynamic AMOLED 2X) ・FHD+ (2,340×1,080) |
輝度 | ・1,342nits(ピーク) | ・1,750nits(ピーク) ・1,200nits(HDR・HBM) |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 48〜120Hz |
メインカメラ | ・超広角:1,200万画素 ・広角:1,200万画素 ・望遠:6,400万画素 | ・超広角:1,200万画素 ・広角:5,000万画素 ・望遠:1,000万画素 |
ズーム | ・最大30倍デジタル | ・3倍光学 ・最大30倍デジタル |
インカメラ | 約1,100万画素 | 約1,200万画素 |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
防水・防塵 | IPX5 / IPX8・IP6X | IPX5 / IPX8・IP6X |
SIM | シングル (nanoSIM) | デュアル (nanoSIM / eSIM) |
OS (発売時) | Android 10 | Android 13 |
その他 | ・おサイフケータイ ・顔認証 ・指紋認証 | ・おサイフケータイ ・顔認証 ・指紋認証 |
Galaxy S20はいつまで使えるのか
Galaxyは端末ごとに、一定期間のOSのアップグレードとセキュリティアップデートを保証しています。
▼OS4世代&5年間のセキュリティ保証▼
(対応予定OS / セキュリティ保証期限)
- Sシリーズ
- S22・S22 Ultra:Android 16 / 2027年2月
- S21 5G・S21+ 5G・S21 Ultra 5G:Android 15 / 2026年1月
- S21 5G Olympic Games Edition:Android 15 / 2026年6月
- Zシリーズ
- Z Fold4・Z Flip4:Android 16 / 2027年8月
- Z Fold3 5G・Z Flip3 5G:Android 15 / 2026年8月
- Aシリーズ
- A53 5G:Android 16 / 2027年4月
- Tab Sシリーズ
- Tab S8+:Android 16 / 2027年2月
- Tab S8 Ultra:Android 16 / 2027年2月
▼OS3世代&4年間のセキュリティ保証▼
(対応予定OS / セキュリティ保証期限)
- Sシリーズ
- S20 Ultra 5G・S20+ 5G(BTS Editionを含む)S20 5G:
Android 13 / 2024年3月 - S10+(Olympic Games Editionを含む)・S10:
Android 12 / 2023年4月
- S20 Ultra 5G・S20+ 5G(BTS Editionを含む)S20 5G:
- Noteシリーズ
- Note20 Ultra 5G:Android 13 / 2024年8月
- Note10+(Star Wars Editionを含む):Android 12 / 2023年8月
- Zシリーズ
- Z Fold2 5G(Thom Browne Editionを含む):Android 13 / 2024年9月
- Z Fold:Android 12 / 2023年9月
- Z Flip 5G:Android 13 / 2024年8月
- Z Flip(Thom Browne Editionを含む):Android 13 / 2024年2月
- Aシリーズ
- A52 5G:Android 14 / 2025年3月
- A51 5G:Android 13 / 2024年8月
Galaxy S20シリーズは、発売から3世代のOSアップデートと4年間のセキュリティアップデートが保証されています。
発売時のOSがAndroid 10だったS20はAndroid 13へのアップデートを保証(2023年2月にドコモ、3月にauで実施済み)。
セキュリティ保証は2024年の3月が一応の保証期間です(米国などの一次販売国の発売日が基準となります)。
保証期間が過ぎても、すぐに使えなくなるわけではありませんが、セキュリティ的には機種変更が推奨されます。
- 保証期間は変更される可能性があります
- キャリアモデルはキャリアを通してアップデートが行われるため、タイミングや時期が微妙に異なります
Galaxy S21にすれば「2年」伸びる
1世代新しいGalaxy S21からは「OS4世代&5年間のセキュリティ保証」に対応しています。
発売がS20よりも1年遅いこともあり、S21の方がOSアップデート・セキュリティ保証ともに2年も長いです。
長く使うつもりであれば、Galaxy S21を選ぶのがおすすめ。
処理能力的な問題
Galaxy S20に搭載されたSoCは、当時最新だった「Snapdragon 865」です。
AnTuTuベンチマークスコア(ver9)は約60万点台で、2023年のミドルレンジ端末を余裕で上回る性能です。
ゲームもヌルサクで楽しめますが、少々、発熱があるとの口コミがあります(酷評だった、1世代新しい「Snapdragon 888」よりはマシ、との声が多いです)。
バッテリー的な問題
Galaxy S20のバッテリーは4,000mAhで、実は2023年のS23(3,900mAh)よりも大きな容量を搭載していました。
ただし、当時といまのSoCではバッテリーの効率が全く異なり、さすがに3年も経っていると、かなり消耗している可能性が高いです。
中古品を購入するなら、バッテリー交換が必要になるかもしれないことは、頭に入れておきましょう。
GALAXYs20からa53にグレード下げたけどバッテリー多すぎてまじで助かる朝から朝まで使って30%残っとる
— らず (@razu1011) March 18, 2023
【改めてスペックレビュー】Galaxy S20の特徴
Galaxy S20の特徴を、2023年の視点で振り返っておきましょう。
163gの軽量なフラッグシップ
Galaxy S20の163gという重量はめちゃ魅力的です。
- Galaxy S23:168g
- iPhone 14:172g
- AQUOS sense7:158g
現代の軽いスマホの代表格「AQUOS sense7」に迫る数値です。
それでいてボディはガラス素材。1世代新しいS21はプラスティックボディに変更されました。
外観は以下の動画が参考になります。
Quad HD+(3K相当)、120Hz対応、エッジディスプレイ
ディスプレイの特徴は以下のとおり。
- 約6.24インチ有機EL(Dynamic AMOLED)
- Quad HD+(3,200×1,440)
- 120Hzのリフレッシュレートに対応
- エッジディスプレイ
最新のGalaxy S23でもFHD+(2,340×1,080)なところ、(なぜか)Quad HD+(3,200×1,440)の高画素。
ゴリラ
あとS20から120Hzのリフレッシュレートに対応しました。しかし、可変式ではないため、120Hzに設定するとすべてのアプリや操作に適用されてしまい、バッテリーの消費が激しくなります。
12GBのRAM
こちらもオーバースペックと言うべきか、RAMを12GBも積んでいました。最新のS23でも8GBです。
ただしSoCが古くなってしまっており、このRAM容量を十分に活かせるかは微妙です。
逆に言えば、12GBのRAMがあるので、多少、燃費が悪くても、パワープレイでゴリゴリ使い続けられそうです。
ちなみに先に見たAnTuTuの60万点というのは、iPhoneで言うと11くらいのイメージです。
5G通信に対応
Galaxy Sシリーズで初めて5G通信に対応しました。
2023年現在も4G通信がメインですが、いまから5G非対応のスマホを買うのは、なんだか、あまり気が乗りません。
個人的にも、これから買うなら5Gスマホをおすすめしたいです。
特殊な望遠カメラ
Galaxy S20には6,400万画素の望遠カメラが付いていますが、「望遠レンズ」ではありません。
6,400万画素の画像から1,200万画素を切り抜くことで、画質劣化を抑えつつも、寄りの撮影ができるカメラです。
奈良公園 浮見堂
Galaxy S20 3倍ズーム pic.twitter.com/tKksZD0cYH
— よったん (@yotan_npsk) November 15, 2021
iPhone 14 Proで搭載された「2倍ズーム」と同じような考え方ですね。
光学の望遠カメラが欲しい人は注意してくださいね。
貴重なSDカードスロット搭載
Galaxy Sシリーズとしては最後の外部メモリ(SDカード)対応モデルです。
写真や動画をたくさん撮って、パソコンにデータを転送する際、なんだかんだでSDカードに対応していると便利です。
最大1TBの容量を増設できるという点で激コスパな端末とも言えますね。
Galaxy S20の販路と価格
2023年4月現在の相場は以下のとおり。
- docomo Certified:41,800円〜
- au Certified:46,800円〜
- イオシス:約3.5万円〜
執筆時点ではdocomo Certified、au Certifiedともに白ロム購入はできません。
端末のみを購入するならイオシスなどの販売店一択です。
先述のとおり、1世代新しいGalaxy S21にすれば、理屈上は「2年間」寿命が伸びます。
執筆時点では中古品なら約1万円程度の差額でS21を購入できます。
Galaxy S20に関する直近の口コミ、評判
新たなスマホ買った。結局Galaxy S20+にした。画面デカくてヌルサクで良い感じ。当分これでいいな。
— まじくりんチャーミング人類 (@magicrinn) March 31, 2023
2023年に3月にGalaxy S20+を購入されたようです。中古であれば画面が一回り大きい「Galaxy S20+」を見つけられるかもしれません。
- 6.7インチ
- TOFカメラ
- 4,500mAhのバッテリー
- ミリ波に対応
この辺りが無印S20との差です。
が、GalaxyS20で困ってないのと、microSDが使えないと困る局面がありそうなのが…
— 鳴瀧しづく (@siduku_narutaki) April 6, 2023
やはり外部メモリが使えることは、古めな機種の大きな強みです。
Galaxy S23 Ultra にするつもりだけど、Pixel 8 Pro まで待った方がいいと思う自分もいて、かつ、やっぱり iPhone に戻ろうかな、という自分もいる。
そして結局何も新しくせず、Galaxy S20+ のままな気がする自分もいる。
— odorry (@odorry) April 5, 2023
既存のユーザーからは「問題なく使えているから、積極的に機種変更する理由が見つからない」との声も。
ただ、120Hzでディスプレイ動かすとバッテリーの減りはそこそこある。でも小さくて持ちやすいから良し
— バタ子 (@Vatako_com) February 24, 2023
3年前とは言え、Galaxy S20は当時のハイエンド。重めのゲームなどをしない限り、ほとんどの人は問題なく使えるはずです。
まとめ:Galaxy S20がおすすめな人
Galaxy S20のOSアップデートはAndroid 13まで、セキュリティ保証は2024年3月までで、すでに1年を切っています。
- 長くても2年くらいの「つなぎ」として考えている
- SDカードを使いたい
- コンパクトなハイエンドモデルが欲しい
といった人は選択肢に入れてもOKです。
一方で、1世代新しいS21にすれば、使える期間が2年間も伸びます。
中古の価格は約1万円程度の差しかありません。上記に該当する人以外で、2年以上、長く使いたいのであれば、S21を選んでおいた方がいいのかな、というのが、個人的な結論です。
中古のスマホをお得に買うなら……
フリマもいいんですが、より安心して購入できる販売店、キャリアの「Certified(認定中古品)」がおすすめです。
イオシスは個人的にも使ったことがあります。中古とは言え品質が高く、最大6ヶ月の長期保証もあります。
ゴリラ
イオシスはサイトを見てるだけでも、楽しいな!時間が溶けるから注意な!
乗り換えなら割引を受けられることもある、キャリアの認定中古品もいいですね!